日時 7月31日(土)~8月5日(木)
参加者 女性4名、男性1名、計5名
コースタイム
1日目 京都8:00~奥胎内リゾート17:00
2日目 奥胎内ヒュッテ=乗り合いタクシー5:50=足の松山登山口6:10~姫子の峰8:40~ヒドノ峰12:17~大石山15:10~頼母木小屋16:10
3日目 頼母木小屋5:20~地神北峰7:00~扇の地神8:50~門内小屋9:50~北神岳11:30~梅花皮小屋12:40~烏帽子岳14:50~御西小屋18:30。
4日目 御西小屋7:30~飯豊本山9:40~本山小屋10:07~姥の前11:20~御秘所11:40~種蒔山14:50~七森15:40~三国小屋17:00
5日目 三国小屋5:15~疣岩山6:30~松平峠8:10~祓川山荘10:50~登山口11:00
6日目 ホテル=車=京都
【山行報告】
1日目 京都8:00~奥胎内リゾート17:00
2日目 奥胎内ヒュッテ=乗り合いタクシー5:50=足の松山登山口6:10~姫子の峰8:40~ヒドノ峰12:17~大石山15:10~頼母木小屋16:10
登山口からいきなりの急登です。尾根に上がれば緩くなるかなと思ったのですが、あまり変わらず、時々小さな岩場が有ったりして登りが続きます。西村ヨさんは初めての長い避難小屋泊りの縦走で重たい荷物と緊張感で顔色が良くありません。深呼吸をして水を飲み休み休み登りました。西内さんの提案で1時間くらいの長い休みを取ることにしました。マットも有るので横になってもらいリセットします、後はしんどくなったら立ち止まり、休憩を取ったりして大石山まで登り切りました。ここからは別世界です。稜線に登ったので涼しい風が有り、一面のお花畑です。花のボリュウームも大きくて、タカネナデシコ、ハクサンフウロウのピンクの絨毯にオレンジの車ユリやニッコウキスゲ、ハクサンイチゲの白い絨毯にマツムシソウ、釣鐘ニンジンの紫の花、一面のトラノオ(後で図鑑で調べたら、1~2mの草丈で群落を作るエゾイブキトラノオだと思う)、ミヤマオミナエシ(キンレイカ)ミヤマキンバイの黄色等、花に引っ張られて標高差50m先に見えている頼母木小屋まで一気に行ってしまいました。特筆すべきはこの山のマツムシソウの大きくて立派な事、青紫の色も濃く目を引きます。純白のマツムシソウが一株だけ有りました。小屋は稜線上に有り視界を遮るものは有りません。日本海に沈む夕日を眺めたり、海岸線に沿って金色のビーズを並べた様な夜景。夜遅くなると街の明かりも消え、避難小屋なので小屋も真っ暗、流れ落ちてくる様な満天の星空を眺めることが出来ました。
3日目 頼母木小屋5:20~地神北峰7:00~扇の地神8:50~門内小屋9:50~北神岳11:30~梅花皮小屋12:40~烏帽子岳14:50~御西小屋18:30。
今日はお花畑の稜線歩きです。でも歩行時間が長く、地形図で数えたら標高差20~180mありました。のピークが18ほど有ります。小屋を出ると直ぐに登りが有り、頼母木山、地神北山、地神山と続きます。門内小屋が遠くに見えています。今年はイイデリンドウの当たり年で沢山見られました。イイデリンドウとミヤマリンドウの違いも判りました。北股岳を登り、下り、飯豊連峰で一番事故の多い石転び沢の雪渓眺めて梅花皮小屋に着きました。ここからエアリアのコースタイムでは御西小屋まで4時間です。12時を過ぎているのでここで泊まろうか悩みました。計画の時に皆に予備日を1日、下山後に宿が取れなくても駐車場横にキャンプ場が有るので6人分のテントを車に積んでいます、出発前の天気予報では4日の午後から雨が続く様で、飯豊本山や岩場の御秘所で雨は嫌だなと思い出発しました。遅くなると判っていましたが夏場で日が長いので、このロングコース歩き通すには焦らずそれぞれのマイペースを護って行く事にしました。西村ヨさんは昨日とは見違えるほど、自分のペースを掴み、しんどくなったら立ち止まり、一呼吸おいて歩き出します。もう安心出す。梅花皮小屋から尾西小屋までに3か所、登山道がカチカチに凍った雪渓で覆われていて、それぞれ3mほどですが滑ると下まで一直線です。