例会報告 旧福知山廃線ハイクと大峰山(522m)
報告 近藤 進
【山行日】 2019年5月26日(日)
【天候】 晴れ
【参加者】 CL近藤 SL山下 西村(健) 谷川 吉野 櫛部 原田 中村 西村(佳) 石田(久) 10名
【コースタイム】
JR生瀬駅発9:50~旧福知山線廃線敷道入口10:10~北山第一トン
ネル前10:25~トンネルを経て第二武庫川橋梁11:15~大峰山登山口
11:35~桜の園東屋で昼食11:55着~12:25発~
大峰山頂上13:30~13:50発~登り口14:10着~長尾山第2.
第3トンネルを経て武庫川廃線敷入口駐車場着15:30 解散
【報告と感想】
1986年に廃線になった旧福知山線跡を歩く「旧福知山線廃線ハイク」と「大峰山」山行の報告です。旧福知山線廃線歩きは先日テレビで紹介もされ、照明の無いトンネルの中を歩けるというのが面白いようで、当日も若者のグループや家族連れともたくさん出合いました。
連日真夏日の予報が出ていて当日も朝から暑い日でした。汗をかきながら廃線跡スタート地点まで歩いて熱中症対策の話をして10時10分スタート。廃線跡ハイクの道は旧福知山線の鉄道レールを撤去した後を整備してハイキングコースにしたもので6か所の照明設備の全くないトンネルが残っていて、最長400mのトンネルもあるので今人気のコースとの事。当日もたくさんのハイカーと出会いましたが、枕木の残る鉄道線路跡には赤茶けて錆びついている待避設備や鉄道標識が残っていたり、煉瓦でつくられたトンネルはノスタルジックな雰囲気満載です。旧福知山線は武庫川渓谷に沿ってつくられていたので、奇岩や名所もたくさんあり京都で言うと保津川のトロッコ列車の線路に沿って歩くみたいな感じです。
10分ほど枕木を踏みながら歩くとお目当ての廃線跡の第一トンネル入り口に到着です。各自ヘッドランプをつけ、トンネル前で記念撮影。暗闇のトンネル歩きのスタートです。(観光案内文調になってしまいました)
トンネルの中は照明設備はなく、ヘッドランプはあっても日常では経験できない真っ暗闇の世界でちょっとスリルもあります。暑い日でしたが中は冷たい天然クーラーが効いていて連日猛暑だったので訪れる人が多いのも分かります。トンネル内を進むと微かに届いていた入り口からの光りが全く届ず、ヘッドランプの明かりだけが頼りになります。奥に進むと未整備個所になりレールを撤去したあとの枕木の金具が残っていたり、枕木を支えるバラス(砕石)がそのまま敷かれて残っていて、何十年も前、鉄道が走っていた雰囲気が伝わってきます。途中で全員の明かり消して真っ暗闇を楽しんだり、鉄橋跡上から渓谷を見下ろして、ちょっとスリルを味わったり、暫し童心にかえりながらワイワイガヤガヤと盛り上がりながらの廃線跡ハイクでした。
お昼前に大峰山に向う登山口に到着。ここから桜の名所の「桜の園」公園の遊歩道に入ります。春は山桜が一面に咲く名所で秋には紅葉が見事な場所ですが、この時期、人はほとんどいません。新緑が清々しく青もみじがきれいな山道を登って12時前にお昼休憩の東屋に到着しました。「桜の園」一帯はボランティアグループの「櫻守の会」の皆さんが整備をされています。登山道の整備だけでなく、所々の木になぞなぞプレート「樹名板」を掛けて、木の名まえを当てる仕掛けがしてあります。子どもたちと来たら楽しそうです。午後からはこれまでの整備された道とは違って大峰山頂上までは多少足元の悪いところもある山道です。気温も上昇し、登りゆっくりペースで登りました。大峰山(552m)頂上にはコースタイム通り13時30分に到着。頂上は雑木林に囲まれていて展望は全くありませんが三等三角点がしっかりあって全員で記念撮影。
暑さ対策用に持ってきた2Lの氷水で喉を潤し、帰りもゆっくり来た道を降りました。何ヶ所か急斜面があり足元に注意しながら登山口まで下山し、再び廃線跡のコースを歩いて残り2つのトンネルを通って解散場所の武田尾温泉側の廃線跡入り口に15時30分到着。本日の例会を無事終えて解散しました。
当日は全国のアメダス観測地点の3分の1で5月の最高気温の新記録更新したそうで、北海道では39.5度の最高気温記録。近畿も暑い一日でしたが、熱中症も怪我もなく、廃線ハイクと大峰山山行を終えることが出来ました。
追伸
解散後、先に帰路につくメンバーを見送った後、残りのメンバーは廃線跡入り口にある食堂「畑熊商店」で(下見の時に聞いた話では5年前の豪雨災害で壊滅的被害を受け廃業を考えていたが、多くの方からの再開を願う声に押されて、昨年ようやく再開したこと、マスコミでも取り上げられ支援の中、頑張っておられるので「また来ます」と御主人と約束しておりました)暑い日でしたので喉を潤しながら反省会を開いて復興に協力?(笑)しました 。 廃線跡の道は8年前は渓谷沿いの柵はボロボロで、写真を撮ろうと近寄ると落ちそうだったのを思い出します。鉄橋も欄干横の通路を恐る恐る渡っていて、どこも「自己責任で通行する事」の警告看板だらけでした。今は柵もしっかりつけられ鉄橋も真ん中に道がつくられていました。個人的には人は増えない方が良いのですが、復興の事を考えると
観光客も含めて多くの人が訪れる事を願うばかりです。