「個人山行報告」 鎌倉山  I・H

【行先】 ; 京都・滋賀『鎌倉山(950.5m)』   【地図】;1/25000「久多」,「花脊」,

【日時】 ; 2月12日(日)   【天候】;晴れ  【山行者】;I・H

【山行目的】 ; ①「雪の『鎌倉岳』登山を楽しむ」,②「雪山歩行のトレーニングを行う」

【コースタイム】・宇治(7;15)=<自動車>=坊村/葛川市民センター駐車場(8;20-53)==登山口(8;56)=林道横断/ワカン着用(9;37;52)==ブナ平(10;26-30)==762m(11;03-10)=
=『鎌倉山山頂/950.5m』(12;12-13;10)==ブナ平(13;58-14;05)==林道横断/ワカン脱ぐ(14;30-40)==登山口(15;10-16;20)==(17;48着)宇治

・歩行時間;6時間21分,歩行距離;5.1㎞,累積登高;646m,(YAMAPデータによる)

・報告と感想:2月12日、多くの人で賑わう比良山の向かいにひっそりと佇む『鎌倉山』に山行しました。『鎌倉山』は標高950,5mで、国道367号線を挟んで比良「武奈ヶ岳」の向かいに位置し、登山口は“葛川市民センター駐車場”の奥にあります。鎌倉山山頂から真東に延びた尾根が南にカーブした末端から登ります。また、山頂から京都滋賀の県境尾根を南方向に辿ると「峰床山」「八丁平」へ行きます。私は家内とハイキングで「芝栗が多いので拾いに行こうか」とこのコースを歩いたとき、鎌倉山と八丁平の中間位の尾根で、小さいコルを挟んで真正面に熊と遭遇しました。その時は一瞬にらみ合ったあと、熊が谷の方に走り去って事なきを得ましたが、そのくらい自然が多く残っているところです。

当日の“葛川市民センター駐車場”は比良登山者の車で大賑わいです。少し奥に入った場所に5-6台のスペースがあり、そこに駐車。早速に会に入山連絡を入れ、行動開始。

谷筋を少し入ったところから、右手の尾根の横腹を斜行して登るルートがついています。急斜面ですが階段状の土留があります。雪は半分剥げた状態です。20m程登ると尾根の上の上に立ち、ここからルートは尾根を辿ります。地形図でコンターが少し鋭角になっているとおり、痩せ尾根の登りです。雪交じり、岩混じりで慎重に進むと林道を横切ります。

高度は520mで出発後220m登ったところです。雪が多くなってきましたのでワカンを着用し、いよいよワカン山行の始まりです。ここから50m程はコンターが混んでいてしんどい登りです。600mのコンターを越すと広い尾根になります。傾斜が少し急な斜面をこなすとなだらかな広い尾根に出る、を繰り返します。あるかなしかのトレース上はワカンのお陰で5-6㎝沈む程度ですが、落ち葉でトレースが分かりづらく、外すとズボズボと15㎝位沈みます。つぼ足の先行者もアチコチ行って苦労しています。ピンクのテープが所々にありますので、それを参考にトレースを外さないように歩きます。以前はこれ位の雪なら面白がってワッセワッセと歩いていましたが、今の私には辛くてしんどいです。

“ブナ平”を越して800m位まで上がると、針葉樹林帯から落葉樹に変わって急に明るくなり、雪もきれいです。雪が奇麗で気持ち良いのですが、積雪も多くなってきました。ツボ足の先行者もいつの間にかスノーシューに切り変えています。スノーシューは大きくてほとんど沈まないようですが、ワカンは大分入ります。ここまで来ると、あと150mで、「雪はきれい」、「展望も良し」、「天気も良し」で、ルンルン気分で雪山を楽しむ所ですがしんどかったです。

ヒーハー言いながらもだだ広い山頂につきました。650mの登りを3時間少し費やしています。それでもしんどかっただけに「ヤッター!」と達成感一杯です。山頂からは、木の間越に対面の「武奈ヶ岳」がきれいに西南稜をひいて真っ白に見えます。冬は木々が葉を落として展望が良くなるのも魅力の一つです。「雪山での昼は立って食べるのが基本」という教えも置いといて、ザックの上にどっかと座り、この景色を楽しみながら、お湯でスープを作りサンドウィッチを頬ばり、お握りを食べ、そして食後のコーヒーを楽しみと、全くの至福の時です。