少し上の草付きを用心して渡ります。次は登山道と雪渓の間に隙間が出来ていて靴をそこにはめ込むようにして渡りました。ここが一番緊張しました。御西小屋ははるかかなたの稜線の上に見えています。一歩あるくと一歩小屋に近づくと思い歩きます。ガスが出てきて前が見えなくなり、最後の最後、道が二股に分かれています。遅くなっているし皆も疲れているからここで間違えると大変だと躊躇していると、後ろから頼母木小屋でテントを張っていたお兄さんが降りてきて小屋はこっちだと教えてくれました。小屋では管理人さんが遅くなっているので心配してくれました。花畑では雪渓の近くはコバイケソウやチングルマの花が咲きだし、少し離れたところでは種になっている。斜面一面モミジバカラマツソウが覆っていて圧巻です。ハクサンコザクラ、シラネアオイ、シオガマギク、トモエシオガマ、等々です。ガスが出てきて星空は見えませんでした。
4日目 御西小屋7:30~飯豊本山9:40~本山小屋10:07~姥の前11:20~御秘所11:40~種蒔山14:50~七森15:40~三国小屋17:00
小屋からは水平の草月平を歩きます。広い草原地帯で違う国に来たみたいです。ごろ石の丘の様な所を登りきると飯豊本山です。小さな石の祠が有ります。今日はガスが出て眺望は望めませんでした。次のピークに飯豊神社の有る本山小屋が有ります。そこを下ると岩場の御秘所があります。大きな岩場では有りませんが、最初は鎖が張ってあります。次は鎖無しです。無事こなしました。三国小屋は水が取れないので切合小屋で今晩の食事と朝ごはん、明日の行動用の水を入れていきます。一気にザックが重くなりました。種蒔山を越えると三国小屋が見えます。いくつもの尾根の先で随分遠くです。不思議なことに一つ尾根を越えると近くに見えてり、次の尾根を越えると離れて見え、気持ちの持ち方かもしれません。梯子が二段あって、鎖が下がっている所であーだこーだと言いながら降りているのを管理人さんが小屋からジーと見ているようでした。そこから最後の力を振り絞って、尾根まで登り、小屋に着きました。新しく見られた花はセンジュガンピ、オヤマノエンドウ(花も種も)。この小屋も星空は綺麗でした。人工衛星の非常にゆっくりと動く光と早く動く飛行機、の光、一瞬で消える流れ星も幾つか見られました。街では見られない広い綺麗な夜空です。
5日目 三国小屋5:15~疣岩山6:30~松平峠8:10~祓川山荘10:50~登山口11:00
今日は最終日。前日、下山コースについて管理人さんに詳しく聞きました。最近事故が有ったようですが、道のせいではなくて、本人さんの健康面だと強調されました。登山道は問題ないが松平峠までは急斜面で注意する様に教えてくれました。疣岩山から携帯でタクシー会社に10:30分に登山口に来てもらえるように頼みました。疣岩山からは砕けたザラザラの花崗岩の急斜面で滑らない様に慎重に降ります。松平峠から樹林帯に入り一息つきましたが滑りやすい斜面が多く、ロープの下がっているところが何か所か有ります。4日間の山行で皆の足も疲れていて踏ん張りが効かなくなっていて転ぶ人も出ました。もう電車の時間を気にせずに、ゆっくり慎重に降りることにしました。タクシーの運転手さんに遅れたことをお詫びしてお風呂まで連れて行ってもらい、4日間の汗を流して胎内リゾートホテルでゆっくりしました。
6日目 ホテル=車=京都
今朝はホテルの朝食ビュッフェです。最初から最後まで粘り、昨日までの山の話に花を咲かせました。山に来たとは思えないゆっくりとした時間でした。
飯豊山避難小屋水事情: 季節によって違いますが、頼母木小屋は小屋に飲める水をあふれるほど引いています。門内小屋はタンクに水を溜めていますが煮沸しないと飲めません。梅花皮小屋は小屋近くの水場で取れます。御西小屋は小屋から遠く、ゆとりの無い時は大変です。本山小屋は水を取らなかったので判りません。切合小屋は小屋の前に垂れ流しで飲める水を引いています。三国小屋は登山者や管理人さんから水はとれないと聞いています。切合小屋で調達しました。