〈例会報告〉
2019年クリーンハイク 京都北山 「栂ノ尾~沢ノ池~上ノ水峠~長坂越え~千束」
【報 告】 村井 宏次
【山行日】 2019年6月2日(日)
【天 候】 曇時々晴
【参加者】 CL村井、山下、石田(久)、三橋、荒木、中大路、原田、上原、吉野、西村(佳)、植平、坂本、中村、西村(健)、谷川、田尻、近藤、村上、堀池、合田、駒井、西脇、村田、草木、石田(忠)、今井、西内、佐野、高岩、川邉、松田、中山、大西、小林、櫛部、河合、※西前、※小野 参加38名 ※うち会員外2名
【コースタイム】 高尾白雲橋(登山口)発(10:00)~福ヶ谷林道分岐(10:30)~仏栗峠(11:15)~沢ノ池北端(11:30~12:30)~上ノ水峠(13:10)~京見峠登り口(14:10)~(長坂越え)~千束着(15:00)※台風21号による登山路の崩壊のため、迂回路に変更した。
【総 括】
令和元年のクリーンハイクには、女性会員19名、男性会員17名の合計36名と、会員外から男女各1名の参加を頂きました。昨年も会員35名(女性20名、男性15名)、会員外3名の参加を頂いており、毎年、6割近くの会員の皆さんに参加いただいている実績は、右京労山の皆さんの環境保全意識の高さを表していると思います。また、年間の例会参加実績では女性の参加者が男性の倍以上となっていますが、このクリーンハイクには男性会員の約7割が参加され、ほぼ同数になっています。来年も引き続き、参加を宜しくお願い致します。収集したごみ量の量は18袋、43.2キロ(昨年実績11袋、27.6キロ。一昨年実績9袋、19.7キロ)でした。事前の下見では登山道には殆どゴミはなく、コースの再検討が必要と考えていたのですが、私の目が節穴だったようです。毎年、収集ごみが容積、重量ともに増加しているのは、参加の皆さんの熱心さだけに起因するものではないようです。埋蔵ゴミが地表に現われてきたことも一つかと思いますが、原因分析にご意見を頂ければ幸いです。
【山行報告】
京都駅8時30分発JRバス「周山行き」に乗車、9時21分に「栂ノ尾」バス停に到着する。到着後、早速、缶、ペットボトル、食べ残し等のゴミの散乱に出くわす。近くの茶屋の方によると、前日の土曜日夜に、暴走族がバス停横の駐車場で暴走行為を繰り返し、さらにゴミを撒き散らして行ったとのこと。放置するわけにはいかず、早速、持参のゴミ袋を取り出して参加の皆さんに収集していただく。茶屋の方の了解を得て、前の広場で参加の皆さんに軍手、ゴミ袋、火ばさみ、当日資料等を配布する。また、割れると危険なガラス瓶や先の尖った金属製品に備えて、村田さんに用意していただいた専用の丈夫な袋は、最後尾を歩く今井さんに運搬をお願いする。配布後、高尾白雲橋の登山口まで一列になって移動する。登山口では、改めて山下運営委員長から全員に向けた挨拶を頂き、クリーンハイクを開始する。歩いて暫くすると相当の日数が経過しているように見える不法投棄のゴミが発見される(写真1、2)。
舗装された林道脇にポツリ、ポツリとコーヒー缶、ペットボトル、空のガソリン燃料缶等が放置されている。山仕事に従事された方の忘れものと思われる。またも林道脇に露出した古い不法投棄のゴミが発見される(写真3)。福ヶ谷林道分岐からは本格的な登山道に入る。30分ほどは細い、急な上り坂で、皆さんに心地よい汗をしっかりと掻いていただく。登り詰めると仏栗峠までの緩やかな巻道になる。登山道ではゴミは全くない。仏栗峠から沢ノ池に向かう。池近くでは昨年の不法投棄がそのまま放置されている (写真4、5)。ゴミも散見される。
沢ノ池では多くの方がBBQをしたり、テントやタープを張ったりして屋外リクリエーションを楽しんでいる。周辺には持ち帰らず、そのまま放置されたゴミも散見される。池の南側でクリーンハイクに参加の京都府高等学校体育連盟登山専門部の教員、生徒の皆さんに出会う。私達とは逆の「京見峠登山口から栂ノ尾」を目指すルートを取られ、昼食休憩を取られていた。私達も沢ノ池の北端に到着の11時30分から12時30分までを昼食休憩とゴミ収集の時間とすることとする。 ※小林さんには、いつもおいしいパイナップルの差入れをありがとうございます。私は2切れ+1切れをいただきました。 12時20分頃に集合していただき、「全国の山からゴミをなくすため、清掃登山・クリーンハイクを実施・成功させよう」のアピール文を西村佳志子さんに読み上げていただく。その後、収集したゴミを持って、池の岸辺で全員の集合写真を撮影する。 ※この時点で収集したゴミの重さは40キロを超えていたと思います。 ※特に今井さんに持っていただいていたガラス・金属類は、15キロ以上はあったと思います。 12時30分に上ノ水峠に向けて出発する。ルートは車両も通行する幅の広い林道である。道路脇にゴミが散見される。沢ノ池も同じだが、車で遊びに来て、ポイポイとゴミを捨てている輩のために、徒歩の登山者が舗装林道で収集した重いゴミを担いで下山するのは何とも腑に落ちない。舗装路と登山道との分岐に「ゴミを捨てないで下さい」の看板が設置してあるにも拘わらず、その奥には相当前から放置されていると見られる不法投棄ゴミがある(写真6)。
看板とこれ見よがしの不法投棄の関係がブラックユーモアのように感じられる。登山路に入り、上ノ水峠を経て、京見峠登山口に向かう。上ノ水峠から10分ほどは少々急坂であるが、それを越えると適度なアップダウンの快適なハイキングコースになる。レストラン「はせがわ」へ至る分岐で小休止を取る。ここまで来ると15分程で京見峠登山口に至る。登山路は急坂であるが、下山路のため皆さんの足は快調である。ただ、重い荷物(ゴミ)を抱きかかえて下る今井さんには申し訳ない思いである。京見峠登山口に着くと高体連登山専門部の高校生達が収集したゴミが置いてある。長坂越えに入ったところで、各自の持つゴミ袋をできるだけ一つにまとめ、合わせて重量測定をすることとする。結果、18袋、43.2キロと計量できた。まとめた18袋のゴミの運搬を50歳代以下の参加の皆さんにお願いしたところ、気持ち良く引き受けていただけた。長坂越えの道は、舗装されてはいるが勾配が厳しく、膝や足に負担がかかる。ようやく15時に千束に到着する。栂ノ尾登山口を10時に出発してから5時間が経過していた。収集ゴミの仮置き場として、敷地の一部を提供していただくことができたお宅の方にお会いでき、指示に従って18袋のゴミを下ろす。そして、翌朝の業者収集に備えて、必要事項を記載した用紙をゴミ袋に貼付する。全て終了した時点で山下運営委員長から皆さんへのお礼のご挨拶をいただき、2019年クリーンハイクを終了し、解散した。
【追 記】
市岡晴美前委員には、収集ゴミの搬出拠点となるお宅を事前に確保していただいており、感謝に堪えません。また、節目、節目に適切なご助言を頂き、事前準備を踏まえて、当日を迎えることができました。いただきましたご支援にこの場をお借りして厚くお礼を申し上げます。