「例会報告」 雪のない雨強風の堂満岳 記M・A

日時:2024年2月18(日)雨・強風

参加者:女性2名、男性1名、計3名

コースタイム:比良駅8:15~桜のコバ8:55~ノタノホリ9:35~東稜尾根720m10:45~880m昼食11:55~ノタノホリ12:45~比良駅13:45

【山行報告】「雪の堂満岳」例会のはずでしたが、ここ数日異常な暑さでほとんど雪は解けていた。堂満岳1000m付近の予想が10℃と出ていたのでそんなに厚い防寒着はいらないかなと思っていた。天気は曇りで15:00頃に小雨と強風の予報だった。比良に近づく車窓から山はガスってまったく見えない。霧雨の中を歩き始める。ノタノホリも雪は全くなく東稜尾根に取付いた所にやっと残雪があった。濡れた落ち葉がよく滑る。

タイム的には順調に進んでいたがいよいよ雨は本格的に降り出し高度を上げると強風となってきた。最初が汗をかくほど暑くその後の雨と強風で身体が冷えてしまった。すれ違う人もひとりもいない。こんな日は誰も来ないのかな。

ここからますます急登になる。下山は青ガレの予定だが雨で滑りそう。北比良峠回りも距離が長い。ここは無理せず来た道を戻ることにする。滑らないよう気を付けてゆっくりと下山。あっけない例会となったがこんなこともあるだろう。電車が京都に着くと雨のあとかたもなく明るく晴れていた。当日の京都市内の気温は17,8℃。異常だ。京都マラソンも相当に暑く大変だったと思う。曇り10℃の予報をみて準備したが完全にはずれの山行でした。

《個人山行報告》ワカン山行を楽しみに『鎌倉山』へ・・・

【行先】 ; 京都滋賀県境の山『鎌倉山950.5m)』【地図】;1/25000「花脊」「久多」

【日時】 ; 2月17日(土)   【天候】;曇り   【山行者】;石田 忠久

【山行目的】 ; ・ワカン山行で『鎌倉山』登山を楽しむ

【コースタイム】 ・宇治(7;50)-<湖西道路,R367号他>-葛川市民センター駐車場(9;05-25)=
=登山口/305m(9;30)==林道/526m(10;05-13)==ブナ平/664m(10;38-47)=
=『鎌倉山』山頂△950.5m(11;52-13;15) ==ブナ平(13;53-58)==林道(14;13-18)=
=城の鼻(14;45) ==登山口 (14;45)==駐車場(14;50-15;35) -<湖西道路,R367号他>-(16;50)宇治 ・歩行時間;5時間27分,歩行距離;5.4㎞,累積登高;647m

【報告と感想】

比良/武奈ヶ岳」と国道を挟んで対面にある山、「鎌倉山」へワカン山行を計画して行って来ました。雪が少なくて、目的の”ワカン山行”とはなりませんでしたが、静かな山歩きを楽しんできましたので報告します。私は高齢になりましたし、単独行で山を楽しんでいますので、本格的な”ラッセル山行”は出来ませんが、ある程度雪が締まった頃に近郊の静かな山に”ワカン山行”を楽しんでいます。昨年は、「賤ヶ岳」と、この「鎌倉山」を楽しみました。また福井の「日野山」にも行きましたが、遅くて雪が腐って中々登れず”時間切れ敗退”でした。

今年もこれらの山を狙っていたのですが、雪が少なくチャンスが掴めませんでしたが、2月7日の「鎌倉山」山行レポートで、「林道から上は雪でした」との情報があり、急遽予定して行ってきました。

当日、一寸出遅れて9時に坊村の駐車場に着くと、車は半分くらいです。ありゃ、比良も雪山シーズンは終わったのかな?と嫌な予感。しかし、ワカン、アイゼンをザックに入れ、冬靴に履き替えて出発準備を整え、会に「入山連絡」を入れて、駐車場の西側の登山口に向う。 川沿いの道を入って尾根に取付きますが、雪は全然ありません。尾根の突端の”城の鼻”と言う所から急傾斜の痩せ尾根を登ります。北西方向に進み520m位で林道に出会い、これを横切ります。情報ではこの辺りから雪が出てきたとありましたが、全然ありません。

