「例会報告」西山連峰トレッキング④ 記K・S

【山行日】2023年11月30日(木)

【天候】 晴れ

【参加者】男性2名、女性1名、計3名

【コースタイム】善峯寺バス停9:15出発~白糸の滝9:50~京青の森10:15~柳谷観音11:35(昼食)~小倉山13:00~サントリー山13:15~天王山13:35~酒解神社13:55~宝積寺14:30~大山崎駅14:40(解散)

【山行報告】暖かい日が続いていたので紅葉はどうかな、と思いながらの西山連峰トレッキング④最終回です。ピークは過ぎましたが善峯寺の紅葉を味わい前半は西山古道を歩きます。しばらくは勾配がきついところもあり斜面が崩れて道幅が狭く足元の不安定な個所もあるので気を付けて歩きます。30分ほどで白糸の滝に到着。表示が無ければ分からないくらいの水量でしたが岩の上から流れ落ちていれば結構な滝なのかな思います。北面の薄暗い古道から南面の日が差し始めたとき、突然リスが前方を横切ってびっくり、あっという間に逃げていきましたが嬉しい出会いで嬉しくなります。

時間ほどで京青の森に到着、春にクリンソウが一面咲く広場です。保護のための丸太の囲いやベンチがつくられ、立派な解説看板などもあってボランティアの皆さんの意気込みに圧倒されます。そこから柳谷観音への道が古道に並行して整備用なのか新しくいくつも出来ていて歩きやすいハイキング道にはなっていますが、古道の雰囲気がなくなっていくようで残念です。私たちは足取りも軽く?急斜面のほうを下りゴルフ場横に出ます。

色づいた林の間の長い下り坂を経て、こもれびの広場を抜け登り返しをすると、森から急に開けて柳谷観音の駐車場横に出ます。山門前に到着です。散り始めていますが紅葉は綺麗で観光客もそれなりにおられました。色づく紅葉を見ながら少し長めの昼食休憩、とっても気持ちよかったです。

柳谷観音前の紅葉

昼食後は西山古道から離れて西山トレッキングコース歩きとなり、しばらく舗装道歩きで、竹藪やモミジや木々が色づく林の中を抜け、天王山ハイキングコース登り口から再び山道に入ります。勾配のきつい登山道をしばらく登り尾根に出ると平坦な登山道になります。小倉神社からの合流地点のベンチで一息つき、時間もあったので往復10っ分ほどの小倉山山頂に立ち寄り、再び尾根道に    戻って15分程でサントリー山に到着です。

貸し切りの天王山に到着

サントリー山からは色づく十方山や周りの山々を見ながら20分ほど歩いて最後の急坂を登り天王山山頂に到着しました。頂上は貸し切り状態で展望の良いベンチに座り、綺麗に見える大阪のビル街を見ながら「万博は税金使い過ぎや、いらんな」など盛り上がっていました。ちょうど同年配位の地元?の男性が登って来られて少し意気投合、記念写真を撮ってもらいました。

余裕で到着の天王山山頂

天王山から下りてきて宝積寺に着くと観光客も多く別世界の様です。まだまだ見頃のもみじが鮮やかに染まっていました。三重塔の塔まで下りて来るとイチョウの黄色とモミジの紅葉が青空をバックに映え、しばらく見とれてしまいました。

宝積寺のもみじ

今回最後の西山連峰トレキング④、欠席の連絡が増えちょっと寂しい例会になりましたが、和気あいあい楽しくトレッキングが出来ました。綺麗な紅葉景色を見納めにして、4回目の西山トレキングを終えました。

宝積寺境内の「一夜作りの塔」  

写真は秀吉が山頂の合戦で亡くなった人を弔うために一夜で建立したという逸話が残っている「一夜作りの塔」です。

西山連峰トレッキング4回シリーズ 嵐山からスタートして延べ34.8㎞、参加人数は24名でした。毎回先頭を順番にお願いしていましたが、いつも快く引き受けて頂きました。ありがとうございました。

「例会報告」秋の大文字山(465m) 記Y・A

【山行日】 2023年11月26日(日)

【天 候】 晴れ  (大文字山山頂 9℃)

【参加者】 男性3名、女性8名、計11名

【コースタイム】錦林車庫バス停(8:40発)~波切不動尊(8:55~9:00)~楼門の滝(9:35~9:40)~大文字山三角点(10:20~35)~幻の滝・昼食(11:05~11:40)~中尾の滝(12:00~12:05)~中尾城址(12:25~12:30)~メタセコイア道~銀閣寺前・解散(13:00)  (行程…4時間20分)

