例会報告 大文字~長等山テラス  K・S

【山行日】 2021年8月8日(日) 【天候】 晴れ

【参加者】 女性・4名、男性3名、計7名

【コースタイム】 大文字登リ口8:55発~月待山9:05~(休憩5分)善喜山9:18~大文字9:35(休憩5分)~大文字三角点10:05(休憩10分)~如意が岳11:05(昼休憩30分)~長等山三角点12:15(休憩5分)~長等山テラス12:25(休憩15分)~千石岩ルート途中引き換えし再度、長等山テラス13:05(休憩5分)~早尾神社13:32分(休憩5分)~皇子山公園着13:45 解散

山行報告】

オリンピックの関係で日にちが移動した山の日の例会です。猛暑日続きなのでしっかり登り口で熱中症対策の意思統一をして登り始めました。朝から登ってこられたのでしょうご近所風の方たちがたくさん下りてこられます。10分ほど登り砂防ダムの手前の月待山の方向へ渡渉。表道とは違い静で木陰の中の気持ちよい道です。秋は紅葉がきれいです。林の中を進むとUAきずなの森の看板がある広場に出て1回目の休憩をとり、少し登ると東日本震災鎮魂碑があります。ここからは少し急斜面で滑りやすいのですが善喜山はすぐです。そして大文字の左払い下からの長い階段登りです。木陰もない炎天下、一段一段噴き出る汗をふきながら大の交点に到着。暑かったですがいつもの京都市街一望の景色を見ると疲れも汗も吹き飛ばしてくれます。(個人的感想です)

おなじみ大文字山火床からの京都市内

一息ついて大文字三角点に向かいます。歩きなれた道ですが登山者やトレランの方たちがよく通る道なので、ルートが何本も出来ていて足場の悪い箇所も増えているなと感じました。10時過ぎに三角点到着。ゆっくり休憩をとります。ここでも大勢の人でマスク着用でした。

こから如意ヶ岳への道に入ると出会う人は少なく、静かな山歩きです。木陰も多く、時々噴き出た汗を乾かしてくれる「極楽風」も吹いてくれるのでありがたかったです。 倒木はずいぶん整備されてきていますが、まだ多く何度も潜りました。雨社に寄り、11時過ぎに如意ヶ岳の大阪航空レーダー基地前に到着。他に登山者もいないので広場の木陰でゆっくり座れて昼食タイム。気持ちの良い風も吹いて「このまま昼寝がしたいくらいやね」と山行なのを忘れそうな心地よさ。濡れたシャツも乾いていきました。

やぶてまりの花

昼食後は舗装道路を下ります。途中琵琶湖や大津市が近くに見え滋賀県側に入ったと実感します。ヤブデマリの花を見つけたり、琵琶湖畔の景色を楽しみながら長等山三角点までの小さなアップダウンを繰り返し12時15分ゴルフ場横の三角点に到着。ベンチもあって桜の木まで植えられています。ゴルフ場横なので集められたロストボールの袋がぶら下げてありました。長等山テラスへの尾根道には背丈を超す大きな岩があり、その先にある長等山テラスに到着です。長等山テラスへの尾根道には背丈を超す大きな岩があり、その先にある長等山テラスに到着です。

テラスは岩稜の上で手作りのベンチが設置してあり木も少し生えて木陰もあります。テラスからの展望は抜群で、琵琶湖はもちろん遠く鈴鹿の山々や大津市街など滋賀県の南半分が一望できる素敵なビューポイントでした。琵琶湖花火がきれいに見えそうなテラスでした休憩をしっかりとって尾根道を戻り千石岩ルートへの分岐から急斜面を下ります。ところが前回通った時とどうも様子が変わっていて、流れていた小川は砂が流れ込んでいて、掛かっていた丸太の橋は折れています。その先はゴルフ場の斜面が崩れて流れ込んできた大量の土砂が一面広がり、ルートは全く不明。土砂は水を含んでいるので軟弱な場所に足を踏み入れると底なし沼状態です。その先も激しく重なっている大量の倒木でルート不明。状況を見て先に進むのは危険と判断、引き返して長等山テラスから早尾神社の道の下山ルートに変更することにしました。