休憩を取ったあと、ルートは徐々に西方向に向を変えます。傾斜も緩くなってきた尾根を進むと、だだっ広い“ブナ平”です。地図を見ると660mでコンターが緩んでいる地点です。ここでも小休止したあと、幅広い尾根を進みますが、ふみあともかすかですしテープも間隔が広いためルートファインディングに神経をつかいます。登りはまだしも、降りでガスに巻かれたらしんどいだろうなぁと、要注意の箇所と認識しておきます。

高度750m位でやっと雪が見えました。そして800m付近の細尾根を越した当りからルート上にも雪が残っています。ただ、ワカンは全然不要で、つぼ足で行った先行者の足跡を辿ります。所によっては30㎝位入りますが、それも長続きせず所々剥げています。雪が溶けた尾根筋には、大きなイワウチワの葉がびっしりと生えています。花が咲いたら凄いだろうと思われます。

最後の急な斜面を2-3ヶこなすと、そこは山頂です。ここの山頂もだだっ広くて、雪はまだら模様です。中央付近に今日は三角点が見えています。ワカン山行を楽しみに来ましたが、全然ワカンの出番はありません。単なる冬のハイキングでした。残念でした。天気は曇り空ですが、幸い風がありませんので、三角点の横に腰を据えてお昼をします。向かいの武奈ヶ岳も、昨年来た時は真っ白でしたが、今日は大分と黒いです。

雪はありませんでしたが、静かな山歩きが出来た事を喜び、お弁当を頂きます。そして食後のコーヒーブレイクも楽しみながら、「ここから八丁平、峰床山方面になだらかな県境尾根が伸びていて、この尾根をスノーシューで歩けば楽しそうやなぁ」とか、思いを馳せたりしていて、また1時間以上過ごしてしまいました。

風が少し出てきたのを期に、重い腰を上げて下山に向います。頂上は、だだっ広くてルートは雪が残っていたり、ふみあと上に落ち葉が着いて不明瞭です。慎重にテープを探し、ルートファインディングしながら降ります。しばらく降ると雪道のルートに出て、イワウチワの群生地帯を越すと、巾広い尾根にでます。この辺りこそ降りは要注意です。目印のテープは少なく、ふみあとは不明瞭でその上に木の葉や枝が着いてルートが見えません。慎重にルートを読みながら降ります。ブナ平まで来るとホッとします。ここで小休止。

ブナ平で一息入れて後半の降りに入ります。丁度午後2時になって、(千)がリーダーした時は「さぁ皆さん!降りの午後2時ですよ。” 魔の時間帯”で~す。慎重に!気をつけて行きましょう!」と、パーティーに注意喚起していたのを思い出す。そうです。これから傾斜も強くなり、今日は単独行ですから転げ落ちたら、こんな人気の無い山では何時までも発見されないだろうなぁ、と思って、こけないよう、スリップしないよう慎重に降ります。

特に林道を横切った先が、今日の一番の要注意ルートです。痩せ尾根で両側輪かなりの傾斜で落ちています。ルートも所々岩混じりの急勾配です。200m程の降りですが、ゆっくり慎重に降ります。城の鼻まで来るとヤレヤレです。ここからすぐで”カマクラ谷”沿いの登山口に降り立ちます。駐車場に戻って、下山報告をして本日の山行を終えました。

ワカン山行を楽しみに山行しましたが、雪解けが思った以上に進んでいて雪が殆ど消えていました。結局、残念ですが「ワカン山行」ならぬ「ワカン、アイゼンを担いでの単なるハイキング」となりました。しかし、私は山に入っていればご機嫌の人ですから、「誰もいない静かな山歩きが出来て良かったなぁ!」とか、「鎌倉山から峰床山への県境尾根は楽しい尾根やったなぁ!来年はチャレンジしようかな」とか考えて、楽しい山行でした。

「雪山山行報告」マキノ寒風峠~栗柄峠山行 記Y・T

【山行日】2月11日(日)【天 候】曇時々晴れ

【参加者】女性4名、男性2名、計6名

【コースタイム】9:10マキノ駐車場~9:20マキノサラサの湯~10:20寒風峠分岐標識~12:50寒風峠~14:30栗柄峠~15:25武奈の木平~16:25赤坂山登山口~16:35マキノ駐車場