【山行報告】錦林車庫バス停を11名が8時40分に出発。天気は晴れの予報でしたが、空一面に羊雲のような白い雲がおおっていて気温が低く寒かったです。疏水を越えると霊鑑寺です。この寺は門跡尼寺で1654年に創建されたとのこと。いつもは公開されていませんが、紅葉の時期と春の椿の時期には特別公開されます。ちょうど秋の特別公開をしていましたが、勿論立ち寄らずに塀の外から赤くなったモミジやカエデなどを見ながら通過しました。

落ち葉の草履

鹿ケ谷の波切不動尊の所で衣服調整とトイレ休憩をしました。京都の市街を見ると丁度雲が広がり雲海の上に愛宕山の山頂が見えました。とても幻想的な景色が見られてちょっと得をした気分です。ここからお馴染みの「京都トレイル」の山道が始まります。 登り始めから少し急坂がありますが、皆さん良く知っている道なのでおしゃべりも進んでいて、周りの色づいた景色を楽しんでいました。楼門の滝辺りは、紅葉のきれいなポイント場所です。でも、今年はまだ少し早かったようで、モミジの落ち葉の真っ赤なじゅうたん道にはなっていませんでした。滝の流れを眺めると水量は少ないようでした。  さらに登っていくと「俊寛僧都忠誠之碑」があります。ここからトレイルコースは少しゆるやかになり、さらにおしゃべりに花が咲き、標識45の大文字山への分岐までの道がいつものようにしんどくなかったような気がします。標識45の所にも小さな仏像がおいてありました。

45の仏像
大文字山 三角点での集合写真

皆さん順調に歩かれて大文字山三角点に着き集合写真を撮りました。市街はまだ霧のような雲海がただよっていて、遠くの西山の山頂部分が浮いていて、普段は見られない景色を楽しみました。まだ時刻は10時半なので、昼食は先に延ばすことにしました。

大文字山山頂・後ろに雲から覗く西山の山頂

角点から北の方面の坂を下り幻の滝に向かいました。分岐がいくつかあるのですが、1本尾根道を早めに下ったので、少し急坂や登り返しがありました。いつもの幻の滝に行く道ではなかったのですが、時間に余裕があったので別道も楽しめました。幻の滝に行くまでに私有地(?)の花壇があり、園芸の花々が咲いています。許可をもらっていますと書いてありますが、皆で困ったことだと話しながら幻の滝に11時に着きました。

紅葉の中を歩く

ここは黄葉が多く日に当たると金色に輝いているように見えます。先客は2人だけで静かな雰囲気でした。少し早いですが昼食にしました。食事中に数組の登山者が通過していきます。やはり人気の場所です。昼食後に青空のもと周りの美しい紅葉を楽しみながら写真を撮りました。

中尾の滝での集合写真

次は中尾の滝です。ここでも集合写真を撮って少し休憩しました。ここから少し坂を登って行くとベンチがある分岐にでます。側の樹木にメガネが引っかかっているので「メガネ坂」と呼んでいるそうです。私達はベンチから北方向の登山道を進み、中尾城址まで行ってから休憩しました。先に歩いていたお二人が倒木の所に座ろうとした時、「ボキッ!」と大きな音がしました。何事かと覗くとお二人がこけています。何と座ろうとした時に倒木が折れたようです。思わず周りにいた人達は笑ってしまいました。ごめんなさい!怪我がなくて良かったです。

色づくメタセコイア

ほんの少し戻ってメタセコイアが数本並んでいる登山道を下って行きました。黄色に色づいていました。この坂は結構急なので気を付けて下りました。堰堤を越えて、表参道に出るとたくさんの登山者が歩いていました。労山のマーク入りの旗を持っている集団がおられ、何と東京の大田区から来られたということです。お天気も良く、ちょうど美しく色づいた大文字山を見てもらえて良かったです。私達も紅葉の大文字山を満喫できたようで良かったです。皆さんお疲れ様でした。

「例会報告」 己高山・931m 記Y・T

【日 時】2023年11月23日(日)

【天 候】晴れ

【参加者】女性3名、男性1名、計4名

【コースタイム】9:45登山口~10:30展望ポイント~11:45鶏足寺跡・昼食12:25~     12:40己高山~15:00登山口

【山行報告】駐車場を9:20スタート、中ノ谷に沿って登山口まで静かな山道を歩く。駐車場には他の車が止まっていなかった。登山口からすぐに鎌の先のような急登が始まる。気温も高め、快晴で風一つ無い絶好のコンディション。しかし、いきなりの急登で汗が滴り呼吸が乱れてくる。木々は黄色く色づいているが紅色の紅葉はなかなか現れない。

