「例会報」」武奈ヶ岳・八雲ヶ原 K・S

山行日:2024年5月19日(日) 天候:雲のち小雨

参加者:女性3名、男性2名、計5名

コースタイム:村登山口8:55~御殿山11:10~ワサビ峠11:20(昼食休憩25分)~武奈ヶ岳12:20~コヤマノ分岐12:35~八雲ヶ原13:27~北比良峠13:56(5分)~大山口15:35~イン谷口バス停15:55

【山行報告】天気予報では午後から小雨の可能性があるので雨具を着るタイミングを気にかけながら坊村を出発。どんより曇り空で前日の30度超えはなさそう。気温は山日和だ(笑)。同じ山を4シーズン登るシリーズの今回は新緑の武奈ヶ岳例会。コースは久しぶりの武奈ヶ岳から八雲ヶ原経由へ下りてイン谷口下山。

武奈ヶ岳定番のコースの坊村から御殿山への急坂は、多分好きな人はいないと思いますが、今回は屋久島例会のトレーニングを兼ねてとリーダーが勝手に位置づけて頑張り例会。標準タイムで休憩を30分に一回5分とりながら進む。無雪期コース分岐を過ぎると秋は紅葉が美しいブナやカエデが見事な新緑の森をたっぷり見せてくれる。少し風もあって曇り空ではあるが緑が輝き気持ちよい。

御殿山への尾根道にでる頃から下山してくるグループに山頂の様子を尋ねると、上は強風で長くはいられなかったとのこと。パラつき始めた中設定時間通りに御殿山到着。ガスは掛かっていないので、まだ展望も良く武奈ヶ岳もくっきり見える。ただお昼にするのは厳しい風だ。集合写真を撮って早々にワサビ峠への急斜面を下りて風をよけながら昼食をとる。たいした雨ではないが西南稜の強風を考え食事後カッパを直用。

ワサビ峠からの急坂を登り始める頃には風は強さを増し、小ピークではかなり強くなる。西南稜を登る頃にはさらに強くなり、先頭の軽量の女性メンバーとリーダーが入れ替わり風よけをしながら頂上を目指すことにする。風がかなり強くなってきて身の軽いメンバーは立ち止まったり、かなり大変そうだったが、無事山頂に到着できた。

これ以上強い風なら登頂は難しいと思うほどだったが、しっかり山頂標柱、三角点前で記念写真を撮って、早々にコヤマノ分岐コースを下ることにする。この時点では展望も良く琵琶湖も良く見え、風以外では満足のできる登頂だった。

コヤマノ岳への下りコースの崩れ方は年々酷くなっていて大きな崩落個所がいくつもある。近年並行して新たな踏みあとコースができているのでそちらを下る。滑りやすい箇所がいくつかあるが、コース的には歩きやすく、分岐まで10分ほどで到着できた。やれやれの気持ちで急坂下りを終え、安堵の休憩をとる。武奈ヶ岳の山頂が近くに見えるが、ガスがかかり始めて直ぐに見えなくなってきた。山頂の様子が大違いで雲の中だ。タイミング良く登れて良かった。

雨も止み風もなくなり、暑くなってきたので一旦雨具を脱ぎ八雲に向かうことにする。今回はイブルギコースをやめてコヤマノ岳手前分岐から八雲へ下る、いわゆるスキー場痕の上部から八雲に下りる最短コースをとる。急斜面もあるが樹林帯を抜けるとスキー場痕らしく視界が開け、釈迦岳や琵琶湖や街も見え。広がる展望を味わいながら下る。

40分ほど下って八雲ヶ原に到着し、池にいるイモリの動きを楽しみながら、休憩をとる。いつもならテントがいくつも並んでいて人も多い場所だが、この日はまったくの貸し切り状態で静かな八雲ヶ原だ。気持ちの良い時間だったが、予報通り小雨が降り出し再度雨具を着用して北比良峠に向かうことにする。今回八雲ヶ原が初めてのメンバーもいたので、関西では珍しい高層湿原を紹介するが、昔の雰囲気はあまりなく、綺麗な水が流れ込む湿原をみてそれとなく雰囲気を味わえたかどうかだった。

北比良峠までの登りを経て、北比良峠で眼下に広がる琵琶湖を眺め一息ついて、後は長い下りのダケ道をひたすら下りていく。下見の時にはイワカガミなども咲いて気分転換も出来たが、ほぼ何も咲かない道を下る。緩めの下りは距離が長く時間も1時間余りかかって大山口に15時35分到着。16時のバスには間に合わないと思っていたが、気持的にはバスに乗りたいのでペースを上げて歩く。途中で「ぎりぎり間に合うかも」、ということで先頭二人はさらにペースアップ。舗装道路に出るとそれなりの速さで15時55分バス停到着。運転主さんに先に行って「お願いしておくから」と冗談を言っていたが、後ろのメンバーも間に合って他の乗客に迷惑をかけることもなく無事5名乗ることが出来た。乗客も数人でゆったり座れて無事比良駅に向かうことができた。

メンバーからは雨のことより山頂での思った以上の爆風の経験が出来たことや八雲ヶ原に初めて行けて良かったと感想を頂きました。ロングコースで天候も不安定で心配もありましたが、無事満足できる例会になってよかったです。

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