星田③15座(馬木の嶺・250m)

記: Y. A

【山行日】 2024年5月3日(祝・金)

【天 候】 晴れ(夏日)

【参加者】 13名(男性2名、女性11名)

【コースタイム】

JR星田駅9:05発新宮山9:15奄山(えんざ山)
石橋山10:15抜谷嶺10:30宗円山10:35
南宗円山10:40地蔵谷山10:55馬木の嶺11:00
やまびこ広場12:00~12:30  昼 食星のブランコ12:45
哮ヶ峯(たけるが峯)13:00南谷山(なんだん山)13:15
日南山(ひなみ山)13:25穴虫山(あなむし山)13:40
菖蒲ヶ滝山13:50白峰14:00 
妙見山・星田妙見宮14:45~15:10JR星田駅15:40

【山行報告】

 大阪府交野市にある「ほしだ園地・生駒山系の最北部」にある星田60座の中から、3回目の今回は15座を繋げて歩きました。1回目は15座、2回目は10座で、計40座になりました。3回目を決める時、星田を良く知っておられる櫛部さんにお願いして一緒に1月に下見させてもらいました。

 JR星田駅に13名が集合。一般の方が参加されていたので自己紹介してからスタートしました。住宅地を歩いている時は気温も高く暑かったですが、山道に入ると木陰や涼風があり少しましでした。①の新宮山は星田公園になっていて八幡宮があった所です。大坂夏の陣で家康が松の木に軍旗を掲げ、陣を置いたという場所の標示がありました。②の奄山は道路沿いにありますが、私有地を通らないと登れないようなので、山を見ながらスルーしました。

 いよいよ登山道に入り、急坂を登ると縦走路になっています。モチツツジの花があちこちに咲いています。しゃべりながら歩いていてついピークの山を見逃してしまうことがありました。⑤の宗円山や⑥の南宗円山という名は「永谷宗円」という日本茶の祖を思い浮かべますが、これらの山との関係は全く分かりません。

 さて⑥のここからは地図にはないルートを櫛部さんに教えてもらったので、ストックのある人は用意してもらい、少し急な斜面を下りました。⑦の地蔵谷山へ登り返し、さらに本日最高峰の⑧の馬木の嶺(250m)まで登りました。(地図の通りにいくと少し長いコースになります。)

 ⑧から「やまびこ広場」まで行く道は下見をした時の道と少し違っていました。ヤマップの地図を見て行こうとしたのですが、あまり人が通っていないのか結構荒れていて、皆さんは難所(?)だなと思われたかもしれません。下見から4か月ほど経っていて記憶にあまり残っていなくて皆さんには申し訳なかったです。

 「やまびこ広場」にちょうど12時に着きました。思っていたほど人は多くなかったですが、山道を歩いている時は、まったく人に会わなかったのでにぎやかな場所に来て一安心でした。日陰で昼食を取っている時に小林さんから美味しいパイナップルをいただきました。いつも有難うございます。ゆっくり休憩ができました。

 昼食後再びスタートし、まず「星のブランコ」まで行き集合写真を撮りました。周りの新緑がとてもきれいでした。写真スポットなので皆さんも写真を撮っていました。全長260mの吊り橋を渡り、⑨哮ヶ峯へ行きました。ここは「通行止め」の標示がありますが、ピークハント(?)なので通らせてもらいました。さらに⑩の南谷山に行きました。ここは今日の15座の山頂の中では一番展望の良い所で、大阪市街地が見られます。

 アップダウンを繰り返して、⑪日南山、⑫穴虫山へ行くと、めずらしく星田○座を歩いていると思われる登山者2人に会いました。さらに⑬の菖蒲ヶ滝山を通り、⑭の白峰に着き、ゆっくり休憩しました。「やまびこ広場」から⑭の白峰までをほぼ1時間半ほどかけて1周したことになります。残りは⑮の妙見山だけなので、やれやれです。