長等山テラスからの下山ルートは実際に歩き出すとよく整備もされて最後に湖西バイパスの横で急斜面がありましたが、難無く早尾神社の横に到着しました。早尾神社境内の山上不動尊には修行者の滝と手洗いの水が豊富に流れていて、冷たい水で火照った顔や手を洗わせてもらえて、「山の日」の嬉しいご褒美となりました。あとで聞いたのでは当日の暑さは厳しく37度を超えていたとのことでした。暑い日の山行で心配もしていましたが、休憩もしっかりとり、各自、熱中症対策、水分準備もしていたので全員元気に皇子山公園に到着できました。今回はコース変更をして長尾山テラスから早尾神社下りルートで下りてきて、結果的には時間も短縮出来て良かったです。なお、このコースは秋に予定している交流山行のコースになる予定です。

京都府連盟登山道整備 ―大文字山を整備― 感想 M・A

日時: 2021年8月1日(日) 天気:晴れ

参加者:右京・2名、他会・2名、計4名

コースタイム:9:00若王子神社~金魚の池・整備作業~16:10南禅寺

大文字山の整備に行ってきました。今回は金魚の池周辺でやっと3/4が終わりあと少しということでした。それでもまだまだ大木が倒れています。足場の悪い斜面で四苦八苦しながら一日「木こり」をしました。

熱中症になりそうで3本の水はすぐなくなり湧水をどんどん飲んで耐えました。下山時には、左足がパンパンでこんなことは初めてでした。最近近くの魚谷山や大尾山に入りましたがかなり荒れています。特に沢筋は倒木だらけです。整備はできず歩く人も減ってしまいそうです。

歩きやすい登山道は楽しいですが、荒れたところも何とか守っていければと感じています。大文字整備は、初めて参加しましたが少しでもきれいになって良かったです。重労働ですが気分はスッキリです。懲りずにまた行きたいと思っています。

Uターン京都トレ① 松尾山~清滝 Y・T

【山行日】8月1日(日)

【天 候】晴れ

【参加者】女性・4名、男性2名、計6名

松尾山山頂
渡月橋に向かって
小倉池の蓮・写真タイム

【山行報告】

静かな苔寺前を早く出たが松尾山山頂には2時間ほどかかった。麓から山頂までは登りいっぺんで日が高くなるにつれて日差しがきつく、風が凪いでいることから登りは汗で全身ずぶぬれでした。松尾山山頂で一息入れて一気に嵐山に向けて下山。日曜日にも関わらず嵐山公園や渡月橋はひとはまばら。嵐山公園で早い昼食をとる。嵐山公園で昼食を楽しんだ後、小倉池で見事な蓮の花を目にして参加者一同形携帯のカメラを取り出す。池一面に咲いている蓮の花は見事でした。その後、静かなニ尊院を過ぎて鳥居元までは炎天下、木陰が少ないアスファルト道を黙々と歩く。鳥居元で少しの休憩を取って今日の最後の登り、六丁峠に向かって登る。木立が覆いかぶさり木陰を歩いているので少しは楽でした。六丁峠を過ぎて清滝の渓谷に着くとバーベキューと川遊びを楽しんでいる若者に遭遇。中には衣服のまま川に飛び込んではしゃいでいる。気持ちよさそうでした。清滝に近づくにつれて川の中は家族連れの海水浴場のように賑わっていました。清滝バス停には日曜日とあって沢山のハイカーでバス待ちの列が出来ていました。炎天下の例会は暑かったです・・・・          

                             

飯豊連峰縦走報告  M・S

日時  7月31日(土)~8月5日(木)

参加者  女性4名、男性1名、計5名

コースタイム

1日目 京都8:00~奥胎内リゾート17:00

 2日目 奥胎内ヒュッテ=乗り合いタクシー5:50=足の松山登山口6:10~姫子の峰8:40~ヒドノ峰12:17~大石山15:10~頼母木小屋16:10

3日目  頼母木小屋5:20~地神北峰7:00~扇の地神8:50~門内小屋9:50~北神岳11:30~梅花皮小屋12:40~烏帽子岳14:50~御西小屋18:30。

