山行日:10月24日(日)
天 候:晴れ
参加者:右京4名、他7労山・25名、スタッフ・11名、合計40名
訓練会場:山科・安祥寺林道ゲートを越えたところ
【山行報告】
スタッフ、参加者40名は4範に分かれ平地で
①テープスリングで簡易ハーネスを作る
②8mm・細引きでクローブヒッチ結びの練習
③8mm・細引きでムンターヒッチ(半マスト)結びの練習
④8mm・細引きでオーバーハンドノット結びの練習
以上の結びと簡易ハーネスを作って救助隊が準備していただいた山道の西斜面
に登って班単位で「カラビナスルー」を行う。カラビナスルーとは簡易ハーネス先端にカラビナを付けそこに120cm・テープシュリンゲを使ってガースヒッチで結び(山下は)兎の耳(二本に分かれた先)にカラビナ2枚をつけて斜面に結ばれた細引きにカラビナを通して確保しながらトラバースを行う。所々で枝や幹の障害物があるので1枚のカラビナで確保、もう1枚のカラビナを外して障害物から先のロープにかけて障害物を越えて前のカラビナを外しかけ直して先に進む。少し説明しずらいですが厳しい斜面でのトラバースの際、リーダーが張ったロープを使って安全に通過する技法の事です。春にでもなれば右京例会で取り組んでみたいと思います。カラビナスルーが終われば細引きを使ってオーバーハンドで何個かのリングを作って簡易ハーネスにつけたカラビナを掛けて斜面の昇り降りの練習。オーバーハンドで作ったリングの長さが狭すぎてもダメ、長すぎてもダメ、リング間の距離の取り方が難しかったです。最後に山道の東斜面を使ってムンターヒッチを作って確保と登り降りの練習を行った。ムンターヒッチを使うときの自己ビレーの取り方を普段から慣れていないためまた、昇り降り役についても慣れていないので意外と時間がかかりました。コロナ禍の中で大勢の人が集まる訓練は差し引けていましたが宣言解除に伴い実施できたことはよかったです。
カラビナスルーの作り方。使い方簡易ハーネス+HMS型(ナス型、洋梨型)環付きカラビナ(安環):1個 平ビナ:2個スリング:60cm2本、又は、120cm1本
8の字結び:(フィギアエイト・オン・ア・バイト) 末端処理もして下さい
8の字結び:(フィギアエイト・フォロースルー)
クローブヒッチ(別名・インクノット): ロープの中間支点や自己確保(セルフビレイ)などで使用します。積雪期搬出訓練でも使います。
ムンターヒッチ(半マスト)
・引き下ろし、引き上げで確保す る時に使う方法です。
・操作を誤ると救助者は落ちます。完璧にマスターしてから使って下さい。
・細引きシングルでの登りは危険 なので使用しないで下さい。
・必ず HMS型(ナス型、洋梨型)環付きカラビナを使 って下さい。
平ビナはダメです。
・ 細引きの結び目を通過させる時は、「ピッ」の要領で行ったり、一人が補助して通過を介助します。手前の細引きをクルッとひねる。
オーバーハンドノット
・細引きを繋ぐ時の結び方です。
・違う太さや素材が違う細引きで結ぶ と徐々に抜ける危険性があります。