<例会報告> 紅葉と、琵琶湖を一望の比良「堂満岳」  ~眺望なく、ガスと霧雨、濡れた樹の根・岩を踏破の7時間~      記M・K

【山行日】 2021年10月10日(日)

【天 候】 曇り

【参加者】 男性5名一般1名 計6名

【総 括】京都市内中心部は曇り時々晴れで、蒸し暑いお天気だったらしいですが、当日の堂満岳は雲に覆われ、山行中、晴れ間が覗くことはありませんでした。濡れて滑りやすい登山路、稜線上に達した後の厳しいガスと霧雨など、私が望む「観光登山」とは大違いの内容でした。ただ、唯一の救いは、JR比良駅北側の昔からの飲食店が閉店したとばかり思っていたのに、土曜日、日曜日の午後限定で開店していたことでした。主人の老婦人は85歳で、息子さんが手伝いをされていました。「まだまだ、頑張るし、来てや!」とのことでした。皆さんも比良登山の帰りには、是非、立ち寄ってあげてください。

【山行報告】堂満岳頂上への時間配分としては、登山口からノタノホリまで1時間、そこから稜線に上がるまで1時間、そして堂満岳頂上まで1時間というのが、大雑把な目安です。イン谷口バス停を8時50分に出発。登山路は濡れていて、木の根や岩で滑らないように気を引き締めるよう声掛けをし合います。午後からは晴れるとの予報に期待して、黙々とノタノホリを目指しますが、ガスは一向に切れる気配はなく、振り返っても琵琶湖は全く見えません。ノタノホリに到着して集合写真を撮ります。皆さん、元気な顔をされています。

ノタノホリでの集合写真

ノタノホリから稜線に上がるまでは殆どが森林の中で、琵琶湖の眺望は殆どありません。勾配はさほどないため、ハイキングをしているような感じです。稜線に上がった時の写真です。折角、一生懸命、頑張って歩いて来たのに周りは真っ白。琵琶湖の眺望どころか、視界は20mといったところでしょうか。皆さん、少し厳しい顔をされています。

稜線上展望地での集合写真

私はピークハンターではありませんので、もうここで止めて帰ろうかと思ったのですが、Mさんから「ここまで来たのだから、頂上だけでも目指そう。」と云われ、あと標高差250m、皆さんも元気そうなので行くことにします。ここからは勾配がきつく、雨で滑りやすくなっており、さらにガスで見通しが利きません。Yさんの指示でMさんと私が先頭を歩き、ルートファインディングをします。さらにロープとシュリンゲ、カラビナをザックから取り出し、ルート確保に備えることにします。併せて、下山ルートを①当初の金糞峠から青ガレ経由とするのか、②金糞峠からダケ道経由とするのか、③登頂ルートの堂満東稜道を引き返すのか、を検討しながら行くことにします。お陰様で道迷いもなく、ロープも使わず、堂満岳の頂上に達します。撮った3枚の写真のうち、一番きれいに撮れた写真です。うれしそうな、ほっとした表情が浮かんでいます。

堂満岳頂上での集合写真

そして、もと来た道を戻る(堂満東稜道を引き返す)のは無理との結論に達します。青ガレ経由か、ダケ道経由かは金糞峠で判断することにします。昼食を山頂で摂って、13時10分に出発です。金糞峠までの道は、晴天なら右側に琵琶湖、正面に武奈ヶ岳が望める快適な登山路ですが、何も見えません。目の前の道を黙々と滑らないように歩くだけです。レインウェアは蒸し暑いので着たくないのですが、霧雨で着ざるを得ません。フードも被ります。ようやく14時前に金糞峠に到着です。 青ガレ上部の様子を下って確認するとあまり荒れてはおらず、このルートが今日も登・下山路として使われています。当初予定どおり、ここから下山することとします。ほど時間がかかっても比良駅行きの最終バス(16時40分発)には乗れます。一安心です。金糞峠から登山路が平坦になる大山口までは、足元にゴロゴロとした石が散乱し、滑りやすい砂も交じって、決して歩きやすい道とはいえません。私も一度、滑ってお尻を打ちました。1時間半近くの緊張の坂下りを終えて、ようやく15時35分に大山口に到着します。うれしいことにバス停までの標準コースタイムは25分。早く歩けば、16時のバスに乗れます。バス停に16時前に到着した時の集合写真です。一人の女性を除いて、皆さん厳しい顔つきをされています。これに懲りずに、また堂満岳を目指しましょう。お疲れ様でした。

イン谷口バス停雨での集合写真

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