小野アルプス

山行日:2019年9月1日(日)

天 候:晴れ

参加者:Y(CL),M(SL),女性8名、男性2名、計12名、一般1名、合計13名

コースタイム 

9:00鴨池駐車場9:20~タクシー~白雲谷温泉ユピカ登山口9:30-9:50高山-10:18前山-10:45安場山-11:35総山12:15―12:25アンテナ山-12:40惣山(小野富士)13:00-13:25紅山13:55-14:25鴨池登山口ー15:00鴨池駐車場

     紅山

【山行報告】

 参加者が13名となり車2台で茨木組と京都組に別れて出発、山陽道・淡河 PAにて集合。その後小野市・鴨池公園に向けて走り出す。鴨池公園到着後、手配ししていたタクシー3台に分乗、白雲谷温泉ユピカまで乗り継ぐ。 元はユピカ温泉駐車場を予定していたが8月半ばよりユピカ温泉全面改修工事がはいり駐車所へ乗り入れすることが出来ないため下山コースの鴨池公駐車場に車を停めてタクシーで登山口を目指した。登山口で装備を整えて出発、低山の連なる縦走を始める。登山口から直ぐに高山に取付き、高山、前山、安場山と走破する。ただ低山とは言え前回も感じたことだが一つ一つが険しく登り降りに足を使う。時間が経つにつれてトップと最後尾に開きが出来てきた。

     惣山(小野アルプス)山頂

開きが出来ても休憩ポイントで修正しながら縦走を続ける。総山で行動食をとりながら昼食タイムとした。ここまでの山は播磨特有の岩の山で足元がゴツゴツしていた。特に総山の手前のアンテナ山は岩山に草木が生い茂った足場の悪い山でした。山頂に届いても風が吹くこともなく蒸し暑い行動でした。瀬戸内を見下ろすところでは霞がかかり彼方を見下ろす事も出来なかった。昼食後メインの紅山の麓に到着。一同、紅山を見上げて「オ~」を歓声。驚きともため息ともとれる奇妙な声をあげた。紅山は一枚岩の痩せ尾根で山頂に近づくほど勾配がきつくなる高度感も出てくるが岩が風雨によって浸食され程よく窪みが出来て手掛かり足掛かりが有るので皆さん余裕で登ることが出来た。メインの紅山を登るとパワースポットがある岩山ルートは鴨池駐車場には遠回りになることから迂回せずに直に鴨池駐車場を目指して下山した。下山後はユピカ温泉が修理のため使えず地元タクシー運転手の方に聞いた近場の温泉施設により汗を流した。帰り道、地元で栽培しているブドウ園によりブドウを買い求めて皆さんお土産として持ち帰りました。

金毘羅岩稜トレーニング①

日時 8月18日  晴れ

参加者  M(L),女性4名、男性2名、合計7名

コース  金毘羅、Y懸取りつき~中間~Y懸沢

北アルプス、奥穂高岳のトレーニングです。奥穂高岳のザイティングラードや山頂付近は高度間のある岩場が有ります。その場で立ちすくんだりしない様に、一度は金毘羅の岩稜トレーニングに参加を条件つけました。取りつきでそれぞれビレーをして、何回か登り降りして、村井さんはビレーの練習をしました。この日はとても暑くて、岩を触っていると岩盤浴をしているみたいです。Y懸の頭手前まで行って、1時半に終了してMK沢を降りました。ゴロゴロした石が有る急斜面のMK沢は岩稜とは違った緊張の有る沢でした。

硫黄岳・天狗岳山行

山行日:8月12日(月)~14日(水)

天 候:12日・晴れ、13日・晴れ、14日・山頂小雨・麓曇り

参加者:Y(CL)、K(SL)、女性2名、合計4名

コースタイム

8月12日(月)京都→桜平田→硫黄岳山荘

 5:25京都東インター~9:06諏訪インタ~9:47唐沢鉱泉・桜平分岐~10:10桜平着~ 10:30登山道発~11:15夏沢鉱泉着~12:10オーレン小屋着~12:45夏沢峠~14:20硫黄岳山頂~15:00硫黄岳山荘着