【山行報告】10日新聞紙上では「マキノスキー場積雪0㎝」。元の計画では「雪上テント泊」を予定していたが今年の暖冬により断念しました。変わって「寒風峠~栗柄峠稜線歩き」に変更、今日の山行になりました。マキノ駐車場に着くと「マキノスキー場」は昨夜の降雪でうっすらと雪に覆われていました。スキー場を上り詰めて寒風峠に向かう夏道は雪に覆われて冬山らしい景色になっていて高度を上げて行くと木々に覆われた山道では昨夜の内に枝や針葉に降り積もった雪が気温が上がりどんどん溶けて仲間の上に「ドサッ」と落ちて雪まみれにしてしまいました。

右にワカン組、中央つぼ足組

思った以上に雪が残り中腹からは夏道のトレースは消えて誰に尾歩いていないことから軽いラッセルを強いられるようになりました。中腹でワカン(2名)、アイゼン(1名)を装着。残り3名は「つぼ足」で歩行を続けた。寒風峠へのルートは赤坂山と違って後ろから追いかけてくる人もなく、すれ違うこともなく「静かな雪山歩行」を楽しむことが出来ました。寒風峠直下高度80メール程を残して「昼食」。雪のベンチを作ってしばし腹ごしらえ。行動食を取って寒風峠に13時前に到着。

雪上の寒風峠にて

夏に「高島トレイル」と書かれた標識は頭だけを出して雪に埋もれていました。見渡す限り白い世界に「来て良かった」と感激です。「寒風峠からは下りだけ」と思い込んでいた栗柄峠への稜線歩きは幾つかのピークを乗り越えて行かないと駄目なことが解り平坦でない稜線歩きを堪能しました。ワカン組は深雪の沈み込みが免れていましたが「つぼ足、アイゼン組」は所々で膝まで埋まり這い上がっては歩くを繰り返しながら何とか栗柄峠に到着。

雪上をフリーで下降
雪に埋もれた「栗柄峠」標識

ワカン組はそれとも知らずスイスイ「メッチャ楽しいです」とはしゃいでました。アクシデントで着前キャンセルされたKさんに申し訳ないですが「久し振りの雪山、楽しかったです」。誰も踏んでいない「新雪の上を」気兼ねなく久し振りに歩きました。栗柄峠を越えて少し下った所で「伏見山の会」の方々に偶然会いました。伏見組は「雪山でのテント泊例会」で「今からテントを張るところです」とコメントを聞いて「お疲れさん」と一言添えて別れてきました。東屋までの下りの道も雪がしっかり残っていましたが道幅が狭くなりワカンを途中で履き終えてつぼ足で下山しました。東屋からはトレースの雪が溶けて水浸しの状態でトレース横の雑木林の中を障害物競走のように「小さな木立を右に左に避けて、小枝を乗り越えて」等をしながら何とか「赤坂山登山口」へ下山。本当に何年かぶりに「誰も踏んでいない新雪の上を歩いて」冬山・雪山を楽しむことができました。

《個人山行報告》綿向山に樹氷ハイクを楽しんで来ました 記 I・T

【行先】 ; 滋賀県日野『綿向山(1110m)』   【地図】;1/25000「日野東部」

【日時】 ; 2月10日(土)   【天候】;曇り  

【山行目的】 ; 雪の『綿向山』登山を楽しむ

【コースタイム】 ・宇治(7;36)-<名神高速>-蒲生スマートIC-<R477等>-御幸橋臨時駐車場(8;45-9;12)==ヒミズ谷小屋/455m(9;35-43)==三合目/720m(10;30) ==あざみ小屋(10;35-43)=
==五合目小屋/840m(11;02)==行者コバ(七合目)/950m(11;25-37)==『綿向山(1110m)』(12;10-13;08)==竜王山分岐(13;13)==行者コバ(13;20)
五合目小屋(13;30-38)==あざみ小屋(13;55-58)==ヒミズ谷出合小屋(14;35)
=御幸橋駐車場(14;45-15;23)-<R477他>-蒲生スマートIC-<名神高速>-(17;36)宇治 ・歩行時間;5時間48分,歩行距離;9.1㎞,累積登高;805m

【報告と感想】“樹氷ハイク”で人気の『綿向山』へ行ってきました。雪は少なく五合目から上だけでしたが、七合目から上で奇麗な樹氷が見られました。曇り空でしたが鈴鹿の山々も展望できました。今年も綿向山の“樹氷ハイク”が楽しめて良かったです。

『綿向山』は、私達右京でも毎年例会を組んで“樹氷ハイク”を楽しんでいる山です。ところが、今年4月から令和8年末まで、間伐作業とそれに伴う林道工事のため、登山は全面入山禁止となります(「竜王山」経由での登山道は使用可能)。私にとって、3年後は行けるかどうかわかりませんので急遽予定して山行してきました。

