自然保護活動

右京労山の自然保護活動は 「ねばり」

労山の新しい自然保護憲章は2006年2月19日に決められました。労山の歴史は1960年に始まり、自らの経験の積み重ねから、自然保護憲章を決 めました。他の山岳会の自然保護憲章と比べても遜色ありません。むしろ、次代を牽引するのでないかと自負しています。
右京労山の自然保護活動は憲章の、「登山活動を通して、自然を見る目をやしない、自然の変化をとらえ、山と地球規模の環境保全に寄与します」を根本の 目標にしています。今は自然活動が地球規模的になってきています。そんな中で私たちの「自然を見る目」は、長期、短期、全体、部分、などと区分すれ ば、極めて一過性の観察になります。それでも、憲章の「地球規模の環境保全に寄与」を大黒柱とすれば、我々の活動は不足ですが、量的な積み重ねの一部 として取り組んでいます。山登りの魅力が自然の「癒し」と思われている人は、右京労山に入ってください。
2019年のクリーンハイクの取り組みは、沢山(京都一周トレイル)を12回目の取り組みとして行いました。ゴミは登山道では少なくなりなしたが、林道のゴミはたっぷりあ ります。私たちの手に負えないもの(自転車、バイクなど)もあります。登山道に関しては登山者のモラルが向上したと思えます。マスコミの力に感謝しま すが、こんなこともありました。ミカンの皮を遠くの方へ投げ捨てる人がいて、「ゴミは持ち帰ってください」と言ったところ、「腐ったら肥料になるから いいのじゃないか」と言い返されました。山の肥料は落ち葉で充分です。まして人糞も人尿も要りません。どうかその辺の所をご理解ください。

山岳自然は保護から育てる方向に向かっています。それは、息の長い、ねばりの運動になります。よろしくお願いします。