 歩きやすい妙見川に沿ったハイキングコースを下って行くと、星田妙見宮の鳥居が見えました。この神社の入口にバス停があり、バスで帰りたいと言われた人がおられたので、ここで一旦解散し、星田駅までバスで戻ってもらいました。残りの人達は、妙見山まで登りに行きました。標高143mの低山ですが、四等三角点の山です。山頂から参道に戻り、立派な星田妙見宮にお参りに行きました。パワースポットの神社のようで、国内で2番目に古い隕石の落下記録があったり、北極星や北斗七星とも関りが深かったりする神社とのことです。

 ここからJR星田駅までは市街地を歩きますが、少し道迷いをしながら30分ぐらいかけて戻りました。皆さん今回も低山とはいえ変化に富んだ道を一緒に歩いていただき有難うございました。

 

<②奄山(えんざ山)133m > 

                  <縦走路にはモチツツジが多い>

  

<⑧馬木の嶺 250m本日最高>

             

                                                              <大阪市街が見える>

               

  <星のブランコは250mの吊橋> 

<星のブランコの入口で集合写真> 

<ハリエンジュの白い花 >

<ハリエンジュの白い花 >(ニセアカシアとも言う)

<星田妙見宮の中にある登龍の滝>

「例会報告」 金毘羅クライミング・マルチピッチ M・A

日時:2024年5月12(日)曇りのち小雨

参加者:女性1名、男性3名、計4名

コースタイム:江文神社9:00~Y懸尾根~江文神社14:00

【山行報告】

今年から始めたマルチクライミング練習です。4月は残念ながら雨のため室内でのロープワークでした。今日はまず安全第一を考えY懸尾根で実施しました。私は全くの初体験です。前回のロープワークを思い出しながらやりますが、安環締め忘れやカラビナや手袋を落とす、支点を間違ってやり替えたりで時間がかかりました。とにかく繰り返しの練習です。アドバイスをもらいながらY懸頭に到着。

みんな最高の笑顔です。この歳でこのワクワク気分はやっぱり仲間で「やったー」感満載だったからですね。恐怖心も筋肉痛もなく楽しく遊べた一日でした。絶対に落ちないことを肝にこれからこつこつと積み重ねて目指す目標に辿り着ければと思います。

例会報告 金毘羅クライミング  M・A

日時:2024年5月12(日)曇りのち小雨

参加者:女性1名、男性3名、計4名

コースタイム:江文神社9:00~Y懸尾根~江文神社14:00

【山行報告】

今年から始めたマルチクライミング練習です。4月は残念ながら雨のため室内でのロープワークでした。今日はまず安全第一を考えY懸尾根で実施しました。私は全くの初体験です。前回のロープワークを思い出しながらやりますが、安環締め忘れやカラビナや手袋を落とす、支点を間違ってやり替えたりで時間がかかりました。とにかく繰り返しの練習です。アドバイスをもらいながらY懸頭に到着。

みんな最高の笑顔です。この歳でこのワクワク気分はやっぱり仲間で「やったー」感満載だったからですね。恐怖心も筋肉痛もなく楽しく遊べた一日でした。絶対に落ちないことを肝にこれからこつこつと積み重ねて目指す目標に辿り着ければと思います。

《個人山行報告》加南三山『富士写ヶ岳(△941.9m)』I・T

雪深い加越国境には自然が一杯の楽しい山が多くあります。私はこの自然が一杯の山々に魅せられて、毎年5月の連休時分にこれらの山を楽しんでいます。今年もお気に入りの『富士写が岳』に行ってきました。お目当ての“ブナの純林”の新緑は、それは見事で堪能してきました。心から癒やされてきました。良い山です。この山の楽しさ、魅力を紹介がてら報告します。一度は訪れることをお薦めします。

【行先】 ; ・石川県加賀市『富士写ヶ岳(941.9m)』【地図】;1/25000「越前中川」

【日時】 ; ・5月4日(土)PM~5日(日) 【天候】;4日 晴れ,5日 晴れ

【山行目的】 ; ・加南三山の秀峰『富士写ヶ岳』登山を楽しむ
・『富士写ヶ岳』の“ホンシャクナゲ”と“ブナ林の新緑”等豊かな自然を楽しむ。

【山行者】 ;  石田 忠久(80才)