『綿向山』は”鈴鹿山系”の西端の山で、年間を通じて多くの登山者が訪れます。特に冬の樹氷が美しく、“樹氷ハイク”の山として人気が高い山です。それにしても、最近の冬の綿向山は凄い人気です。駐車場を次々広げて作って対応されていますが満杯になります。当日も8時45分に着きましたが、正規の御幸橋駐車場側の何ヶ所もの駐車場は満杯で、辛うじて竜王山登り口側の臨時駐車場に案内されて辛うじて止められました。既に沢山の人が入山されているようです。

私も早速に準備をし、入山連絡のメールを入れて出発しました。林道を詰めて山道に入る手前に”ヒミズ谷小屋”があります。ここに登山者BOXがあり、入山届を入れて出発。橋を渡って山道に入ります。雪は全然ありません。道は、急斜面につづら折りの道がつけられていて登りやすいです。一合目、二合目と順調に進み、三合目で林道を横切ります。林道から少し入った所に“あざみ小屋”がありその周辺に雪が見えだして、ルート上も砂利混じりの氷化した道になります。上から見ると黒く汚れていますので要注意です。フラットで静移動、静荷重で進みますと程なく五合目の小屋です。

ここからは全くの雪道になります。ここでアイゼンを履く人もありますが、私は白い雪道歩きを楽しみます。傾斜が緩い雪道歩きは楽しいものです。七合目の行者コバでアイゼン着用。いまはチェーンスパイクが大流行ですが、ここから上は傾斜の強い斜面を真登しますので、やはりアイゼンが有利で安心です。まわりの木々はエビのしっぽ状に吹き付けられて氷化した樹氷が奇麗です。

ここで表参道の夏道と別れて、目の前の尾根を直登する冬コースを登ります。夏コースは右手に尾根をトラバースして進み頂上下の急斜面をジグザグで登りますが、雪が着くと急斜面のトラバースは難しく滑落のリスクがあります(実際に滑落事故がでていました)。このため森林組合の協力で、無雪期はブナの根が傷むため止められている尾根の“直登コース”を積雪期だけは開放されています。ありがたいです。

この尾根の登りは150m程の登りですが、コンターが混んでいる斜面が短いですが3段あって、その間の一寸緩んだところで息継ぎしながら登ります。若い人達はサッサと一気に登っていきますが、年寄りには最後のがんばりどころです。今日は先に登って降りてくる人が多いです。対向で待ったり、待ってもらったりし、樹氷を見たりして案外楽に登れました。

竜王山の分岐へ来ると、そこはもう山頂の一角です。ますます奇麗になる樹氷を愛でながら少し行くと山頂です。下山する沢山の人と対抗してきましたが、それでもまだ結構な人で賑わっています。空は曇り空、風は殆ど無し、向かいの鈴鹿の山々は、鎌ヶ岳を除き上部に雲がかかっています。上着を羽織り、フリースの帽子に変えて防寒対策をして、ザックに腰を下ろしてお昼を頂きます。今日は風がないのでゆっくり楽しめます。その内少し薄日が差す時もあって、ゆったりとコーヒーも楽しみました。約1時間幸せな時を過ごし、重い腰を上げて下山準備です。沢山いた人達も次々下山していき、もう7-8人だけになっていました。

アイゼンを効かせて尾根を下ります。まだ登ってくる人がいますが、アイゼンを履くと斜面は広いので悠々と対向できます。7合目までの尾根の降りはすぐですが、雪も多くアイゼン歩行が楽しめました。7合目は沢山休んでおられますが、私はそのまま通過。5合目小屋までトットコトットコ下ります。雪道歩きは楽しいです。

5合目小屋で小休止。ここから雪は少なくなりますがアイゼンはそのままで3合目のあざみ小屋へ向います。あざみ小屋でも小休止。以前の雪が多かった時ですが、右京の例会では山頂を登ったあとこの小屋でぜんざいをして大休止。そしてワカンを出来るだけ多く持参して、小屋の雨の斜面でラッセルやワカン歩行の練習をして楽しみました。今は雪が少なくなりましたし、これだけ人が多くなりましたら一寸しんどいでしょうね。 あざみ小屋で多くの人がアイゼンを脱いでいます。私はしぶとくアイゼン練習のつもりでそのまま下りましたが、2合目まで来ると雪は全然無く、足が疲れるだけですので外しました。そして少し行った曲り角の所で、石に乗ったつもりが凍っていてスリップしてしまい尻餅。そうなんです、つづら折りの屈曲部は岩混じりの傾斜部でそこが良く凍っています。それに泥がついてみんな真っ黒ですので要注意の場所です。反省!

