「個人山行報告」越前富士『日野山(794.5m)菅谷コース』   記I・T

右京で最高齢に属する80才会員の山行報告です。高年齢の会員さんの参考や刺激になればとレポートしています。登山は年齢を重ねても「安全登山」を心がけ、「準備」と「トレーニング」をして取り組めば楽しめるスポーツと思っています。今冬も雪の山を楽しみたいと思っていますが、雪山は体力が必要です。今年の夏は、暑さに負けて山行やウォーキング出来ていませんので、今回はトレーニング山行として取組みました。雨に祟られ山頂まで行けませんでしたが、報告します。

【行先】 ; 福井越前市県境『日野山(794.5m))』【地図】;1/25000「武生」

【日時】 ; ・11月23日(祝)   【天候】; 曇り後雨

【コースタイム】

 ・宇治(7;08)=<自動車/171.5㎞>=菅谷町積善寺前駐車場(9;56-10;30)==菅谷コース登山口/98m(10;35)==お地蔵/307m(11;19-28)==宮谷コース分岐/500m(12;03-25)=
荒谷コース分岐/650m(13;15)==“引返し点/670m”(13;32)==荒谷コース分岐(13;;35)==宮谷コース分岐(14;20-27)==お地蔵(15;00-05)==登山口(15;30)==駐車場(15;36-16;37)==登山口(15;27)==駐車場(15;30-15;55)==<自動車/170.9㎞>=(19;50)宇治 ・歩行時間;5時間10分(内休憩時間;1時間18分),歩行距離;5.5㎞,

累積登高/下降;628m,平均ペース;90-110%(標準) (YAMAPデータによる)

・報告と感想:トレーニング山行で福井越前市の『日野山』(今回は“菅谷コース)へ行ってきました。雨などの影響で山頂まで行けませんでしたが楽しめました。山の紹介を兼ねてレポートします。

『日野山』は“越前富士”と呼ばれる美しい山容をもち、北陸自動車道を走り福井に入れば、その大きな山容が正面に見える、身近で人気の山です。山頂からは日本海が望め、展望もよいです。ガイド本には「万葉の歌人や紫式部の歌に詠まれた山」と書かれています。冬は山頂にある大きな石の鳥居が半分以上埋まる程の積雪がある山ですが、そんなに難しいことも無く多くの人が登っています。そして何よりなのはアクセスが非常に良いことです。北陸道南條スマート出口から15分程で正面の日野神社コースの登山口駐車場です。右京では雪山山行に、バスハイクにと、幾度か例会を組んでいます。 今回は、当初 紅葉が美しい「赤うさぎ山」「大長山」「取立山」辺りを行こうと予定しましたが、紅葉はもう終盤、そして23日の天気予報は「雨後雪」とのことで断念、それではと福井でも近場の「日野山」に予定変更し、いつもの正面ルートより距離が大分と長い“菅谷コース”から登ることにしました。但し、こちらも天気予報が「曇り後雨」と余りよろしくありません。冬場の雨は“高齢登山者”には大敵ですので、降られたら早々に引上げるという予定でトレーニンング山行として取組みました。

宇治の自宅を7時過ぎに出発。名神、北陸自動車道を乗り継いで武生インターで降り、県道を少し走って菅谷町の登山口へ。170㎞のドライブで2時間半の予定が、祝日の連休のためか車が多くて10時前になってしまいました。その上メールでトラブル発生。会に入山連絡をしようとしたら、スマホでメールが開かない。電源を再起動するとやっとメールが開いた。ヤレヤレと思って入山連絡を入力して発信しようとすると、今度は発信が出来ない!エラーが出ます。ネットも電話も出来るがメールの受発信が出来ない。もう仕方無く、申し訳無かったのですが山行部長に電話で「入山連絡」をしてやっと出発しました。約30分のロス。駐車場からたんぼ道を少し行って登山口へ。獣避けの扉を開けて、いよいよ登山開始です。初めは植林帯の中の斜面を登りますが、すぐに明るい自然林の登りになります。下の方は滑りやすい粘土質の土で登山道はえぐれてトユ状になっています。このルートは、いつも正面の“日野神社コース”では面白くないねと、2回ほど訪れています。しばらく行くとお地蔵さんが祀られています。お地蔵さんの隣でしばし休憩。この山には、地元の小学生が100mずつに「あと2300m がんばれ」とか、手書きの山頂までの距離を書いたプレートが付けられています。良い励ましになりますし、ほのぼのした気持ちになります。私はこのように地元の人達が大事にしている山は大好きです。

