【行先】 ; 滋賀県高島市『武奈ヶ嶽(865m)』
【地図】;1/25000「熊川」
【日時】 ; 10月2日(日)
【天候】;晴れ
【山行者】;I・T
【山行目的】 ; ・湖北『武奈ヶ嶽』登山を楽しむ
・“高島トレイル”歩きを楽しみ、読図・ルートファインディングを楽しむ。
【コースタイム】 ・宇治(7;15)-<自動車/R367号>-水沢峠/280m(9;00-25)==P380m(10;20-28)=P550m(10;58-11;03)==P620m(11;15)==赤岩山分岐/(730m(11;37-45)=
=『武奈ヶ嶽/865m』(12;15-13;17) ==赤岩山分岐(13;40) ==P650m(13;55) =P430m(14;28-33)==堀切(13;53)==水沢峠(15;30-16;05)-<自動車>-(18;40)宇治・歩行時間;6時間15分,歩行距離;8.5㎞,累積登高;757m,(YAMAPデータによる)
・報告と感想:高島トレイルの中の山にも『武奈ヶ嶽』という山があります。比良山系の盟主『武奈ヶ岳』と区別して、“湖北武奈ヶ嶽”と呼ばれています。登山道は、草川敬三氏著「近江湖西の山を歩く」の中で、角川集落から赤岩山経由で登るコース、石田川ダム事務所の先ワサ谷から武奈ヶ嶽の北のピーク経由で登るコースが紹介されています。右京では、もっぱら“高島トレイル”の中で「三重ヶ嶽」から南下して武奈ヶ嶽に至り、水坂峠まで歩いています。それと山崎さんの指導で、冬の積雪期に角川集落から登るコースをラッセル山行したことがあります。今回は単独山行ということで、最も無難で勝手知った水坂峠からピストン山行をしてきました。山としては地味な山ですが、不明瞭なふみあとをルートファインディングで辿り、自然と対話するような静かな山歩きが楽しめます。
通い慣れた国道367号を北上し、日曜日のことで多くの人で賑わっている「朽木本陣」でトイレ休憩。おやつに焼きたての焼き栗を購入し、水坂峠に向います。峠には1台だけ神戸ナンバーの車が駐まっていました。ここは“高島トレイル”の途中で、北へ行けば今日私が行く『武奈ヶ嶽』、南に向けば「二ノ谷山」へ行く登山口です。どっちへ行ったのかな? 私も靴を履き替え、準備を整え、会に入山連絡を入れて出発。初めは下草が生えた平地の中ですが、程なく左手の尾根に取付きます。尾根に上がると自然林の中の尾根道です。静かな尾根歩きを楽しみます。小さなアップダウンを繰り返しながら進みますが、320-30mのコンターから中々登りません。
途中、古い昔の登山道の跡と思われる堀切を超しますと、少し登りの斜面が続き、中には急登もあって400m、500mと標高を上げ、620mの小ピークまで来ます。ここから登りも楽になり、時には右手の展望が開けた所もあります。足下も一部露岩が出たり、ザレ場のような所もあります。右手に「赤岩山」が近くなり、程なく「赤岩山分岐」の道標があります。1/25000の地形図では、角川から赤岩山経由で武奈ヶ岳への登山道が書かれています。
分岐から、林の中や低灌木の緩い傾斜の尾根を少し辿ると『武奈ヶ岳』山頂です。
その先 正面に「三重ヶ岳」が、大きなどっしりした山容でみえます。右手東は琵琶湖と比良山が見えます。今日は右京の例会で「比良山縦走」に行っておられます。天気が良く、ここより標高も高くて涼しくて絶好のコンディションで、比良縦走を楽しんでおられるでしょう。
私は例によって、山頂に腰を据えて展望を楽しみながらのランチタイムです。持参のお湯でスープを作ってサンドウィッチを頂き、お握りを食べ、そして食後のコーヒーを飲んでと、約1時間位のんびりほっこりするのが楽しみです。今日は天気も良くて“至福の時間”です。ゆっくりしていると、登山者が1名「三重ヶ嶽」方面から登ってこられました。挨拶すると水坂峠に止めてあった車の方で、「三重ヶ嶽まで行ってきたがしんどかった」とのこと。一休みしてすぐに下山されました。元気な方です。
私も重い腰を上げて下山に向います。ピストン山行ですので、来た道を下ります。赤岩山分岐を過ぎると、一部露岩が出ていたり、細かいザレ場の所も少しあり、注意しながら下ります。この山は基本的に土留の階段を付けたり、つづれ折りなどの登山道としての整備はしてなくて、斜面をそのまま登り、そのまま下ります。このため急斜面は慎重に下ります。620mの小ピークを過ぎて急な斜面を400mのコンターまで下ると、ここからは登りでも感じましたが、小さなアップダウンを繰り返すばかりで中々下りません。それでも旧道の振り切りを越すと一段落で、少し行くと登山口につきます。
もうボチボチ熊が出て来る時期ですので、熊鈴を2個持参して鳴らしながら、神経を張って不明瞭なふみあとを辿り、高島トレイルのテープを確認しながらの山行でした。山行中に会った人は1名、今回も自然と向き合う静かな山歩きを楽しみました。