山行日:3月20日(祝・金)~22日(日)
天 候:20日・晴れ(強風)、21日・晴れ(強風)、22日・曇り
参加者:、女性6名、男性2名、合計8名
コースタイム
20日(祝・金)京都・東本願寺前7:30‐しらびそ小屋登山口13:00‐14:30こまどり沢- 15:10しらびそ小屋(泊)
21日(土)しらびそ小屋7:00‐9:10中山峠9:20‐10:50しらびそ小屋12:00‐12:15こまどり沢-13:00しらびそ小屋登山口‐13:30稲子温泉旅館(泊)
22日(日)8:30稲子湯温泉‐15:00京都着
20日(祝・金)晴れ
昨年、出発前日に降った大雪で中山峠までのトレースが消えて登頂を断念しそう になったころ、東京からのパーティーのご厚意によりトレースを借りて中山峠まで上がることが出来たが宿泊施設を替えていたことから時間切れとなり登頂を断念した。今年はそのリベンジ山行として再度企画した。 山行出発以前に天狗岳山頂付近の予報を見ていると強風が吹か入れる予想が出ていて山行が危ぶまれていたがその是の強さがどれ位のものか感じることも必要と思い強風があることを念頭に京都を出る。コロナの影響か、高速も渋滞することもなく京都から名神・中央道長坂ICまで予想以上に流れがよかった。諏訪を過ぎて長坂IC手前では彼方に雪を被った富士山が現れて車の中で写真タイムとなる。長坂ICを降りれ一般道を走る車はわずかでしえらびそ小屋登山口には予想以上の早い時間に到着できた。 身支度を整えてツボ足のままで小屋を目指す。途中すれ違う人はほとんど見当たらず小屋に到着したころ小屋付近で休憩を取っていた二組ほどのパーティーに出会っただけでした。参考までに天狗岳付近の天気について聞いてみると「中山峠を越えた稜線では強風が吹いていたので登頂を諦めて降りた来ました」と。予想通りの情報で気分が滅入りました。
21日(土)晴れ。 同宿のツアーに合わせて5時30分に朝食をいただき、ツアーが出かけるのを待って7時に小屋を出る。小屋周辺の風は凪いでいて昨日と違って今日は絶好調と気分を新たにして出発。積雪は十分で早朝でもありトレースもしっかりしまってアイゼンを履いていても足取りは軽かった。本澤温泉分岐を足早に過ぎて峠への登りにかかる。昨年と違ってトレースはすっかり踏み込まれて歩きやすい。核心の中山峠にかかるころ先に出発したツアーが立ち往生して渋滞に巻き込まれ時間をロス。後から聞くとツアーの中には軽アイゼンでの参加、雪道は初めての参加者など極めて安易な雪山参加者が多くみられ傾斜のついた処で立ち往生したようです。しばらく待って何とか中山峠を乗り越えてみるといきなり強風に見舞われ足がすくむ。立ち止まっていては体が冷えるので稜線まで上がってみると強風にあおられて足が止まる。空は晴れ渡り東天狗岳が凛々しく聳えているが苦渋の決断で登頂を断念した。記念撮影だけでもと携帯を構えるが体が風にあおられて携帯がブレる。何とか東天狗岳を携帯に収めて泣く泣く引き返すことにした。毎年のことだが中山峠直下の短い急登では今年は全員がバックステップを使って短い距離だが降りた。急坂から樹林に入るまでのわずかな距離も角度のある斜面なので慎重にステップを踏んで降りた。中山峠から麓を見下ろすと砂塵が舞っていて砂漠の砂嵐を見ているような光景に一瞬、我を忘れた。樹林に入りそのまましらびそ小屋へ着くとお昼前で時間もタップリあるのでコーヒー、紅茶などをいただきながら行動食を頬張る。昨年続き今年もリタイヤ。春の天狗岳は私たちをなかなか受け入れてくれません。後ろ髪を引かれる思いでしらび小屋を引か上げ麓の稲子湯温泉に向けて下山した。途中の林道では雪が消えて一日で様変わりをしていました。
22日(日) 情緒ある稲子湯温泉で一日過ごして一路京都にむって足早に温泉宿を出ました。早く出たことで道中コーヒータイムでも取ろうと端降りながら小奇麗なカフェなどを探しましたが9時すぎでは空いている店もなくアッと言うまに高速に入り、その後は渋滞もなくスムーズに流れる車の流れに乗って京都に着いた。2年連続でのリタイア。来年、またリベンジ山行を考えなければと一人思案にふけりました。
右京・川辺さんより「最悪の日にアタックしたんですね。天気図から30mの風が吹いていたかもしれませんよ・・」とコメントをいただきました。正に最悪な一日でした。