【山行日】 2020年9月17日(木)
【天候】 曇り
【参加者】 女性3名、男性3名、合計6名
【コースタイム】清滝登リ口8:50~五合目別れ発10:10~ケーブル駅舎着10:40~遊園地跡経由11:10発~愛宕神社本殿着12:00(昼食休憩)~12:40発~月輪寺13:30通過~登リ口14:20~空也の滝14:30~登リ口14:50~清滝15:20到着・解散
【山行報告】
朝の天気予報では、降水確率が70→90%になり、午後からは雨予報となりましたが、雨具準備をしっかりして清滝金鈴橋前に集合しての平日例会となりました。平日例会では何度も登り慣れ親しんでいる愛宕山ですが、今回は表参道5合目から外れてケーブルカー駅舎跡への尾根道コースを登るルートに挑戦です。廃墟になっている駅舎跡探検を味わい、愛宕神社に参拝し、月輪寺コースを下山、いつもは寄る事のない空也の滝に寄り道をしてから清滝へ戻るコース企画です。今回は6名の参加者、雨の前ということでとても蒸し暑く、ゆっくりペースでしたが御存じの登り始めの急坂で汗が噴き出てきて2度の休憩をはさみます。雨予報なので人は少なめでした。いよいよ五合目、表参道から分かれて尾根筋に入ります。ルートはしっかり踏み込まれていているので間違いはないのですが、持つところもない急坂がいくつかあり、足元がよく滑ります「このコース、下りはやめとかなあかん」「かなり大変やは、絶対に滑ってしまう」と、コロナ禍でセーブしていたメンバーも思わず口に出すコース取りに苦心するメンバーでした。急坂は最短ルートでもあるので30分ほど上っていくとケーブルカーの線路跡も見えてきて雰囲気が出てきました。階段道が並行して現れてきたので線路跡に下ります。見上げると、木立の間から崩れかけた駅舎建物が見えてきました。朽ちた駅舎建物に到着。しばらく感無量?近くに立つと90年以上前に建てられたケーブルカー駅にタイムスリップをしたようで不思議な気持ちになりました。
昨年秋にも平日例会で水尾分かれから駅舎前の広場に立ち寄って感動したのですが、その時は今にも崩れそうな建物だったので写真を撮るくらいであまり長居をしなかったのですが、今回はYAMAPの紹介で有名になり、屋上に登ると最高の景色が見えるレポがあったので、時間の余裕もあり駅舎の屋上登りに挑戦することに。しかしこれがなかなか大変で、2階に上がりそこから外にある梯子はさび付いて、一応針金などで補強してありましたが、何十年もたったっと思われるいつ崩れてもおかしくない垂直梯子です。体重も含めて自己責任(笑い)で恐る恐る登りになりました。スリルも味わいながら屋上へ。屋上からの景色は京都市街や比叡山、亀岡の街並みが見え、薄曇りでしたがなかなかよい眺めでした。駅舎は95年前に建てられたとのことで、風化での痛みは半端ではなく、いたるところコンクリートが剥がれ落ちていて、天井の鉄筋がむき出しになっていたり、心霊スポットを想わせる、一人で立ち寄るには勇気がいる場所でした。長い年月、雨や風雪にさらされた時間のながれ、戦争による歴史を感じる建物を後にし、遊園地跡にも寄り道をして愛宕神社へ向かいました。神社境内は濃いガスに包まれて高山に来ているようでした。雨の予報が出ていたので参拝者も少なく、本殿の休憩所で昼食をとらせてもらいました。ちょうど出発にかかると社務所の権禰宜さんから神社のTwitter写真のお願いを受け快諾。平日例会2度目のアップになりました。
下りは月輪寺コース。全員足取りの調子がとても良く、雨も降られなかったおかげで、余裕のコースタイムで月輪寺登リ口に下山できました。 登リ口から空也の滝への道は整備されていますが、それなりの登りの10分コース。コンクリートの階段道を進むと八大竜王の大きな鳥居に到着。行者さんの宿舎横を通り急な石段を登っていくと、大きな空也の滝が現れました。今回は行の方はおられませんでしたが、滝に打たれる行者さんのお姿を思い浮かべながら流れ落ちる滝に思いを寄せていたのでした。天気の心配もありましたが、予定通りの内容を楽しみ、時間的にも余裕の例会が出来ました。コロナ禍の下で運動不足になっていますが、無理をせず、3密などに気を付けながら、継続した山歩きは続けたいなと思いました。「やっぱり山はいいよね!」と次回の山行先を相談しながら清滝バス停に向かい、解散をしました。