暫く登ると鎌の根元のように急登が収まり勾配がなだらかになってきた。展望ポイントの手前「六地蔵」さんと呼ばれているポイントまで来ると紅葉が目に止まるようになってきた。ちょうど一服には良いとポイントです。目指すは「鶏足寺跡」、もうひと踏ん張り必要です。

開けた尾根スジから「己高山山頂」が見えてきましたが「鶏足寺跡」はここからは伺えない。後ろから追い越す人も、前から降りてくる人も誰とも出会うことなくひたすら4人が黙々と歩いて行くと崖下の広いところが現れ石垣や石塔が現れ日当たりの良いところに出た.ここが「鶏足寺跡」でした。さほど広いとは言えない所でしたが所々に廃寺跡を思わせる跡を見ることが出来ました。

己高山山頂

廃寺跡で昼食を取って今日の最高峰・己高山山頂(931m)を目指す。廃寺跡から最後の試練・本当に息が切れそうな急登が待ち構えていました。一応、お助けのためか危険を知らせるためか「トラロープ」が張られていて年老いて二人は「お助けロープ」をしっかり握りしめて何とか踏ん張って山頂に到着。パチリと1枚記念写真を撮って下山にかかりました。ここからはくだるだけ、登り返すこともなくただひたすら下ります。

下りの紅葉並木

人が入ってい居ないのかトレースは低い木々が左右から覆い被さり狭くなっていました。お昼を過ぎて下山したせいか高度を下げるたびに尾根スジに西日が当たり見事な紅葉が目に飛び込みしばし足を止めて「うっとり」、写真を撮っては小休止の連続。下山口の鶏足寺参道まで降りてくると紅葉目当ての観光客で道は大混雑。子供連れの親子、ガイド銭湯で小旗を掲げた団体、カメラを片手の手に手を取り合った二人連れなど山の中の静けさとは打って変わった下界の喧噪に現実の戻ったなんとも言えない冷めた気持ちになりました。

「己高山」は本当に久し振りに登りましたが「行き交う人」が一人だけと寂しくもありまた楽しからずやの登山でした。最後、残念なことに麓の温泉宿で入浴が出来ませんでした。施設からは「コロナで一般客の方はお断りしています。宿泊者だけの入浴施設です」と。一汗流してゆったりと帰りたかったのですが「残念無念」でした。麓の「鶏足寺」駐車場はマイカーと観光バスで満杯でした。

「例会報告」余呉湖・賤ヶ岳  記N・Y

【山行日】 2023年11月19日(日)

【天 候】 曇り

【参加者】 女性12名、男性3名、計15名

【コースタイム】  賤ケ岳登山口9:50~賤ケ岳遊歩道分岐~大岩山10:35~賤ケ岳山頂11:55 昼食休憩 12:50~飯浦切通し分岐~飯浦越切通し登山口13:25~余呉湖散策路~JR余呉湖駅15:00到着・解散

【山行報告】  JR「余呉駅」から大通りを歩いて賤ケ岳登山口へ。賤ケ岳登山口からすぐのところに「賤ケ岳観音堂」があり山行の無事をお願いして賤ケ岳山頂を目指します。少し急な階段を上がって行くと岩崎山分岐からは緩やかな尾根道を進んで行きます。賤ケ岳分岐には「熊、出没注意!!」の看板があるので迷うことはありません。大岩山(「中川清秀の墓」)でしばし休憩。清秀は秀吉に味方しここに砦を築いたが佐久間盛政の奇襲に会い、全滅した。100周忌に墓が建立されたそうです。大岩山から山頂に向けて登山道を進んで行くと、清秀の首を洗ったと言われる「首洗いの池」の道標や古戦場跡である「猿が馬場」の解説板があり、それらを見ながら気持ちよく登山道を進んで行きます。山頂に近づくにつれて登山道は植林から自然林に変わり、緑の木々に赤や黄色の紅葉が見られるようになってきました。