ルートはダラダラした登りと、少し傾斜が強くなったりして高度を上げていきます。上に行けば露岩のところも出てきます。それをこなして進むと「宮谷コース」を合わせます。ここで最悪!雨が来ました。冬の通り雨ではなく弱いですがしっかり降ってきましたので、仕方無くカッパ着用。久し振りです。スマホの雨雲レーダーを見ながらこれからの山行を考えます。その結果、今の雨はそんなに続かず止みます。ただ3時半頃から本格的な雨雲が来る予報です。その予報を信じて「当面は山行続行、但し下山時間を2時間と見て13時30分になればその地点で引返し下山」と作戦を立てました。丁度お昼時でしたので行動食を摂り、山頂に向って出発。雨も予報通り止み、時々薄日も差します。紅葉はほとんど終わっていますが、何本かは黄色く染まっています。傾斜も緩んで快適な尾根歩きで楽しいです。私も傾斜が緩んだこともあって快調に進みます。楽しみながら行くと今度は右から「荒谷コース」を合わせて、尚も進むと山頂がすぐそこに見えます。そして670mのコンターまで来ると、お約束の下山時間の13時30分になりました。山頂まで高度差は120mありますが、距離は近いです(まぁそれだけ傾斜がきつい)。コースタイムから考えると、あと15分位ですかね。まぁ、十分に楽しめましたので、引返します。

下山に入りましたが、中々トットコトットコとは行きません。露岩や粘土質のルートの「上に落ち葉が積もって下の状態がわかりません。油断するとズルっと行きますので、慎重に静移動、静荷重で降ります。苦労しながら降っていると、お約束より早い14時30分頃から雨が降り出しました。そんなに強くありませんがしっかり降っています。より慎重に降ります。粘土質の土のトユは滑り台です。両側の土のところを進みます。どうしてものところはトユ状のところに入りますが、本当に良く滑ります。ストックで支えながら歩きますが、一寸気を抜いた時に2回ほどスリップして尻餅です。お地蔵さんまできて小休止、足を休めます。ここからもスリップしやすい道が続きます。ヤッサモッサで30分ほど行くとやっと登山口のフェンスに着きました。時間は15時30分です。予報通り15時30分の振り出しなら雨に遭わなかったのに・・とボヤキもでます(笑)。

すぐの駐車場に着いて、雨具から解放され、そして上から下までスックリ着替え、そしてコーヒーを飲みながらお休みタイム。スマホを取り出しメール送信にチャレンジ。下山後は落着いて出来ます。最終的にアカウントを入れ直して起動すると動き出しました。ヤレヤレです。早速に会に「下山報告」のメールを送信して、本日の山行を終えました。スマホの不調で出遅れ、雨にも遭いで、ピークには立てませんでしたが、靜かな福井の山をじっくりと歩けて良かったです。トレーニング山行としては、累積登高628m、距離5.5㎞、歩行時間5時間10分では、何とも物足りない山行ですが、久し振りの山行で事故無く、静移動・静荷重の歩きをみっちり練習でき(笑)、ゆっくりペースですがそんなにしんどがることも無く歩けて良かったです。ただ、今シーズンも雪の山を歩きたいと思っていますが、それにはトレーニング不足なことは良く認識しています。これから、トレーニング山行や、私のミニボッカウォーキング(15㎏の負荷、登高差200mで距離6㎞)に、真面目に取組んで行きたいと思います。ただ、トレーニング山行も今回の様に楽しみたいです。トレーニング山行もまた楽し!

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