【コースタイム】

・〔5/4日〕宇治(13;36)-<自動車/207㎞>-(17;25)坂井市「たけくらべ広場キャンプ場」(泊)

・〔5/5日〕「キャンプ場」(7;28)-<自動車/7.1㎞>-「我谷コース登山口」P/155m(7;45-8;05)
=我谷吊橋=<我谷コース>=鉄塔/330m(8;45-55)==小リス平/495m(9;25-28)==“中間地点”/592m(9;45) ==“ブナ純林入口”/663m(9;58)==“ブナ純林中心部”/730m(10;12-17)==コル/827m(10;44) ==枯淵コース合流点/925m(10;03)==『富士写ヶ岳/△941.9m』(11;07-12;00)==我谷・枯淵コース分岐/925m(12;04)=<枯淵コース>=前山/920m(12;15)==483m地点(13;08-18)==枯淵コース登山口/190m(13;50)==九谷ダム(13;58-14;15)=<車道歩き/3.5㎞>==我谷登山口P(14;57-15;25)--<自動車/177.7㎞>-(20;51)宇治

・歩行時間;6時間59分(内休憩時間;2時間7分),歩行距離;9.7㎞,
累積登高;1044m,累積下降;1045m,平均ペース;110-130%(やや早い) (YAMAPデータによる)

【報告と感想】 

福井と石川県境付近には、加南三山と称される「大日山(加賀大日)」、「富士写ヶ岳」、「鞍掛山」や、「越前大日山(越前甲)」、「浄法寺山」、「丈競山(たけくらべ山)」、「火燈山(ひともし山)」、等々楽しい山々があります。私は、アイゼン・ピッケル・テント泊の春山合宿から引退してからは、5月の連休はこちらの山々に通ってきました。これらの山は、雪深い土地だけに連休時には雪が残っている所もありますが、その分自然が多く残っていて、私たち都会に住む者には、本当に癒やされる山歩きができます。京都からは一寸遠くて日帰り山行は難しいですが、前夜発で1山、もしくは前夜発+1泊で2-3山を巡るなどで楽しめます。宿泊には“たけくらべ温泉”、キャンプには“浄法寺キャンプ場”や“たけくらべ広場キャンプ場”などが、足場も良くて楽しく快適な所です。

今回は、私のお気に入りで毎年訪れるようにしている『富士写ヶ岳』へ行ってきました。『富士写ヶ岳』は標高941.9m、その姿は名前のとおり富士山型の奇麗な山です。そして5月の連休頃に咲く“ホンシャクナゲ”の群生と、ブナの純林で人気の山です。また、「日本百名山」の作者、深田久弥のふるさとの山で、彼が登山を始めるきっかけとなった山と言われています。山頂には深田久弥のレリーフが刻まれた方位盤が設置されています。コースはいろいろありますが、“枯淵コース”が最もポピュラーで、親子連れのファミリーハイクでも親しまれています。

今年も5月の連休を利用して前夜発山行で行ってきました。5月4日午後自宅を出発。近くのスーパーで今夜、明日の朝と昼の3食+非常食1食の食料を調達して、名神、北陸道を走って福井坂井市の“たけくらべ広場キャンプ場”に着く。事前に了解を得てある駐車場で車中泊です。スーパーの弁当と缶ビールで夕食を済ませ就寝。朝ゆったりと起き出してお湯を沸かし、朝食を済ませて山中方面に出発。途中大内峠を越えるが、この峠の上から富士写ヶ岳への登山口があります。この大内峠登山口からは、富士写ヶ岳へ登り、あと、小倉谷山、火燈山と巡って大内峠に戻る“不惑新道”があって、お薦めのコースです。急登がありますが、シャクナゲ見放題、自然が一杯の楽しいコースです。我谷登山口まで行くと、携帯電話が通じなくなりますので、途中で会への「入山連絡」を済ませます。

峠を下ってすぐの我谷ダムに沿って少し入った我谷コース登山口へ着く。道路沿いの駐車スペースは、案外空いていて10台前後です。早速に出発準備をして、いざ出発!

