《個人山行報告》ワカン山行を楽しみに『鎌倉山』へ・・・

【行先】 ; 京都滋賀県境の山『鎌倉山950.5m)』【地図】;1/25000「花脊」「久多」

【日時】 ; 2月17日(土)   【天候】;曇り   【山行者】;石田 忠久

【山行目的】 ; ・ワカン山行で『鎌倉山』登山を楽しむ

【コースタイム】 ・宇治(7;50)-<湖西道路,R367号他>-葛川市民センター駐車場(9;05-25)=
=登山口/305m(9;30)==林道/526m(10;05-13)==ブナ平/664m(10;38-47)=
=『鎌倉山』山頂△950.5m(11;52-13;15) ==ブナ平(13;53-58)==林道(14;13-18)=
=城の鼻(14;45) ==登山口 (14;45)==駐車場(14;50-15;35) -<湖西道路,R367号他>-(16;50)宇治 ・歩行時間;5時間27分,歩行距離;5.4㎞,累積登高;647m

【報告と感想】

比良/武奈ヶ岳」と国道を挟んで対面にある山、「鎌倉山」へワカン山行を計画して行って来ました。雪が少なくて、目的の”ワカン山行”とはなりませんでしたが、静かな山歩きを楽しんできましたので報告します。私は高齢になりましたし、単独行で山を楽しんでいますので、本格的な”ラッセル山行”は出来ませんが、ある程度雪が締まった頃に近郊の静かな山に”ワカン山行”を楽しんでいます。昨年は、「賤ヶ岳」と、この「鎌倉山」を楽しみました。また福井の「日野山」にも行きましたが、遅くて雪が腐って中々登れず”時間切れ敗退”でした。

今年もこれらの山を狙っていたのですが、雪が少なくチャンスが掴めませんでしたが、2月7日の「鎌倉山」山行レポートで、「林道から上は雪でした」との情報があり、急遽予定して行ってきました。

当日、一寸出遅れて9時に坊村の駐車場に着くと、車は半分くらいです。ありゃ、比良も雪山シーズンは終わったのかな?と嫌な予感。しかし、ワカン、アイゼンをザックに入れ、冬靴に履き替えて出発準備を整え、会に「入山連絡」を入れて、駐車場の西側の登山口に向う。 川沿いの道を入って尾根に取付きますが、雪は全然ありません。尾根の突端の”城の鼻”と言う所から急傾斜の痩せ尾根を登ります。北西方向に進み520m位で林道に出会い、これを横切ります。情報ではこの辺りから雪が出てきたとありましたが、全然ありません。

休憩を取ったあと、ルートは徐々に西方向に向を変えます。傾斜も緩くなってきた尾根を進むと、だだっ広い“ブナ平”です。地図を見ると660mでコンターが緩んでいる地点です。ここでも小休止したあと、幅広い尾根を進みますが、ふみあともかすかですしテープも間隔が広いためルートファインディングに神経をつかいます。登りはまだしも、降りでガスに巻かれたらしんどいだろうなぁと、要注意の箇所と認識しておきます。

高度750m位でやっと雪が見えました。そして800m付近の細尾根を越した当りからルート上にも雪が残っています。ただ、ワカンは全然不要で、つぼ足で行った先行者の足跡を辿ります。所によっては30㎝位入りますが、それも長続きせず所々剥げています。雪が溶けた尾根筋には、大きなイワウチワの葉がびっしりと生えています。花が咲いたら凄いだろうと思われます。

最後の急な斜面を2-3ヶこなすと、そこは山頂です。ここの山頂もだだっ広くて、雪はまだら模様です。中央付近に今日は三角点が見えています。ワカン山行を楽しみに来ましたが、全然ワカンの出番はありません。単なる冬のハイキングでした。残念でした。天気は曇り空ですが、幸い風がありませんので、三角点の横に腰を据えてお昼をします。向かいの武奈ヶ岳も、昨年来た時は真っ白でしたが、今日は大分と黒いです。

雪はありませんでしたが、静かな山歩きが出来た事を喜び、お弁当を頂きます。そして食後のコーヒーブレイクも楽しみながら、「ここから八丁平、峰床山方面になだらかな県境尾根が伸びていて、この尾根をスノーシューで歩けば楽しそうやなぁ」とか、思いを馳せたりしていて、また1時間以上過ごしてしまいました。

風が少し出てきたのを期に、重い腰を上げて下山に向います。頂上は、だだっ広くてルートは雪が残っていたり、ふみあと上に落ち葉が着いて不明瞭です。慎重にテープを探し、ルートファインディングしながら降ります。しばらく降ると雪道のルートに出て、イワウチワの群生地帯を越すと、巾広い尾根にでます。この辺りこそ降りは要注意です。目印のテープは少なく、ふみあとは不明瞭でその上に木の葉や枝が着いてルートが見えません。慎重にルートを読みながら降ります。ブナ平まで来るとホッとします。ここで小休止。

ブナ平で一息入れて後半の降りに入ります。丁度午後2時になって、(千)がリーダーした時は「さぁ皆さん!降りの午後2時ですよ。” 魔の時間帯”で~す。慎重に!気をつけて行きましょう!」と、パーティーに注意喚起していたのを思い出す。そうです。これから傾斜も強くなり、今日は単独行ですから転げ落ちたら、こんな人気の無い山では何時までも発見されないだろうなぁ、と思って、こけないよう、スリップしないよう慎重に降ります。

特に林道を横切った先が、今日の一番の要注意ルートです。痩せ尾根で両側輪かなりの傾斜で落ちています。ルートも所々岩混じりの急勾配です。200m程の降りですが、ゆっくり慎重に降ります。城の鼻まで来るとヤレヤレです。ここからすぐで”カマクラ谷”沿いの登山口に降り立ちます。駐車場に戻って、下山報告をして本日の山行を終えました。

ワカン山行を楽しみに山行しましたが、雪解けが思った以上に進んでいて雪が殆ど消えていました。結局、残念ですが「ワカン山行」ならぬ「ワカン、アイゼンを担いでの単なるハイキング」となりました。しかし、私は山に入っていればご機嫌の人ですから、「誰もいない静かな山歩きが出来て良かったなぁ!」とか、「鎌倉山から峰床山への県境尾根は楽しい尾根やったなぁ!来年はチャレンジしようかな」とか考えて、楽しい山行でした。

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