【山行日】 2022年4月3日(日)
【天 候】 晴れ時々曇り
【参加者】 女性9名
コースタイム】JR京都駅(7:00発)=近江今津駅(8:14)=大土呂駅(9:40)~二山登山口(10:00)~小文殊(11:11~11:19)~大文殊(11:40~12:20)~奥の院(12:50~12:55)~橋立山(13:50~13:58)~酒清水下山口(14:30~14:40)~JR下鯖江駅着(15:00)・(普通列車15:22発)=敦賀=京都(17:57着)
【山行報告】
最初の予定とは逆コースで、大土呂にある二上(ふたかみ)登山口から登山開始することにしました。大土呂駅から福井の親戚の車に乗せてもらえたので、少し早めに登山口に着けました。二山登山口の広い駐車場には普段見られないほどのたくさんの車が停まっていて驚きました。カタクリの群生を見に来ているのだと思われますが、今年は雪が多かったのでまだ花は咲いていないかもと思っていたけど、期待がもてました。広い登山道がつづら折りに続いていて、野草が目に入ると足を止め、ゆっくり進んでいきました。「今日は花の観察会・・・」と言いながらいくつかの山野草を愛でました。斜面にはショウジョウバカマの花がたくさんあったり、ネコノメソウやキンキマメザクラ、ダンコウバイ、エンレイソウ、イチリンソウなども観察したりしました。イカリソウやイワカガミなどはまだ花が小さかったです。
途中の展望の良い所から北東方面を見ると、雪を被った富士写ヶ岳や越前大日山や浄法寺山などが見られましたが、残念ながら白山はかすんでいて見えませんでした。山頂に近付いてくると、カタクリの群生地が出てきました。3週間ほど前に下見した時は、ずっと雪道でカタクリは全く見られなかったのに、季節が進んでいることがよく分かりました。花の咲き具合は5分ぐらいかなと思いますが、何しろ数が多いです。白いカタクリも1輪見られました。小塩山のカタクリより花が大きそうです。まだ動物たちには食べられていないのも不思議です。
文殊山の参詣道上には、小文殊のお堂や天狗杉の大木や大文殊のお堂があります。大文殊堂は4年前の台風で倒れたので新しく再建されました。ふもとにある楞厳寺(りょうごんじ)の奥の院も文殊山の上にあり、小さな祠が立っていて、その近くに二等三角点の標石があります。さらに、小さいですが胎内めぐりの岩もあり、信仰の山になっています。名前の如く、「文殊菩薩」を本尊としていて717年に白山禅定道でも有名な泰澄大師が開いたと言われています。文殊山の頂上に11時40分に着いたので、ゆっくり昼食をとり、集合写真を撮りました。結構たくさんの登山者が休憩していました。ここから酒清水登山口(北鯖江)までの縦走路は結構アップダウンがあり、少し辛いですが、「縦走路でのアップダウンは想定内」と頼もしい声も聞こえてきて心強いです。さらに登山道を進んでいくと、胎内くぐり、奥の院、橋立山(261m)があります。この登山道の両側には可憐なカタクリの花がいくつも顔を見せてくれていて、アップダウンの辛さを癒してくれます。
文殊山の感想・・・M・A
京都から少し遠くの山です。366mしかない山ですが、山野草の宝庫です。近くにあれば毎日登って、次々と咲くお花に出会いたいです。そこかしこにカタクリが咲き、白いカタクリも1輪だけありました。他に咲いていたのは、アマナ、ルリ草、春蘭、キンキ豆桜、もっとあったように思いますが、私の頭の容量ではこのぐらいしか覚えていません。イカリ草も咲いていると聞きましたが、見つけられませんでした。どうしてこんなに花があるのかなとMさんに尋ねると、明快な答えが返ってきました。雪深いので鹿や猿などの餌がなくて、動物たちがいないからだと。動物に新芽を食べられることがないようだ。勿論、地元の方の自然を残す努力もかかせませんが。機会があれば山野草の好きな方は一度訪ねてください。