「個人山行報告」敦賀三山『岩篭山/市橋コース』 記 I・T

【行先】 ; ・福井県敦賀市『岩篭山(765.2m)』   【地図】;1/25000「敦賀

【日時】 ; ・7月27日(土)   【天候】; 晴れ

【山行目的】 ; ・敦賀三山の一つ『岩籠山』登山を楽・沢沿いで変化に富んだ“市橋コース”で、涼しく夏の岩籠山を楽しむ。

【山行者】 ;  I・T(80才)

【コースタイム】・宇治(7;10)=<自動車/93.1㎞>=市橋登山口P(9;28-9;45)==第1徒渉点/196m(10;15-20)==第一堰堤/290m(10;50)==谷修了点/586m(12;0-30)==夕暮山分岐(12;45-55)==『岩篭山/△765.2m』(13;33-14;23)==夕暮山分岐(14;45-47)==谷筋入り(15;00)==第一堰堤(16;00)==市橋登山口P(16;43-17;35)==<自動車>=(19;55)宇治 ・歩行時間;7時間10分(内休憩時間;2時間28分),歩行距離;7.3㎞,7

累積登高/下降;716m,平均ペース;70-90%(ややゆっくり) (YAMAPデータによる)

・報告と感想:『岩篭山』は、野坂岳、西方ヶ岳と合せて“敦賀三山”と呼ばれ、その中でも山頂からの展望、インディアン平原と呼ばれる笹原に奇岩が立つ面白い景観、変化に富んだコース等で人気の山です。登山道は、今日登った“市橋コース”、最近良く使われる“駄口コース”、黒河川沿いの“゙山“集落から登るコースと、いろいろなコースが設定されています。今回は、沢沿いで涼しい“市橋コース”を楽しんで来ましたので報告します。

湖西道路からR161号を行き、国境の峠を下っていくと駄口です。ここには“駄口コース”の登山口があります。道路の右手に駐車場があって5-6台ほど駐まっていました。ここを過ぎてR8に入ってすぐに市橋の信号があり、ここを左に入ります。細いギリギリ1車線の道を辿ると右手に17-18台ほど入れる駐車場があって、今日はほぼ一杯です。私も早々に出発準備を整えて会に入山連絡を入れ、駐車場端にある登山者カードboxに「入山届」を入れて出発します。このboxの傍らに“熊出没注意”の看板があります。 初めは林道のような広い道を進み、林の中に入って尚も進むと山道になります。その手前にも“熊注意”の看板がありますが、この看板には、A4の紙に「熊に注意!登山者は鈴やラジオを鳴らして注意」と張り出してあります。やはり今年は熊が多いのかと、呼び掛けのとおり熊鈴を付け、ラジオのボリュームを一杯にして、ザックのポケットに入れて進みます。車が多く先行者が多いので少しは安心ですが注意するにこしたことはありません。

川の流れの音を左下に聞きながら、山道をしばらく行くと一番目の徒渉点です。この徒渉点は水量が多く、飛び石伝いに対岸に渡ります。このあと、道は流れの右岸から左岸、また右岸にと何回か徒渉をし、川の横の登山道を進みます。一部ヘツリのようなところもありますが、このルートは変化があって中々楽しいです。そして何よりは、川の中や近くを進みますので、川の冷気で冷やされて涼しいのが嬉しいです。ところが今年の夏は本当に厳しい様で、ヒヤっとは感じますが涼しい感じはしません。仕方無く、私の夏の山行の必携品“うちわ”でバタバタ冷をとりながら歩きますが、最近は暑さにめげてウォーキングやトレ山行が出来ていなくて、トレーニング゙不足のツケがきてしんどいです。中々ピッチが上がりません。歩き始めて1時間程で第1堰堤につきます。ここからは何個か堰堤が出て来ますが、石積みで結構古いようでまわりの風景に溶け込んでいます。堰堤の上部で徒渉しますが、恰好の休憩ポイントで一息いれます。

流れの上部に行くと、対岸の登山道やテープを目印に、水量が少なくなった沢を徒渉しながら登ります。コンター450m付近で流れは伏流になって、谷は正面の稜線に突き上げています。谷を詰めるコースの常で、水がなくなり尾根や峠に突き上げる所はどこも急斜面です。ここも稜線へ残り100mで谷と別れ、右手の急斜面のジゴザグの道に取付きます。

ここでトレーニング不足のツケがもろに出て、そのしんどいこと!100mを登るのに、何回も立ち止まり、ヒーハー言いながら登ります。やっとの思いで登った稜線が“夕暮山分岐”です。大きな木の多いブナ林で気持ちの良い所で、夏でも涼しい絶好の休憩ポイントです。ここでお昼も廻っていて、お腹が空いたので軽めのお昼休憩をします。登山道はブナ林の中、尾根の上や南斜面に着いています。少しのアップダウンをしながら辿ると、林が切れて草の中を進むとすぐに左手に山頂への入口があります。真っ直ぐ進むとインディアン平原ですが、今日は左に折れて少し登ると山頂です。

山頂は木が無く暑いですが、展望は中々良いです。北を臨めば敦賀の市街地と敦賀湾、その左手には「西方ヶ岳」と「栄螺ヶ岳」が連なっています。左(西)を望めば「野坂岳」がどっしりした姿が見えます。右手すぐ下にはインディアン平原の美しい笹原が広がり、所々に奇岩がニョッキリと立っている景色です。そして振り返れば琵琶湖や近江の山々です。展望が良い山は楽しいです。雲が切れると日差しが強く暑いですが、腰を据えて昼食です。遅くなって途中で半分食べましたので残りのお握りと、やはりコーヒーを飲んで楽しみます。ただ、今日は登りで時間がかかったので、余りゆっくり出来ず(とは言いながら50分ほどいました)下山に向います。 夕暮山への尾根を分岐まで降って一息入れた後、登りで苦労した急坂を下ります。降りは楽ですが、疲労もしていますので慎重に降ります。沢筋のみちに入るとガラガラの道になりますのでより慎重に歩きます。沢の流れが出て来ると、徒渉とルートファンインディングの始まりです。対岸のルートやテープを探して沢を渡り、また渡り返しとルートファンインディングを楽しながら下ります。ただ、トレーニング不足の今日の私の足は疲労が大きく、中々踏ん張りがききません。途中で2-3回、ズルっといき尻餅をつきそうになります。ながら下ります。ただ、トレーニング不足の今日の私の足は疲労が大きく、中々踏ん張りがききません。途中で2-3回、ズルっといき尻餅をつきそうになります。