赤い吊橋を渡ってダム湖の対岸から尾根に取付きます。尾根道の取り付きの常で急斜面です。50mほど登ると少し息が付けて尾根に乗ります。コンター300m付近まで来ると林が途切れ見通しが良くなり、振り返るとダム湖が下の方に見えます。この辺りにカタクリの群生地がありますが、今は時遅しです。送電線の鉄塔を越えるとまた緑の自然林の中、時々急登はありますが、緑一杯の尾根道を楽しみます。660m位まで登ると、お目当てのブナの純林が始まります。毎年、雪解けの時期や春の到来の早さによって、ブナの芽吹きや新緑の状態が変わりますが、今年はやはり暖かかったようで新緑から若葉の状態で、それこそ緑一色で本当に奇麗です。

750m位まで上がると一旦ブナ林は途切れ、低灌木の尾根道になり“ホンシャクナゲ”の木々が見え始めます。残念ながら今年はシャクナゲの裏作の年だったそうで、その上時期も早かったようで、忘れ物のように咲いている1-2輪を見た程度です。展望が良くなり、前方には富士写ヶ岳、右手に日本海が望めます。両側のシャクナゲの木々の間を進むとまたブナ林の中の急登が始まります。この辺りの登山道の横はイワウチワが群生していて、花の時期は美しく、急登のしんどさも慰められる所です。ひと頑張りすると、程なく小広く刈込まれた山頂です。 今日は天気が良く展望抜群です。北に雪を被った白山が望めます。右後方に日本海、左後方は福井、石川の山々がびっしりです。今はやはり花の時期が外れているためか、今日の山頂は7-8人です。しかし人気の山だけに絶えること無く、次々と登って来、下山して行きます。私も三角点に挨拶したあと、早速に昼食タイムです。天気も良く、好きな山の山頂でのお昼は最高です。持参のお湯でスープを作ってサンドウィッチを頂き、途中で買った柿の葉寿司を食べ、まわりの景色を楽しみながらゆるゆると楽しみます。そして食後のコーヒーを楽しんでいると約束の1時間はあっと言う間です。名残惜しいですが、12時丁度に思い腰を上げて下山に向います。

今日は、昨年も使って楽しかった「枯淵コース」を下ります。「枯淵コース」を下ると富士写湖沿いの車道を3.5㎞歩いて、「我谷コース」登山口に駐車した車を取りに歩く必要がありますが、上からほとんど下まで、ブナが多い自然林の林が続くコースを楽しみます。我谷コース分岐を過ぎて、コルから登り返して930mの前山のピークに立つと、白山が奇麗に見えます。山頂と少し角度が変わるのか、こちらの方がより近く見えます。この尾根道はあと2回ほど展望が効く所があって、その都度白山が良く見えます。このあとは、ブナ林の中の急斜面の降りが続きます。両側は木々で余りよく見えませんがかなりの急斜面の細尾根です。お助けロープがチョコチョコ張ってある急な降りを慎重に降ります。こちらのコースはめっきり人が少なく、下山まで誰にも会いません。斜面は急ですが、こちらまで染まりそうな新緑のブナ林の中を、静かな山歩きが出来る幸せを感じます。1時間程歩いて480m地点まで来ると大分傾斜も緩くなります。ここで一旦緊張を説いて休憩します。この辺りまで降っても緑、緑、緑の林の中で、休憩して足を休めます。 ここからは傾斜も緩い林の中をトコトコ下る。最後のダム湖のほとりに下る所が急斜面でこれを40mほど下るとダム湖の縁の道路にある「枯淵コース」の登山口に出ます。

このコースは、一番上の前山から下まで、ブナやミズナラなどの自然林のコースで、本当に奇麗で楽しかったです。登山口から九谷ダムの上を対岸に渡り、ここから車道歩きです。車道歩きは好きではありませんが、今日は楽しい山の余韻に浸りながら、まわりの自然の風景を楽しみ、シャガの花を楽しみながら歩くと苦になりません。のんびり40分程歩いて、我谷コースの駐車場に着き、今日の幸せな山行を終えました。山にありがとう!です。