8月13日(火) 硫黄岳岳山荘→天狗岳→根石岳山荘

 7:00硫黄岳山荘出発~7:30着・硫黄岳山頂7:45発~8:30着・夏沢峠~9:20天狗岳・夏沢峠・オーレン小屋分岐~9:55根石岳山頂~10:35東天狗岳山頂~10:45東天狗岳発~11:05西天狗岳山頂着~11:25西天狗岳発~(東天狗途中より中山峠に向かうが途中で引き返す)~12:25東天狗岳~13:00根石岳山頂~13:15根石岳山荘着

8月14日(水)根石岳山荘→桜平→京都

 6:35根石岳山荘出発~6:45天狗岳、夏沢峠、オーレン小屋分岐~7:25オーレン小屋着~8:05夏沢鉱泉~8:15夏沢鉱泉発~8:37登山道口着~8:50帰路~9:25縄文の湯~11:45諏訪インター・彦根で高速を降りる~17:00京都着

【山行報告】

 8月12日(月)

 今回の山行は台風の急な発生で山行を断念しようと考えたときもあったのですが本土を目前にして急に行動が緩慢となり停滞気味になったことからエアーポケットのように僅かだが山行が可能と判断して結構に踏み切った。8月12日(月)早朝5時過ぎに京都を出た。今回車を停める予定の桜平には三ヶ所の無料駐車場が整備されているのだが登山口付近を第一、中間点と第二、そこから下を第三駐車場としたとき、第三駐車場に停めれば登山ゲートまで2時間の歩きとなり第一は無理としても第二駐車場には何とか停めたい第二からはせいぜい20~30分でゲートに着く。そんな気持ちがあり早朝の出発となった。焦る気持ちを抑えながらアクセルを踏み込まないでゆるりと高速を走る。早朝に出た事で走る車の量もぐんと少なく中央道に入っても渋滞や混みあうこともなかった。諏訪ICで降りて茅野市内を抜けて山道に入る。後ろから就いてくる車もなひたすら一台だけデコボコの山道を走る。前から一台タクシーが降りて来たので「上は混んでますか」と尋ねると「第二は一杯だね、でももしかしたらその上の第一辺りに停めることが出来るかも知れないよ」と返事をもらう。第二駐車場に着いて場内を一周したが一台も停めるスペースがない。運転手さんの言った通り。仕方なく上の第一駐車場(20台ほどが置ける)に向かって登って行った。道端の停めることが出来るスペースには必ず来るが何台か留まっていておけるスペースは無い。はらはらドキドキしながら 登っていくと山道から左に入る林道(5m先に進入禁止のチェーンが張っていた)にわずかに1台置けるスペースを見つけて車を停める。(神様に感謝です・・・)。

       一日目・硫黄岳山頂

車を置いて身支度を整えて歩いて行くと直ぐに登山口のゲートが現れた。登山ゲートを10時30分に出発、夏沢鉱泉を経てオーレン小屋に12時頃に到着。そこから少し登って夏沢峠について行動食をとる。3年ほど前の春先に本沢温泉から登ってきたことを思い出しました。この調子だと硫黄岳山荘には2時過ぎに着くだろうと予想したのですがなかなかどうして、爆裂火口を左に見る硫黄岳の急斜面にてこずり山頂に2時20分に着いた。風も穏やかで硫黄岳山頂とは思えなかったが眼前の赤岳に雲が架かり両サイドの阿弥陀岳・横岳が顔を見せた。山頂も沢山の登山者で賑わっている。赤岳山頂の雲がなかなかきれないので痺れを切らして硫黄岳山荘に向かい15時に手続きを済ませた。硫黄岳には何度も登ったがこの山荘に泊まるのは初めてでした。驚いたことに一人1枚の布団は幅広く寝返りを打っても隣の人にあたることが無いくらい幅広の布団で心地良く寝ることが出来ました。