4日目 御西小屋7:30~飯豊本山9:40~本山小屋10:07~姥の前11:20~御秘所11:40~種蒔山14:50~七森15:40~三国小屋17:00

5日目 三国小屋5:15~疣岩山6:30~松平峠8:10~祓川山荘10:50~登山口11:00

6日目  ホテル=車=京都

【山行報告】

 1日目 京都8:00~奥胎内リゾート17:00

 2日目 奥胎内ヒュッテ=乗り合いタクシー5:50=足の松山登山口6:10~姫子の峰8:40~ヒドノ峰12:17~大石山15:10~頼母木小屋16:10

登山口からいきなりの急登です。尾根に上がれば緩くなるかなと思ったのですが、あまり変わらず、時々小さな岩場が有ったりして登りが続きます。西村ヨさんは初めての長い避難小屋泊りの縦走で重たい荷物と緊張感で顔色が良くありません。深呼吸をして水を飲み休み休み登りました。西内さんの提案で1時間くらいの長い休みを取ることにしました。マットも有るので横になってもらいリセットします、後はしんどくなったら立ち止まり、休憩を取ったりして大石山まで登り切りました。ここからは別世界です。稜線に登ったので涼しい風が有り、一面のお花畑です。花のボリュウームも大きくて、タカネナデシコ、ハクサンフウロウのピンクの絨毯にオレンジの車ユリやニッコウキスゲ、ハクサンイチゲの白い絨毯にマツムシソウ、釣鐘ニンジンの紫の花、一面のトラノオ(後で図鑑で調べたら、1~2mの草丈で群落を作るエゾイブキトラノオだと思う)、ミヤマオミナエシ(キンレイカ)ミヤマキンバイの黄色等、花に引っ張られて標高差50m先に見えている頼母木小屋まで一気に行ってしまいました。特筆すべきはこの山のマツムシソウの大きくて立派な事、青紫の色も濃く目を引きます。純白のマツムシソウが一株だけ有りました。小屋は稜線上に有り視界を遮るものは有りません。日本海に沈む夕日を眺めたり、海岸線に沿って金色のビーズを並べた様な夜景。夜遅くなると街の明かりも消え、避難小屋なので小屋も真っ暗、流れ落ちてくる様な満天の星空を眺めることが出来ました。

3日目  頼母木小屋5:20~地神北峰7:00~扇の地神8:50~門内小屋9:50~北神岳11:30~梅花皮小屋12:40~烏帽子岳14:50~御西小屋18:30。

今日はお花畑の稜線歩きです。でも歩行時間が長く、地形図で数えたら標高差20~180mありました。のピークが18ほど有ります。小屋を出ると直ぐに登りが有り、頼母木山、地神北山、地神山と続きます。門内小屋が遠くに見えています。今年はイイデリンドウの当たり年で沢山見られました。イイデリンドウとミヤマリンドウの違いも判りました。北股岳を登り、下り、飯豊連峰で一番事故の多い石転び沢の雪渓眺めて梅花皮小屋に着きました。ここからエアリアのコースタイムでは御西小屋まで4時間です。12時を過ぎているのでここで泊まろうか悩みました。計画の時に皆に予備日を1日、下山後に宿が取れなくても駐車場横にキャンプ場が有るので6人分のテントを車に積んでいます、出発前の天気予報では4日の午後から雨が続く様で、飯豊本山や岩場の御秘所で雨は嫌だなと思い出発しました。遅くなると判っていましたが夏場で日が長いので、このロングコース歩き通すには焦らずそれぞれのマイペースを護って行く事にしました。西村ヨさんは昨日とは見違えるほど、自分のペースを掴み、しんどくなったら立ち止まり、一呼吸おいて歩き出します。もう安心出す。梅花皮小屋から尾西小屋までに3か所、登山道がカチカチに凍った雪渓で覆われていて、それぞれ3mほどですが滑ると下まで一直線です。少し上の草付きを用心して渡ります。次は登山道と雪渓の間に隙間が出来ていて靴をそこにはめ込むようにして渡りました。ここが一番緊張しました。御西小屋ははるかかなたの稜線の上に見えています。一歩あるくと一歩小屋に近づくと思い歩きます。ガスが出てきて前が見えなくなり、最後の最後、道が二股に分かれています。遅くなっているし皆も疲れているからここで間違えると大変だと躊躇していると、後ろから頼母木小屋でテントを張っていたお兄さんが降りてきて小屋はこっちだと教えてくれました。小屋では管理人さんが遅くなっているので心配してくれました。花畑では雪渓の近くはコバイケソウやチングルマの花が咲きだし、少し離れたところでは種になっている。斜面一面モミジバカラマツソウが覆っていて圧巻です。ハクサンコザクラ、シラネアオイ、シオガマギク、トモエシオガマ、等々です。ガスが出てきて星空は見えませんでした。

