湖南アルプス「堂山ハイキング」~厳しい斜面をよじ登って頂上へ~  記M・H

【山行日】 2022年4月29日(祝・金)

【天 候】 曇のち雨

【参加者】女性1名、男性2名、計3名

【コースタイム】アルプス登山口バス停(8:50)~堂山分岐(9:05)~堂山(10:05~10:15)~堂山分岐(10:35)~鎧ダム(11:10)~迎不動(11:35~12:10) ~登山口アルプス登山口バス停(12:55発)

【総 括】当日の天気が「雨」というのは2週間以上も前からの予報で想定済みでしたし、事前の下見で行程の時間配分もできていましたから、「雨天中止」ということは全く考えていませんでした。申込みを頂いた7人のうち、最終的に2人の方に参加いただきました。頂上付近から下山するまで雨に打たれ続けることになりましたが、岩稜の下山に手間取ることも、岩場の沢下りに足を滑らすこともなく、快調にペースを刻み、安全、安心な登山を楽しむことができました。お二人とも「堂山は初めて」と伺いました。登山ルートは今回でマスターされたことと存じます。次回は是非、良い天気の時に登ってください。

【山行報告】石山駅集合時刻を8時30分としていましたが、15分に到着すると既にお二人ともバス停に居られます。40分発のバスに乗る予定を25分発のバスに繰り上げて乗車します。8時時50分にアルプス登山口バス停に到着し、登山道を進みます。途中、新名神高速道路の「信楽~城陽」間を結ぶ大規模な工事が行われています。ここから5分ほど歩くと堂山へ行くために天神川の河原に降りるポイントに到着します。河原に降りた後、渡渉ポイントを探しますが、渡るための石が上手に置かれており直ぐに分かります。

後は、登山ルートの目印の赤テープを探しながら、前進するのみです。堂山頂上までの中間点にある堰堤までは、天神川に流れ込む小川に沿って歩きます。岩場の上を滝のように流れる水と岸辺の若葉、ツツジがきれいです。

堂山登山道

河原へ降りてから約30分後、堰堤に到着します。堂山登山をされた方なら誰もが撮影されるポイントです。何かの顔に似てませんか?

堰堤前で

堰堤からは、小川を離れて尾根伝いに山道を登ります。見晴らしの良い所では、北西側に琵琶湖、比叡山を望むことができます。堰堤から歩き始めて30分後、堂山の岩場にかかります。大きな花崗岩がゴロゴロと積み重なっていて、その上や間をよじ登って行きます。花崗岩ですので滑らず、手掛かり、足掛かりさえしっかりしていれば、落ちる恐れはありません。でも下を覗くと高度感はあります。

岩場をよじ登る・・・

頂上まで僅か10分程の岩場登りですが、十分に堪能します。この頃からポツリ、ポツリと小粒の雨が降り出します。まもなく頂上ですので、よくここまで天気が保ってくれたものと感謝、感謝です。堂山の頂上には10時5分に到着しました。歩き出して約1時間です。わずか384mの低山ですから、短い時間で体力も使わず登頂できることになります。

堂山頂上
参加メンバー
参加メンバー

登頂して写真を撮って、周りの景色を見て、少しゆったりした気分に浸っていると、突然の大粒の雨が降ってきました。

岩場の下山にカッパは邪魔かと思っている暇はありません。着ないとずぶ濡れになるのは間違いなし、慌ててカッパを取り出します。しかし、カッパのズボンは破いてしまう恐れがあるので止めておきます。ザックに雨カバーをかけ、木陰でカッパを着込んで身支度を整えるまで、2分足らずしかかかりません。速い!  堂山は下山の方にスリルがあり、またトラバースすべきところを誤って降りてしまって道迷いする可能性があります。雨で焦ってはいけません。

カッパを着込んで

下山時は登りよりも岩と岩との段差が大きく、何か所かには長いロープが取り付けられています。慎重に足元を確認しながら降りて行きます。雨が目に入ることはありませが、手が冷たくなってくるのと、雨の音で段々と気が滅入って来ます。

奥が堂山山頂

新免登山口への分岐まで来ると堂山のスリリングな箇所は終わりです。僅か20分程度のチャレンジです。もう終わり?という感じで少し残念です。ここからは鎧ダムまで雨の中のハイキングです。樹木の茂った山道をひたすら黙々と歩きます。本来でしたら山歩きの色々な楽しみ(木々、花、水の流れ、風、遠くの景色など)を味わえますが、周りを見渡す余裕はありません。我慢、我慢です。漸く樹林帯を抜けて、鎧ダム手前の土砂が堆積した場所に出て来ます。ここの広場で昼食を摂るのが一般的な行程ですが、下山口の迎不動まであと30分、お堂の屋根の下でゆっくり摂るのを選択します。

鎧ダムからはまた、谷川沿いの岩だらけの道を歩きますが、岩は滑りませんし、何か所かの渡渉も水量が少なく、安全に歩くことができます。途中には見ごたえのある「滝」や岩場、そして新鎧ダムなど、「観光スポット」がたくさんあるのですが、「足元注意」でひたすら下山です。下山の最後に天神川を渡渉すれば林道に出て来て、100mほど下れば「迎不動のお堂」があります。11時35分に到着しました。本日の例会はこれで終了です。

(雨のために)僅か2時間半の山行です。もっとゆっくりとしたかったのですが、・・・・。

12時55分までバスはありません。お堂を12時10分に出発することとして、それまで昼食・休憩です。当日、湖南アルプス(太神山・堂山)をハイキングしていたのは、多分、私達だけだと思います。途中、誰にも会いませんでしたし、路上駐車の車も1台も見受けませんでした。そして、帰りの林道は川のように水が流れていました。Sさん、Hさん、楽しんでもらえましたでしょうか?

私は、お二方と一緒に歩くことができて、楽しかったです。ありがとうございました。

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