今日は良い天気ですが、時々雲がでてきて、武奈の上にも黒い雲がかかったりしています。明日から天気が悪くなる予報ですのでその予兆かも知れません。重い腰を上げて下山準備です。そこへ峰床山方面からスノーシューの男性が上がってきました。挨拶して話しを聞くと、つぼ足からスノーシューに切り変えた先行者でした。「峰床山」まで行ってきたとのこと。7時から登り出したそうで、私より2時間先行して「峰床山」往復とは!60才前後と思われますが、えらい馬力をしておられます。「アップダウンが結構あってしんどかった!」とのことです。そのあとスノーシュー談義になって「6-7年前にワカンからスノーシューに切り変えたが、楽や!全然沈まない、急斜面は登れないと言われていたが、結構登れる」とのことでした。そうですね、今まで重たいと言われていましたが、軽量化も進んで今は“スノーシュー”の時代のようです。

私も片付けを済ませ、もう一度「武奈ヶ岳」の勇姿をも見たあと下山に向います。雪山の下山は楽です。しんどがった登りもトットコ下れます。ただ雪が締まっているとはいえ、油断していると木の根付近はズボッと入ります。場所によって太股くらいまで入り、抜くのに一苦労します。600m位から雪が少なくなり、雪が切れたところも出てきて歩きにくくなりますが、ワカンを引っかけないように注意して下ります。尾根の細いところは要注意です。

林道横断地点でワカンを外しました。ここからが雪と岩が混じりの斜面で、急なところがあって中々苦労しました。それでも午後3時過ぎに無事下山。すぐ近くの駐車場から、会に下山報告を行ってこの日のワカン山行を終えました。今日は“ワカンを履いて静かな山をウロウロ楽しむ”という私の大好きな山行ができて大満足です。しんどいですが楽しかった!

登りではしんどくて体力不足を実感して、「もう雪山は潮時かなぁ」、「もう雪山は無理な歳になったのかなぁ」と弱気の虫が出ていましたが、無事に下山してきますと、真っ白な雪の中を歩き、山頂から白く輝く比良山を眺めた良い思いが残り、「よーしもう少しトレーニングをして、今しばらく雪山を楽しみたいなぁ」と思ってしまいます。馬鹿ですかね雪山は奇麗です。雪山山行は楽しいです。皆でワッセワッセと登ればより楽しいですよ!

山里から「武奈ヶ岳」と西南稜がよく望めます
綺麗な雪の林の中をワカンでザックザックと登ります
だだ広い「鎌倉山」山頂です
雪の尾根を辿ります
林の中トレースを辿って
下は雪が剥げています
山頂に着いたぞ

「例会報告」 諸羽山から大文字山横断 Y・T

【山行日】2月12日(日)

【天 候】晴れ

【参加者】女性10名、男性2名、一般1名、計13名

【コースタイム】JR山科駅前」8:30-9:10諸羽山9:25-9:33柳山-10:00陰山-10:55毘沙門山-11:20雨社11:50-12:45大文字山山頂- 14:00東北震災鎮魂碑-14:30銀閣寺トイレ前・解散

【山行報告】

まぶしい朝日を受けて・諸羽山山麓広場にて

朝日が燦々と注ぐ中、JR山科駅前を出発。諸羽神社横の広場に集合して一般の方が参加された事もあって簡単に自己紹介を済ませいざ出発。諸羽山までの登りはいきなり急登で始まるので先頭のピッチを押さえてもらって何とかクリア。ここからは小さなアップダウンの繰り返しで雨社まで上り勾配です。大文字山正面から外れたコースだけに行き交う人も少なく、後ろからランナーが一組出会っただけでした。陽射しも柔らかく温かいのですぐに汗が出てきます。それでも吹き出すほどの汗ではないので木陰に入ると気持ち良かったです。

雨社広場にて

雨社で昼食をとっていても私たちパーティーだけの話し声しか聞こえてきません。昼食を取って大文字山山頂へ。以外と混み合っていないので拍子抜けでした。澄み切った京都市内を一望して火床へ。火床でもゆったり時間を取って休憩。大文字山山頂から見た市内が火床からは一段と眼前に迫る勢いで山頂か降りてきた実感がわきました。

東北大震災鎮魂碑を囲んで

火床から「大文字右払い」の石段を降りて「東北大震災鎮魂碑」へ向かいました。右払いを降りて鎮魂碑に向かう道を迷って少しウロウロ。鎮魂碑に向かうトレースを見つけて鎮魂碑でパチリと1枚。鎮魂碑から月待山を越えて銀閣寺へ、いつも解散宣言をする小さな広場はほかの団体に占拠されていたのでそのまま「雨社一の鳥居」まで降りて解散しました。皆さん、お疲れ様でした。