4日目 御西小屋7:30~飯豊本山9:40~本山小屋10:07~姥の前11:20~御秘所11:40~種蒔山14:50~七森15:40~三国小屋17:00

小屋からは水平の草月平を歩きます。広い草原地帯で違う国に来たみたいです。ごろ石の丘の様な所を登りきると飯豊本山です。小さな石の祠が有ります。今日はガスが出て眺望は望めませんでした。次のピークに飯豊神社の有る本山小屋が有ります。そこを下ると岩場の御秘所があります。大きな岩場では有りませんが、最初は鎖が張ってあります。次は鎖無しです。無事こなしました。三国小屋は水が取れないので切合小屋で今晩の食事と朝ごはん、明日の行動用の水を入れていきます。一気にザックが重くなりました。種蒔山を越えると三国小屋が見えます。いくつもの尾根の先で随分遠くです。不思議なことに一つ尾根を越えると近くに見えてり、次の尾根を越えると離れて見え、気持ちの持ち方かもしれません。梯子が二段あって、鎖が下がっている所であーだこーだと言いながら降りているのを管理人さんが小屋からジーと見ているようでした。そこから最後の力を振り絞って、尾根まで登り、小屋に着きました。新しく見られた花はセンジュガンピ、オヤマノエンドウ(花も種も)。この小屋も星空は綺麗でした。人工衛星の非常にゆっくりと動く光と早く動く飛行機、の光、一瞬で消える流れ星も幾つか見られました。街では見られない広い綺麗な夜空です。

5日目 三国小屋5:15~疣岩山6:30~松平峠8:10~祓川山荘10:50~登山口11:00

今日は最終日。前日、下山コースについて管理人さんに詳しく聞きました。最近事故が有ったようですが、道のせいではなくて、本人さんの健康面だと強調されました。登山道は問題ないが松平峠までは急斜面で注意する様に教えてくれました。疣岩山から携帯でタクシー会社に10:30分に登山口に来てもらえるように頼みました。疣岩山からは砕けたザラザラの花崗岩の急斜面で滑らない様に慎重に降ります。松平峠から樹林帯に入り一息つきましたが滑りやすい斜面が多く、ロープの下がっているところが何か所か有ります。4日間の山行で皆の足も疲れていて踏ん張りが効かなくなっていて転ぶ人も出ました。もう電車の時間を気にせずに、ゆっくり慎重に降りることにしました。タクシーの運転手さんに遅れたことをお詫びしてお風呂まで連れて行ってもらい、4日間の汗を流して胎内リゾートホテルでゆっくりしました。

6日目  ホテル=車=京都

今朝はホテルの朝食ビュッフェです。最初から最後まで粘り、昨日までの山の話に花を咲かせました。山に来たとは思えないゆっくりとした時間でした。

飯豊山避難小屋水事情: 季節によって違いますが、頼母木小屋は小屋に飲める水をあふれるほど引いています。門内小屋はタンクに水を溜めていますが煮沸しないと飲めません。梅花皮小屋は小屋近くの水場で取れます。御西小屋は小屋から遠く、ゆとりの無い時は大変です。本山小屋は水を取らなかったので判りません。切合小屋は小屋の前に垂れ流しで飲める水を引いています。三国小屋は登山者や管理人さんから水はとれないと聞いています。切合小屋で調達しました。

【個人山行報告】 槍ヶ岳山行  山下建男

山行日:2021年7月21日(水・夜半)~24日(土)

天 候:21日(晴れ)、22日(晴れ・夕方にわか雨)、23日(晴れ・夕方にわか雨)、    24日(晴れ)

コース

21日(水)22:00・京都~名神・東海北陸道~飛騨高山~02:00平湯・あかんだな駐車場(仮眠)

22日(木)04:40あかんだな駐車場~05:20上高地~07:30徳澤~08:40横尾~10:30槍沢ロッジ~11:40ババ平テント場~15:30坊主岩小屋~16:20殺生ヒュッテ(泊)

23日(金)06:00殺生ヒュッテ~07:15槍ヶ岳山荘~07:45槍ヶ岳山頂~09:05槍ヶ岳山荘―大喰岳ピストンー12:00槍ヶ岳山荘~15:20ババ平テント場~16:00槍沢ロッジ(泊)