「赤だけでなく黄色もあるとキレイだね」や「緑があると紅葉も映えるね」など景色を楽しみながら山頂へ。穏やかな傾斜の登山道でしたが、山頂手前だけ急登になります。きれいに紅葉した木々が目に入り、しんどさを少し和らげてくれます。途中、所々に見える 紅葉と余呉湖を見ながら急坂を登り切り山頂に到着。山頂は心配していた風もなく曇ってはいましたが、余呉湖やうっすら雪化粧をした横山岳等の山々、時々指す日ざしで水面がきらきら輝いている琵琶湖と竹生島などの景色をゆっくりと楽しみながら少し長めの昼食タイム。

琵琶湖と竹生島

おぜんざいもおいしくいただき、午後からの英気を養いました。下りは展望台の横の道を余呉湖まで下山します。

しばらく階段の急坂を下っていくと飯浦切通しの分岐(飯浦切通しの峠)があります。正面の尾根に続いている道を行くと大比良山を経由して余呉湖の西側を半周して下るトレイルのコースもありますが、今日は右側へ飯浦越切通し登山口(国民宿舎跡)に向かって下ります。余呉湖の南端から余呉湖散策路を余呉湖の水面に映る景色を楽しんだり、振り返って賤ケ岳山頂から下りてきた道を確認したりしながら余呉湖ビジターセンターへ。ここで最後の休憩をしてJR「余呉駅」で解散しました。賤ケ岳・余呉湖ハイキングをゆっくり楽しめました。

        

「例会報告」『岩稜歩きトレーニング/金比羅』記 I・T

【行先】 ; 京都大原/金比羅Y懸尾根 

【日時】 ; 11月12日(日)  【天候】;曇り,一時時雨あり

【参加者】 ;女性7名、男性4名妙計「11名

【例会目的】 ; ①岩稜歩きの基本技術(三点支持の登り、クライムダウン)や、安全技術の技術を練習し、習得する。
②「金比羅/Y懸尾根」実際に登り、岩稜地の登りを実体験する。

【コースタイム】 ・出町柳(8;30)-<車>-江文神社下駐車場(9;00-05)==江文神社前(9;10-20)==Y懸尾根取付き下の林〔プルージック等の練習〕(9;30-10;10)==Y懸尾根取付き部~Y懸の頭〔岩稜の登り、降りトレーニング〕(10;30-16;00)==<Y懸沢>==江文神社前(16;45-17;00) 〔解散〕

【報告】以前にやったことあるかなぁ・・」、「Y懸尾根の上まで行ってないが、下の所で登り下りの練習をした」、「このような例会は初めて」と、経験、未経験の会員さんが7名、私たち技術スタッフ4名を交えて合計11名の参加でした。当日は、遅れていた秋が一気に来た感じで、北西の冷たい風が吹き、曇天に時に細かい雨が降るという悪いコンディションでしたが、参加の皆さんは熱心に最後まで取り組んで頂きました。無事にY懸の頭まで登り終え、急斜面やガラ場のY懸沢を下って江文神社前でミーティングを行って、この日の例会を終えました。事故無く、初期の例会目的を達成できて良かったです。参加者の皆さんには、寒い中熱心に取り組んで頂き感謝します。また技術スタッフとして参加頂いた皆さんにあつくお礼申し上げます。ご苦労さまでした。今後の参考のため、当日の状況を以下に報告します。また、久しぶりの岩稜歩きトレ例会で、うまく行ったこと、うまく行かなかったこと、終了が午後4時になったことなどを踏まえ、今回の例会の総括もしておきたいと思います。

〔行動記録〕9時に江文神社下駐車場に全員集合。江文神社前で、自己紹介と各自装備を装着して出発。林道すぐ上の林で、木の間にロープを張って“クレイムハイスト”と“プルージック”の実地練習を行う。集いで練習してきたので皆さんスムーズです。続いて今日は登る人を“直接確保”で確保するため、自分をロープに連結する“グローブヒッチ”を練習する。こちらも簡単な結び方のため、皆さん早々にマスター。以上を行った上、実際の岩場に向います。

Y懸尾根の取付きの岩は非常に良い練習場ですが、その上の岩が動いているとのことで使えず、巻き道を使って一段上の岩で練習します。上で確保して順番に登ってもらいました。続いて今度はクライムダウンで下降して登り返す練習を行いました。スタッフの皆さんが、岩場の途中や下からアドバイスします。一人ずつですので結構時間がかかります。待っている間が寒いので、何か着て防寒対策をお願いし、丁度昼になりましたので待ち時間に朝食をとって頂きました。出来ればクライムダウンを2-3回ずつやりたかったのですが、上まで行くのに時間がかかること、天気も降ってくるかも知れないこと等を考えて皆さん1回で終了。半分の方が終わった時点で、村上さんに終わった皆さんと次の岩場に先行してもらいました。途中傾斜の緩い岩場を通りますが、皆さんスムーズです。