8月13日(火)

 6時30分朝食でゆっくり朝を迎えました。蝶ヶ岳では緩和なかったご来光も小屋を出て直ぐのところで拝むことが出来、仲間は大いに喜んでいました。ただ、今日のスケジュールで横岳に向かう稜線い取付く予定でしたが昨日の硫黄岳斜面への登りを見て急遽予定を変更してすぐに硫黄岳へ控えし東・西天狗岳へのチャレンジを優先することにしました。硫黄岳山頂では爆裂火口に沿って少し東に足を延ばすと北アルプスが遠目に一望できるスポットに出会い「あれが槍、あれがキレットで左が穂高」などかすかに見える北アルプスに酔っていました。硫黄岳を後にして急斜面を降りて夏沢峠に8時30分に着きました。昨日の登りを見ていたので今日の下りの時間は脅威的に早いです。皆さん進化しています。峠で少し休んで箕冠山の斜面(眼前に見ると急に見えたがいざ登ると緩斜面でした)を登って今日の宿泊施設・根石岳山荘によって宿泊の手続きをして荷物を置いて身軽になって東・西天狗岳に 向かった。根石岳山頂から見る天狗岳は手強そうに見えてエアリアタイムに仲間から疑問符が出てきた。しかし、ここまで来たなら登るしかないのでまずは東天狗めがけてアタック開始。根石岳を下って鞍部に降りると東天狗への斜面は石がゴツゴツして手強く見えた。時間は十分あるので慎重にゆっくり登り始める。SLでトップを行くKさんを見ていると特に怖がることもなくスイスイと難所をクリアしていく。後ろから見ていると驚きでいつの間に今なに成長したのだろうとおもった。

       二日目・東天狗岳山頂

東天狗にはほぼエアリアタイムで登頂。しばし休憩後西天狗に向かう。東天狗山頂で西までのタイムは20分と書かれているので「うそ・・・・」とブーイングが出ましたがいざアタックっしてみるとエアリアタイムで登頂。西天狗山頂で早い行動食を取って中山峠を目指すプランを進めるため西を下山して東の裾をトラバースするコースを取る予定が東の裾に来るとトラバース道に羽通行止めの柵がしていて止む無く東を登り返す。東を登り返して東の難所の岩場を下って行ったが途中で下山を停めてミーティング。中山峠から東天狗を経て根石岳山荘まで3時間として今から下りて山荘に着く時間を考えると少し不安になったのでここで引き返して山荘に変える事を提案し、了承してもらう。しかし不安だった岩場も難なく突破して東天狗を経て根石岳に到着。私一人が不安に思っていたことで仲間に申し訳なく恥ずかしい気持ちになりました。根石岳山荘に早く着いた事で念願のお風呂(汗を流すだけ)に入ることが出来ました。この山荘も硫黄岳山荘と姉妹山荘で小さな小屋ですが布団などの設備は硫黄岳山荘と同じスタイルでゆっくり休むことが出来ました。

     二日目・西天狗岳山頂

8月14日(水)