24日(土)06:00槍沢ロッジ~07:20横尾~08:20徳澤~09:50明神~10:50上高地~11:30アカンダナ駐車場~18:30京都

【山行報告】

槍ヶ岳山頂

7月21日(水・夜半)京都を夜10時に出発。名神・東海北陸道清見ICで降り高山へ。深夜でもあることから個通量も少なく高山から平湯へ。深夜2時にあかんだな駐車場へ到着。ゲートは4時にしか開かないのでゲート前で待機、車内で仮眠。

 7月22日(木)

横尾の木陰
彼方の槍ヶ岳
日没後の槍ヶ岳

4時のゲートオープンと同時に駐車場へ入り身支度を済ませて上高地行きのバスに乗車。バスはほぼ満席。上高地から横尾まではタイムスケジュール通りの時間で通過。横尾で十分休憩を取って沢伝いに槍沢ロッジへ歩む。横尾からは急に登山者が減る。大方は穂高へ向かっているようです。槍沢ロッジから暫く沢に沿って登って行くが少しずつアップヒルとなりガレ場が多く出てきて足に負担がかかりだす。行けども行けども登りで足が思うように上がらない。雪渓から流れてきた冷たい水に一息つけながら休みを繰り返して登り続けているが思うように雨に進まない。そうこうしているうち3時30分ごろからポツリと雨が落ちだし見る間にスコールにはまった。雲が重く垂れこめ暗くなってきた中で殺生ヒュッテのシルエットが目に入ってきた。もう少しと思って足を運ぶがなかなか小屋に届かない。何とか4時20分、小屋到着。今日はわずかな仮眠だけで11時間余り歩き続けたので夕食を済ませるとすぐ布団に潜り込む。

 7月23日(金)

朝焼けの槍ヶ岳
さあ、行きますよ・・・
頂上まで後わずか・・・
頂上からの槍ヶ岳山荘

5時からの朝食で腹ごしらえを済ませ6時に小屋を出る。外は快晴、微風。槍が青空の下、真っすぐに立っている。ヒュッテを出ると目と鼻の先に槍ヶ岳山荘が見えてきたが登っても登ってもなかなか届かない。山荘に着いて軒下にザックを下ろし、貴重品をポシェットに詰め替えていざ出陣。朝が早いことも有って長蛇の列はないが頂上直下の長い梯子から中腹にかけて人が並びだした。あまり渋滞することなく頂上へ。頂上で写真を撮って恐る恐る梯子を下りる。途中、鎖をつかみ岩にしがみつきながらやっとのことで山荘へ戻る。以前登った時、私と同年配の女性二人が「登った、登った・・」と肩を抱きながら涙声で喜んでいましたが今回は「フッー」とため息のような声を出すだけでクールな表情でした。槍ヶ岳登頂の余韻に浸りながら「大喰岳」までピストン・3000m稜線歩きを楽しんで槍ヶ岳山荘で昼食。3人・カレー(1200円)、1人・牛丼(1200円)、1人・ラーメンを食べて下山にかかる。3000mのお昼も高いです。

珍しいマークがつきました

帰り道も槍沢へ流れ込む雪渓から溶けた水をペットに詰め替えてはのどを潤し体のほてりを沈めながらひたすら登山道を降りる。やっとのことでババ平のテント場を過ぎて槍沢ロッジまであと20分程残すときにポツリと雨を感じ、昨日同様スコールに見舞われた。全身びしょ濡れになりながら4時に槍沢ロッジに到着。殺生ヒュッテには申し訳ないが夕食、朝食共においしかったです。

 7月24日(土)

梓川に沿って帰ります
徳澤園自慢のソフトクリーム
また来ますね・・・・

殺生ヒュッテ同様、朝5時からの朝食をいただいて6時に小屋を出る。下りはひたすら降りるだけ。登りらしい登りはないのでルンルンで下山。徳澤について念願の「ソフトクリーム」を全員が頬張る。昨日のスコールは嘘のようにどこかに消えて外は晴れ渡っていました。明神を過ぎて上高地に近いずいてきたころ登山道に野生の猿が出没。それも一匹や二匹ではなく親子連れ、若手の集団、年配の猿が時に道に沿って歩いたり笹やぶの中を走り回ったりといままで見たことない光景でした。 上高地に到着して運よく「あかんだな行」バスにすぐに乗車。駐車場で荷物を整理してお風呂へ。お昼前でスムーズに入館できたが退館する1時ごろ入浴客がピークになって入館制限をしていて長蛇の列になっていました。ここにもコロナの影響が出ていました。連休最終日一日前と言うこともあって高速道も混雑することなく京都へ帰ることが出来ました。