「個人山行報告」 賤ヶ岳  I・H

報告/石田 忠久

【行先】 ; 滋賀県長浜『賤ヶ岳(421.1m)』   【地図】;1/25000「木之本」

【日時】 ; 1月29日(日)   【天候】;晴れ時々曇り 

【山行者】;I・H

【山行目的】 ; ①「雪の『賤ヶ岳』登山を楽しむ」,②「雪山歩行のトレーニングを行う」

【コースタイム】・京都(8;00)<JR>=余呉駅(9;32-43)==江土登山口/ワカン着用(9;47-10;05)
大岩山11;08-18)==猿ヶ馬場(11;30)==『賤ヶ岳』(12;43-13;35)==猿ヶ馬場(14;25)==大岩山(14;37-45)==江土登山口(15;20)==余呉駅(15;33-16;11)=<JR>=(17;42)京都

・歩行時間;5時間30分,歩行距離;8.5㎞,累積登高;454m,(YAMAPデータによる)

・報告と感想:

今シーズンも雪山ハイク、ワカン山行が楽しみたくて湖北の『賤ヶ岳』に行ってきました。
昨年もレポートしましたが、『賤ヶ岳』は余呉湖畔にあって421mと低い山ですが、豪雪地帯と言われるだけに雪が多く、雪山ハイクが楽しめます。また、JR余呉駅からスタートでき、私はピストンで楽しみましたが、賤ヶ岳からそのまま余呉湖西岸の山「大平山(458.1m)」に登り、権現峠から川並集落に下る“余呉湖一周コース”も魅力的です。

今年の賤ヶ岳は、年末寒波のあと前週までは雪無の状態でしたが、1/24-25日の大寒波で大雪をもたらしましたので、さぁ!と 29(日)に予定しました。その上28日後半からまた雪となり、思わぬ新雪の中を一日中ワカンを履いての雪山ハイクを楽しめました。余呉駅に降りると、あたり一面雪景色です。昨夜に降ったところの新雪できれいです。地元の人たちが町内の除雪作業に精を出しておられます。最近は手押しタイプの除雪機があるのですね。江土登山口で会に入山連絡を入れて山行開始です。

登山口からすぐの鐘撞堂の前から雪がたっぷりです。何名かのスノーシューでのトレースがあります。私も早速ここでワカンを履き、勇んで出発します。積雪は40-50㎝位かな。ワカンでも10㎝位沈みます。ザクザクと心地よい雪を踏む音を聞きながら、まわりの木々の雪景色を楽しみながら進みます。程なく若い女性がツボ足で追い抜いて行きますが、300-400m行ったあたりでその女性もスノーシューを履いています。やはり今日の雪は、ツボ足ではしんどそうです。久し振りのワカン山行ですので、思った以上にしんどいです。ゆっくり景色を楽しみながら進みます。

1時間かかって大岩山の中川清秀の墓に到着。雪も多いですがかなりスローペースです。体力を落としているのを実感します。ここで休憩を入れ、少しお腹にものをいれて雪の尾根道歩きを楽しみます。ここからは楽になってスムーズに進みます。349m地点で尾根は右に(西方向)大きく振り、樹林の中をダラダラと登ると山頂へあと30mほど一登りする斜面にでます。この斜面はブナの林で、展望がよくなり余呉湖や対岸の山々が望めます。

山頂着、今日は私が最後のようで山頂には誰もいません。曇り空になって寒空の下ですが、琵琶湖、余呉の町並み、余呉湖西岸の山並、遠くは敦賀方面の山々などが望めます。雪を被ったベンチの雪を除いて、お昼タイムです。曇り空ながら風がないので助かります。いつものとおりパンやお握りの昼食と食後のコーヒーを楽しみます。どのコースからかわかりませんが、登山者がポツポツ登ってきます。

小一時間の昼食タイムのあと、下山に向います。雪道の降りは楽です。滑りやすい岩や木の根、また浮き石等は雪の下で、ワカンを履いていると滑ることも無くトットと下れます。降りもゆったりと雪景色を楽しみながら歩きます。要注意は木々からの落雪です。午後になって気温が上がったので、時々ドッスーンと大きな音が「して雪煙が上がっています。昨夜に結構降っているので、落雪の量も多いです。休憩するのも樹上注意です。

猿ヶ馬場、首洗い池等々、古戦場の名残の跡を辿りながら順調に下ります。今日は雪が多かったので、登山口まで雪道でストレスなくワカンで歩き通せました。登山口でワカンを仕舞い、会に下山報告を入れて今日のワカン山行を終えました。美しい新雪の中をワカンで雪を踏みながらの山行を楽しませてもらいました。