今日は下山だけですが6時30分出発の予定が外は小雨交じりの風雨にさらされていて携帯の予報では7時に一時的に雨が止む予想でしたので30分遅らすことを決定、しばらく様子を見ていると6時30分ごろ雨がやんで風が残っているだけでしたので下山を開始。小屋を出て樹林の中の山道に入ると風雨を避けることが出来た。暫く下山していると風雨も止んで来たのでレインの上を脱いでオーレン小屋を目指して降りて行った。途中3組ほどが登ってきたので台風に接近が考えられるのにどこに行くのか不思議でした。オーレン小屋に7時30分についたが人影は見当たらず。ひと息ついて夏沢鉱泉に向かって下山。エアリアタイムで登り50分、下り30分と書いてあったがもう少しかかるだろうとおもっていたがどうしてどうしてエアリアタイムで夏沢鉱泉まで降りることが出来ました。夏沢鉱泉もまたまた硫黄岳山荘・根石岳山荘と姉妹店、むしろ2山荘の本店だと思います。我が仲間は根石で買ったバンダナを本店の夏沢鉱泉の売り場で素敵な色合いのバンダナと何と交換を持ち上げすんなり交換していました。なかなか商売上ずですね・・・。夏沢鉱泉まで来ても小雨が降り続いていたが桜平を過ぎて茅野市内まで降りてくると雨もやみ青空が見ていました。帰り道の「縄文の湯」で汗を流し茅野市内の蕎麦屋で昼食を取って帰路に着く。途中、諏訪PA、養老PAなどは人と車で溢れていました。養老を過ぎて電工掲示板に竜王自然渋滞が目に入り彦根で降りて琵琶湖湾岸道路走って堅田から京都・地中を経て八瀬に出て仲間を一人一人順に降りていただいて無事帰宅しました。

硫黄岳・天狗岳

                     記:S/M

令和元年の夏山は、硫黄岳・天狗岳へ行ってきました。台風が来ていて直前までどうなるかとヒヤヒヤしていましたがのろのろ台風だったので無事行くことができました。

八ヶ岳のしっとりした森を抜けて、ごろごろと岩の転がる登山道は足に堪えました。硫黄岳は爆裂火口が迫力満点でした。山半分吹っ飛んでいました。高山植物もたくさん見られました。特に嬉しかったのは夜、流星群と天の川が見られたことです。すごく素敵でした☆願い事し放題でした。

硫黄岳山荘は、建物は古いもののトイレは水洗、なんとウォシュレット付き!お布団もゆったりスペースで、ふかふか毛布が上下に2枚。今までで1番快眠できました。

3月に中山峠から見るだけだった天狗岳にも念願叶って登れました。目の前にあるのに赤岳にずっと雲がかかっていて姿がはっきり見えなかったのが残念でした。

いつも通り足が遅くて、同行のメンバーにお世話をおかけしました。ありがとうございました。

硫黄岳爆裂火口

                八ヶ岳 硫黄岳~天狗岳

                                    K/R

      東天狗から硫黄岳・赤岳・阿弥陀岳を眺める

 北八ヶ岳と南八ヶ岳の境は夏沢峠にあるそうです。今回は夏沢鉱泉からこの夏沢峠を通って1日目は南の硫黄岳へ、2日目は北の天狗岳へと行きました。硫黄岳は何と言っても爆裂火口が見どころです。岩でゴロゴロのジグザグ道を登るとむき出しになった岩壁が迫ってきます。想像もできないような大噴火の痕のすぐ近くを歩くのはスリルがありました。硫黄岳の山頂は意外にもなだらかで登りきると正面に赤岳が顔を出していましたがすぐにガスに隠れてしまいました。少し下ったとこに1泊目の硫黄岳山荘があります。稜線上にあるので夕日もご来光も楽しむことができました。台風10号でお天気が心配されましたが1日目、2日目は晴れて念願の天の川を見ることができ、さらに夏の風物詩の流星群も見れて今までで最高の星空でした。

 2日目は来た道を夏沢峠まで戻ります。硫黄岳へ登り返すと大感動パノラマが広がっていました。山頂から爆裂火口の縁を歩いて少し先へ行くと北アルプスの全貌が見えました。大キレットがくっきりと見えその両側に穂高と槍ヶ岳、右に目をやると立山と剱、さらにその右には鹿島槍、五竜、白馬と知ってる山がたくさん並んでいて感動しました。御嶽山や中央アルプスも見えずっと続いている様な景色でした。名残惜しいけど夏沢峠まで下り一息入れて天狗岳へと進みました。すぐに樹林帯へと変わり苔の広がる森を30分ほど登って箕冠山に着きました。少し下ったとこに根石岳山荘があり先にチェックインを済ませ根石岳へ登りました。根石岳から見る東天狗と西天狗はとても雄大に見えこれからこの2つにアタックするのかと思うと気おくれしそうなドキドキ感がありました。西天狗からは歩いてきた稜線や正面からの爆裂火口や赤岳も見えました。 八ヶ岳は3回目ですが初めて山頂に立つことができ、たくさんの景色や高山植物を楽しむことができ大満足でした。

