【行先】 ; ・滋賀県高島市『駒ヶ岳(780.1m)』
【地図】;1/25000「古屋」
【日時】 ; 9月11日(日) 【天候】;曇り一時小雨
【山行者】;I・T
【コースタイム】 ・宇治(7;20)-<自動車/R367号,県道>-朽木麻生-<横谷林道>-横谷峠/450m(9;30-45)==P693m(10;35-40)==池原山分岐/(744m(11;08-19)==駒ヶ池/665m(11;32)==ろくろ橋分岐(11;50)==駒ヶ越(12;13-17)==『駒ヶ岳/△780.1m』(12;28-13;06)==駒ヶ越(13;20)==ろくろ橋分岐(13;36-40)==池原山分岐(14;20-25)=
=P693m(14;48-53)==横谷峠(15;24)-<自動車>-(18;30)宇治・歩行時間;5時間44分,歩行距離;9.7㎞,累積登高;781m,(YAMAPデータによる)
報告と感想:“高島トレイル”の中の山、『駒ヶ岳』はその稜線上にブナ林を持ち、自然が多く残る楽しい山です。登山ルートも、朽木麻生のろくろ橋から登るルート、福井側の森林公園からのルートなどがあって古くから楽しまれています。右京では読図山行で、朽木足谷バス停から「池原山」に登って『駒ヶ岳』へ、そして駒ヶ岳西尾根を下って朽木に戻る周回コースを楽しみました。ほとんど明確なふみあとは無く、読図で歩きますが中々面白いルートでした。読図山行に興味ある人はお試し下さい。今回は単独行なので、最もわかりやすい“高島トレイル”のルートで横谷峠からのピストンで楽しみました。
横谷林道に入って携帯の電波状況を確認すると、圏外になっています。慌ててUターンして林道の入口の集落に戻り、会に入山連絡を入れた上、もう一度横谷林道を上がり直しです。横谷峠に車を駐車。林道脇に1台だけ止められるスペースがあります。
山行準備を整え、峠からほんの少し下がった林道の法面の切れ目のような登山口に入ります。沢の中を少し上がって、尾根に取付きます。尾根ルートのならいのとおり、最初は急な登りですが少し行くと傾斜も落着き、灌木帯の尾根道になります。ふみあと程度の道で、高島市が着けてくれているテープを確認しながら進みます。
50分ほど歩くと県境尾根と合する693mのピークで、ここで県境尾根に乗ります。方向を90度振って西南西に向って一旦50m程下ります。この辺りは下草が多くて、また尾根の形
も見えず鬱陶しい所です。鞍部から登り返すと池原山の分岐(744m)の道標があります。
この池原山分岐から少し行くとブナの原生林が始まります。ブナ林の中の尾根歩きで非常に奇麗なところです。今日の山行のハイライトコースです。途中駒ヶ池という池があって、ここはモリアオガエルの生息地で、時期になればあちこちの木に白い雲状の卵が見られます。程なくロクロ橋の分岐があります。高島トレイルが始まる前は、このロクロ橋からの登山ルートをメインに使っていました。入口が一寸ややこしいですが、ルートは奇麗な谷筋を詰めて、途中からこの尾根の急斜面に取り付く楽しいルートです。
ここからは登りにかかります。続いて福井側の森林公園からのるルートの道標があります。この森林公園からのルートが最も短く楽に登れると聞いています。一時ダム工事で通れなくなったと言われていましたが、新しい道標が出来ているのを見ると行けそうですね。この道標を超すと程なく山頂です。三角点のまわりに石が積み重ねてあり、北の福井県側の展望が開けています。ここで私の最近のお楽しみで、ゆっくり昼食を楽しみ、のんびりと食後のコーヒーブレイクをします。1人ですからお喋りはありませんが、景色を見ながらゆったりと過ごすのが至福の時間です。ただ今日は天気が怪しく細かい霧のような雨が降り出したので、40分ほどで重い腰を上げて下山に向いました。
ブナの林の尾根道をトコトコ下ります。途中で細かい雨に変わったのでカッパを着用ましたが、雨も20分ほどで上がり、小さなアップダウンを繰り返しながら尾根歩きを楽しみました。池原山の分岐まで来るとブナ林も終わり、スギ林と自然林がまだらなります。一旦下ってコルから一寸しんどい50mの登りをこなすと693mピークです。ここから県境尾根と別れ寺谷峠への尾根を辿ります。この下りは、少し広い尾根でふみあとも不明瞭です。最後に尾根から別れ寺谷峠の下りがかなりの急斜面です。この最後の急斜面はストックを出して下ります。最後に小さな沢状の所を下ると林道に飛び出して、今日の山行を終えました。だ~れにも会わず、静かな自然を満喫する山行でした。