「例会報告」松尾山(トレーニング) 記:K・S

【山行日】 2025年5月9日(金)

【天 候】 くもり

【参加者】 女性4名、男性5名、一般2名、計11名

【コースタイム】阪急松尾駅8:40~苔寺バス停9:00~松尾山山頂10:30(休憩15分)10:45発~阪急嵐山駅11:30  

【山行報告】いつまでも山に登り続けたい。そのための体力・筋力・登山力を保つために近くの山でトレーニングも兼ねた例会企画の第一弾の松尾山例会です。一般の方も含めて11名参加されました。

今回のコースは京都トレイル西山コースの一部で、一般コースタイムでは登り1時間15分、下り45分程の短い設定ですが、スタートの苔寺の登り口からは、最初に急階段があり、登り下りに急斜面やいくつか岩場もあり、変化を味わいながらトレーニングのできるコースです。今回は短い休憩を挟みながら1時間半ほどで皆さん問題なく山頂に到着。ゆっくり行動食を取り山頂から少し下ると見える嵐山方面や観光客のあふれるモンキーパークの景色を味わっておられました。

天気が下り坂なので渡月橋の人通りは少なめでしたが、常日頃感じている京都のインバウンド問題談義で盛り上がっておりました。午前中だけの山行でしたが楽しい山歩きになりました。

=感想= いつものように登りは辛い。軽く足を運ぶ方法は無いものかと思うが、体重を落とす以外には、思いつかない。
 松尾の山は新緑が美しい。モチツツジのピンクも可憐。登りの距離もちょうど良く、ここを自分のトレーニングの山にするといいと思いつく(この思い、いつまで続くかが問題)。例会では、みんなに付いて歩けるかの不安が先にきて、参加をためらってしまう事が多々ある。
 そんななか、自分でトレーニングをすると、歩き続けられるのではないかと、明るい見通しを持つ事が出来た山行でした。参加して良かったです。 T・M

=お誘い= 今後も平日にトレーニングを兼ねた例会を計画していきます。今回参加者のみなさんからも「平地ではなく山歩きのトレーニングの必要性を感じました」「一人では山に行くのは難しいので例会としてやってもらえたらありがたい」など感想や要望が出されていました。年齢を重ねてきても山歩きを続けたいと思っておられる方はたくさんおられると思います。ゆっくり時間をかけた企画も設定しますので、都合が合えば参加して頂ければと思います。

                    

「例会報告」公開ハイク 長等山テラス 記:M・A

日 時:2025年5月3日(土)快晴

参加者:会員9名、一般参加者6名、合計15名

コースタイム:八神社8:45~大文字山10:20~11:20如意ヶ岳~12::55長等山テラス~14:00京阪大津京

【山行報告】

快晴で寒くなく暑くなく気持ちのいいハイキングでした。集合場所で一般参加6名が先に揃ったので自己紹介とスケジュールなど伝えました。八神社の上の広場で体操もしてけがのないよう安全に。15名ですがパーティーは分けず間が空いたら先頭は待つ。水分補給をしっかりなどを確認する。SLはコースを熟知している松田さんにお願いして出発する。私は初めてのコースで長等山テラスからの眺望が最高と聞いていたので楽しみに歩く。東山三十六峰の月待山、善気山を確認し、大文字火床でゆっくり休憩し集合写真を撮る。大文字山三角点でも腰かけて休憩。伏見の田原会長3名さんに会い挨拶と藤がきれいなこと、山科の昼飲みスポットを教えて頂く。雨社にお参りし綺麗なクリンソウを撮影。如意ケ岳で昼食とする。食後、喜古さんから「安全登山について」レクチャーしてもらう。登山計画書提出、単独登山のリスク、居場所を知らせる笛の携帯、ココヘリ紹介など。一般の方から捜索費用の質問もありわずかな時間でしたが有意義な内容でした。

私は地図で現在地確認や時間の記入などを伝えました。今回参加できなかった友人がぜひ連れて行ってほしいと言われているとのこと。コース、分岐、かかった時間を記録しておけば安全にお二人で行けるでしょう。藤も満開でした。「長等山テラス」は思ったよりも狭く満席でした。待っていると先客の方が退席されやっと腰かけることができ琵琶湖の絶景を満喫しました。先客から注意するように言われていましたが、備え付けの椅子が立ち上がったとたん傾きこけました。大丈夫でしたが危ないベンチです。そこからの下りは険しいところもあり注意しながら進みます。無事下山し皇子山公園のトイレ前で解散しました。ふみあとに「京阪大津京」と書いていましたが、山科で「反省会」するには「JR大津京」が安く早かったようでした。

今回は京都新聞から6名の申込みがあり最高齢は81才でした。最終的に3名キャンセルされ、HPからの2名とシャクナゲ尾根参加の1名で計6名でした。高齢でも毎週大文字山に登ったり、ジムや自転車トレされている方は予想以上に登られます。これからの自分の参考にしていければとも思いました。前回の「シャクナゲ尾根」B班では個性的な高齢の方がおられました。一日2食で山でもバナナ1本です。しかし身は軽くスイスイ登られる。75才でした。公開ハイクはいろんな人が参加され面白く楽しいですが安全には絶対の注意が必要です。今回の一般参加の中から入会される方があればうれしいですね。