例会報告 金剛山(1125m)

【日 時】2019年8月4日(日)        記:S/W

【天 候 晴れ

【参加者】 S(L),女性7名、計8名、一般1名、合計女9人

【コースタイム】

登山口(10:00)~タカハタ道~腰折れの滝(10:30)~山頂(12:45昼食14:00)~伏見峠(15:00)~ロープウエー前バス停(16:00)

報告と感想】                           記:S・W

南海線はあまり皆さんにはなじみがなく、迷われ方もいらっしゃって集合時間が少しずれこんでしまいましたが、無事全員揃い登山口を出発しました。カトラ谷は相変わらず通行禁止で今回もタカハタ道をのぼりました。本当に暑い今年。でもやはり山は涼しくて心地よかったです。沢沿いに歩いて時々沢を渡り途中から木の根道に入ります。少しバテられた方もいらっしゃいましたが、しばらくの休憩ですぐ元気になられました。よかったです

登山教室修了山行 蝶ヶ岳山行

山行日:7月26日(金)~28日(日)

天 候:26日・晴、27日・曇り後雨、28日・曇り後晴れ

参加者

 右京:T(CL)、M(SL)、女性6名、男性2名、計10名

受講生:7名、 参加者合計17名

コースタイム   7月26日(金) 京都→横尾 7:32京都発(東本願寺前)~12:05上高地バスターミナル着・12:20上高地発~13:05明神池13:22~14:12徳沢着~15:26横尾山荘着

7月27日(土) 横尾→蝶ヶ岳ヒュッテ 6:35 横尾山荘発~7:23槍見台(写真タイム)~10:52蝶ヶ岳稜線分岐蝶槍と蝶ヶ岳ヒュッテ組とに分かれる11:00稜線分岐~12:00蝶ヶ岳ヒュッテ11:00稜線分岐~11:18蝶槍着~11:36三角点~12:17蝶ヶ岳ヒュッテ着7月28日(日) 蝶ヶ岳ヒュッテ→三股 6:30蝶ヶ岳ヒュッテ発~6:35 蝶ヶ岳山頂着~6:45 蝶ヶ岳山頂発~9:03まめうち平(標高1350m)着~9:18出発~10:00ゴジラの木(休憩、写真タイム)着~10:13ゴジラの木発~10:20力水~10:53三股登山口着~11:05 駐車場着・11:17 駐車場発~12:00 安曇野(ビレッジ安曇野 お風呂、昼食)・13:45出発~14:00休憩(梓川SA)~16:13 休憩(内津峠PA)~18:50頃 京都着

【山行報告】

7月26日(金)

上高地到着後の一コマ

 7時30分、定刻通り東本願寺前を出発。名神高速から東海北陸道・飛騨清見ICを降り飛騨高山を迂回して上高地に12:05に到着。高速での渋滞に巻き込まれる事なく予想を超えて早く上高地に着くことが出来た。上高地で身支度を整えて今日の宿泊地、横尾へ向かう。上高地に早く着いた事で時間に余裕が出来、道中・河童橋で記念写真などの時間を楽しむ。明神、徳澤とエアリアタイムで中継点を通過。横尾に15時30分到着。小屋組、テント組に分かれて手続きを済ましそれぞれ宿泊施設に移る。テント組は早々に夕餉の膳をこしらえ入山記念の乾杯に興じる。小屋組は汗を流すだけだがジックリ湯に浸かり今日一日の疲れを癒し夕餉を戴いて明日に備えて早々にふとんに包まる。

7月27日(土)