そのあとも順調に降って、ヒミズ谷出合小屋に14時過ぎ着。山頂から1時間そこそこです。雪道の降りは楽で早いです。あと林道のような登山道を駐車場へ。会に下山報告を入れてこの日の山行を終えました。今年は雪が少なく一寸諦め気分で行きましたが、奇麗な樹氷が多く残っていました。
天気も曇り空でしたが、鈴鹿の山々も時々見えましたし、何より風が無くて山頂でゆっくり出来て楽しい“樹氷ハイク”であり“雪山山行”でした。

「例会報告」 冬の武奈ヶ岳  記K・S

山行日】 2024年2月4日(日) 【天候】 曇りのち晴れ

【参加者】女性2名、男性4名、計6名

【コースタイム】 坊村登山口8:25~御殿山11:05~途中昼食休憩20分~武奈ヶ岳12:15(15分休憩)~御殿山13:00~坊村登山口15:05着

【山行報告】 朝方京都市内は小雨模様で暖かい朝だったが坊村は0℃。登り始めは雪はなく、樹林帯の急登では汗が噴き出るので衣服調整と休憩を挟むが先頭のMさんのペースもよく登る。高度が上がると少しづつ雪も増え登山道はふみ跡が固められ少し滑りやすくなってくる。シャーベット状の雪面なのでチエーンスパイクを履き始めている登山者もいたが(692m)の分岐までノーアイゼンでもしっかり歩けた。

この先はつづら折れで道幅も狭くなり積雪もあるようなのでアイゼン装着。急斜面だったがしっかりアイゼンが効くので786mの分岐に20分ほどで到着。この辺りだけ雪が少なく落ち葉を踏みながら登るが、直ぐに積雪が増え無雪期、有雪期の分岐(855m)に15分程で到着。昨夜の京都市内の雨は雪だったようで、木の枝や倒木には粉雪が残り、ブナ林の森は樹氷の世界が広がって幻想的な芸術作品に包まれているようだった。トレースもしっかりあるので踏み込みもなく夏道合流地点まで冬景色を楽しみながら歩けた。

御殿山山頂

分岐から1名が疲れの訴えがあったので、一人がついて2班に分かれて進むことにする。若干配慮はしたがほとんど差もなく11時過ぎに全員御殿山到着。昨年秋の無雪期とあまり変わらない時間だった。 後班は武奈ヶ岳山頂までは行けない可能性があるので御殿山で集合写真をとり、ワサビ峠まで一緒に下りて風よけの木のそばで昼食をとった。その後前班4名は武奈ヶ岳山頂を目指し、後班は食事後は元気になったので、ゆっくり途中までを登ることにする。

西南稜

前班が西南稜に近づく頃にはガス薄れてきて見通しも良くなり、武奈ヶ岳山頂も見えてきて足取りも軽い。西南稜の杉の木辺りは積雪も多くなり斜面ではピッケルを使った雪山講習をしているグループも見られた。西南稜を登っていると眼下に尾根筋や御殿山の展望が広がり、コヤマノ岳分岐に着く頃には時々ガスも切れ時々琵琶湖が見え山頂からの景色を味わうことが出来てラッキーだった。

武奈ヶ岳山頂

武奈ヶ岳山頂には予定時刻よりも早く登頂。大勢の登山者が風をよけながら休憩や食事をされていたが、我々が登頂したころには風も弱くなりガスも消え空は曇っているが蓬莱山や比良山系、北山も見え、タイミングよく記念撮影ができた。

コヤマノ岳
元気に下山

記念撮影をしてゆっくりしていると後ろの班のメンバーもコヤマノ岳分岐まで来ていたので合流して下山開始。帰りはほとんど差もなく御殿山に着き、ゆっくり下山。692mの分岐過ぎでアイゼンを外し、最後の「泥道」をたっぷり味わいながら15時過ぎに全員無事に登山口に下りてきた。例年に比べて雪は少なかったが、冬の武奈ヶ岳の魅力を味わえる雪山登山を楽しむことができた。