「個人山行報告」 春の唐松岳山行報告 記:Y・T

【山行日】5月3日(土)~6日(月)

【天 候】3日:晴れ後雨、4日:強風低温雹、5日:強風・晴れ

【参加者】女性2名、男性1名、計3名

【コースタイム】

 3日:7時30分京都発~舞鶴―北陸時自動車道・糸魚川IC下車~18:00 白馬村・道の駅白馬(車中泊)

4日:8:50八方ゴンドラ~9:20八方池山荘~10:15八方山~13:15丸山ケルン~14:55唐松岳頂上山荘着(泊)

 5日:7:25唐松岳頂上山荘出発~8:20丸山ケルン~10:20八方山~11:00八方池山荘~11:40八方ゴンドラ終点・下山~12:00八方の湯~14:00糸魚川IC―北陸自動車道―舞鶴経由/京都着21:00

【山行報告】

3日:京都を早朝出発、舞鶴経由で北陸自動車道糸魚川IC目指して快適なドライブ。途中「親知らずピアパーク」に立ち寄り巨大な「翡翠の岩」を眺めて「少しだけ削ることが出来ないかと」知恵を出し合ったが答えが出なかったので海岸に降りて翡翠原石の小石を持ち帰る。糸井川ICで降りて国道148号線をひたすら白馬目指して南下。白馬村に入って五竜スキー場麓の「小十浪温泉」で汗を流して「道の駅白馬」へ。道の駅でテントを張るつもりが「10時から雨」の予報でテントを張るのをやめて車中泊に切り替える。国道から少し離れた場所に車を止めた時周りはに空きのスペースがしっかり有ったのが翌日目を覚ますと車中泊の車でビッシリでした。トランクからシュラフを持ちだし明かりが差し込まない小用工夫して9時には眠りにつく。

4日:6時起床。夜半車の屋根をたたく雨の音で目を覚ます。6時には雨は上がっていたが車の外は沢山の水たまりが出来ていて時折小雨がパラつく。食事を済ませ車内を片付けて八方ゴンドラへ向かう。8時過ぎにゴンドラ前の広場で「長野県山岳救助隊」のテントで入山届を出す。ゴンドラ切符を買う際「上のリフトが風で停まるかも知れないのでリフト乗場で切符を買って下さい」とゴンドラの切符しか買えなかった。しかし、風は吹いているものの何とかリフトを乗り継いで「八方池山荘」前に到着。今年は雪が多いせいか山荘横の斜面に雪が残りガレガレ道を登らず途中まで雪渓の上を歩いている人達が沢山いました。例年通り「下の樺」でアイゼンを付けて急登を登る。しかし一人Y君が送れる。Y 君曰わく「アイゼンがこんなに重たかったとは思わなかった」と。その後も前二人とはどんどん離れていく。そのうち風も強くなり気温もグングン下がって雪や氷の粒が横殴りに降ったきた。丸山ケルン辺りから一段とガスで陽射しが遮られ強風と氷の粒でアウターは凍り付いて歩くたびにバリバリと音を立てていた。勾配のある尾根では風に煽られて前傾姿勢が取りにくい事がしばしばあった。

座り込むと次は歩く事が出来ないので「立ち休憩」を取っては先に進むを繰り返して何とか山荘に到着出来た。山荘に入ると「手の先がかじかんで」思うようにアイゼンの紐を解くことが出来ない。帽子には氷の塊がいくつも付いてツララ状態。アウターは凍り付いてバリバリ音を立てていました。季節は春の5月ですが外は冬の嵐でした。中に閉じこもっていました。日没にはガスも取れて星空も少し見えていましたが風は収まる気配はありませんでした。(ここの感想は女性二人の感想、Y 君は早々に布団に潜りこんでいました)。の音ゴーゴー、ビュービューと翌日の朝まで続いて止むことは無かったです。

5日:朝食6時開始。7時出発を予定していたが風の様子を見るため30分遅らす。しかし、少々待っても風が収まる気配もないし予報も10時まで収まる気配がないので7時30分出発を決めて小屋を出る。予想通り小屋の周でも風が吹き抜けて小屋を回り込んだ登りの階段では強風で背中を押され足がもたつく。小屋付近の馬の背を越えて掘り雪原に出た時には少し高度も下がってきたこともあり風が少し和らぐ。振り返ると「唐松岳、不帰嶮、天狗ノ頭、白馬鑓ヶ岳」の白馬連山が遠目に目に入る。

この瞬間を待っていたかのようにシャッターを何枚も切る。「この時を待っていました・・・」と目に涙を浮かべていました(ちょっとオーバーな表現になりました)。居残りのKさんから「白い雷鳥を見つけてきて下さい」と頼まれていましたが残念ながら泣き声も聞くことが出来ませんでした。山荘に着くまで何度か風に煽られて「耐風姿勢」を取って通り過ぎるのを待ちました。空は晴れ渡り高度を下げるに従い気温もグングン上がってアウターを脱いで薄着に。銀世界がまだまだ続くのでゴーグルからサングラスへ。着込んだ服を脱ぐたび気持ちも軽くなり飛び跳ねたい気分になりました。