   二日目出発前
あと一歩で蝶ヶ岳稜線

 急な台風の出現で山間部の天気は目まぐるしく変化。朝の携帯予報から10時頃には蝶ヶ岳稜線は小雨の予報。外に出ると前穂稜線上は晴れて気持の良い朝。朝の集合で雨の予報を伝えるとテント組は足早に出発しテント場の確保に向かう、その後を受けて小屋組が出発。稜線までは登り一辺倒、30分~40分刻みでの休憩を取りながら「槍見台」で念願の槍を見上げて一同感激、記念のシャッターを押す。槍見台からも稜線までは長く辛い登り。変わらぬ景色を横目で見ながら深い森の中を進む。右京の参加メンバーに比べて受講生の皆さんは足取りが軽やかでどちらが経験の浅い受講生か不思議な時間を過ごした。登山教室実技で経験したような足の痙攣や登山靴の損傷などそんなことが本当にあったのが不思議なくらいスムーズに登り終えた。エアリアタイムを少しオーバーして11時前に稜線に到着。稜線上の分岐地点に着いた頃、小雨が降り出す。当初予定していた三角点・蝶槍への山行は受講生3名と右京3名、合計6名で向かう。残りのメンバーは村田SL先導の元、今日の宿泊施設・蝶ヶ岳ヒュッテに向かう。この雨は台風の影響があるので蝶ヶ岳をよく知っているメンバーは寄り道をせず蝶ヶ岳ヒュッテを選択したようだ。私と仲間5人は三角点、蝶槍をそれぞれ踏んで蝶ヶ岳ヒュッテへ皆の後を追う。途中、小雨があがり日が差し込んで穂高の峰々を覆っている雲が風に流されて切れるかのような姿を見せて一同「お~・・・」とうなり声とも、ため息ともとれぬ声を出して足を止めては穂高を眺めていた。台風は夜半に関東地方に抜けて熱帯低気圧に変わる。風も深夜をピークに収まってきた。ただ、テント組はこの風雨で大きなダメージを受けたようでした。

7月28日(日)

   三日目・蝶ヶ岳山頂

 ご来光はガスに隠れて見る影もなく残念な結果に終わる。まだ台風の影響で外は風が強くガスに覆われていた。朝食を済ませ小屋の外でテント組と合流して蝶ヶ岳山頂に向かう。山頂で記念写真を撮り振り返って穂高の山頂を拝むがまだガスに覆われていた。少し様子を見ようと山頂で待機するが時々晴れるような様子を見せるのだが最後の一線を越えることが出来ず頂を見ることが出来ないため止む無く下山にかかる。右京の仲間は今にもガスが散れそうな穂高の頂に目を向けているが取れそうで取れないガスに一喜一憂してなかなか下山しようとしない。大きな声で「降りるよ・・・」と声を掛けるとやっと下山に足を運ぶようになった。昨日と違って今日はただひたすら降りる、降りる・・・。

       三股下山路中間点・まめうち平

中間点のまめうち平には9時頃に着いた。蝶からの下山路で今回感じた事は短いが沢山の階段が新設されていた事が印象深かった。階段は有ったかも知れないがここまで沢山階段を歩いた記憶がないので少し驚いた。まめうち平まで降りて頂上を降りかえると山頂近くだけがガスに覆われていた。台風明けのせいか私たちと入れ替わるように何組もの人が登ってきた。まめうち平を過ぎて足早に下ると登山口手前の力水でのどを潤す。1人1人手にすくい中にはペットボトルに取り込んで冷たい湧水にのどを潤していた。登山口に降りて今回の山行に参加していただいた仲間とハイタッチ。無事下山出来た事に感謝です。

   ゴジラの木の前で休憩

三股まで来ていただいた山下号に乗り込んでビレッジ安曇野で入浴と昼食を取って帰路に着いた。帰路は長野道・安曇野ICから中央道・名神と乗り継ぎ19時前に京都に着くことが出来ました。今回の登山教室に参加していただいた受講生の皆さんに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。