次の岩場は2段になっていて、1段目の取付きが一寸難しく、“お助けヌンチャク”でも掛けて登ってもらおうかと考えていましたが、Mさんから「初級登山学校も1段目は飛ばして、2段目からやっています」とのことで、今日は2段目から登ることにしました。今度はMさんが上で確保して、皆さん順番に登ります。この岩場はトユ状になっていて中に入り込まず両側の岩にホールド、スタンスを求めて登りますが、ここも最初のスタンスが乏しく苦労される人が多かったです。難なく行く人、苦労してやむなく膝をついて行く人、いろいろです。ここでも半分の人が終わると、先にNさん、S子さんに登ってもらい、Nさんにビレーを交代して、MさんとS子さんに終わった人達と次の岩場に向います。後ろに取付きの岩でアイゼントレをしていた同志社のワンゲル部が追いついて着ました。事情を話して待ってもらいます。

3番目の岩は、そんなに難しくなく、みなさんも岩に慣れてきてスムースに登ります。ただ、一人二人人登ったあと、細かい雨がパラついてきました。うーん!このまま降り続いて岩が濡れるほどになると、上まで通り抜けることが困難です。このコルからY懸沢にエスケープしなければなりませんが、道はなく灌木の急斜面のようです。澄子さんに上がって来てもらってロープを出して偵察に行こうかなと悩んでいる内に、雨が止んでくれてホッとして練習を続けました。

4番の岩場は最終の岩場で、ここを登るとゴールの“Y懸の頭”です。何とか雨も止んで、ゴールまで登り切れそうです。村上さんに上がってもらって確保をお願いし、また順番に登ってもらいます。ここは一段上がった所から外傾した斜面に立って右手に渡り、右手のリッジにホールド、足場がありますのでそこから登りますが、その外傾の斜面に立つのが中々です。
中間点に上がってそこのルートを説明すると皆さん苦労しながらもクリアして行かれます。ここの岩は、一段目、二段目と繋がって上部もやさしいですが少し長いので、少し時間がかかります。それと登られたあとの、次の人用のロープがスムースに降りてきません。ロープワークに慣れない為ロープが絡まるようです。最初のため仕方ないことです。2人登った位で、西脇さんが追いついて来ましたので、ここの岩は左側でも登れそうなので、ロープを持って上がって確保をお願いしました。しかし、上で適当なビレー点が無いとの連絡で2ルート作るのは断念。それではと澄子さんから、中間点で切ってそこで確保して、一段目と二段目を同時進行で登ることを提案され、私が中間で確保して一段目を登ってもらい、ここで確保ロープを切り変えて二段目を登ってもらいました。こうして時間短縮を図りながら全員が無事にY懸の頭に到達。

4番の岩場は最終の岩場で、ここを登るとゴールの“Y懸の頭”です。何とか雨も止んで、ゴールまで登り切れそうです。村上さんに上がってもらって確保をお願いし、また順番に登ってもらいます。ここは一段上がった所から外傾した斜面に立って右手に渡り、右手のリッジにホールド、足場がありますのでそこから登りますが、その外傾の斜面に立つのが中々です。
中間点に上がってそこのルートを説明すると皆さん苦労しながらもクリアして行かれます。ここの岩は、一段目、二段目と繋がって上部もやさしいですが少し長いので、少し時間がかかります。それと登られたあとの、次の人用のロープがスムースに降りてきません。ロープワークに慣れない為ロープが絡まるようです。最初のため仕方ないことです。2人登った位で、Nさんが追いついて来ましたので、ここの岩は左側でも登れそうなので、ロープを持って上がって確保をお願いしました。しかし、上で適当なビレー点が無いとの連絡で2ルート作るのは断念。それではとS子さんから、中間点で切ってそこで確保して、一段目と二段目を同時進行で登ることを提案され、私が中間で確保して一段目を登ってもらい、ここで確保ロープを切り変えて二段目を登ってもらいました。こうして時間短縮を図りながら全員が無事にY懸の頭に到達。

〔総括〕

・岩稜トレーニングが初めての方や期間が長く空いている方が殆どのため、より安全にと“プルージックでの確保”ではなく、直接確保で行った関係で、時間が長くかかりました。ただ、皆さん誰もスリップ等してテンションを掛けておられませんので、次回以降は“プルージックでの確保”で大丈夫と思います。それでいくと今回は時間の都合で下部の岩でのクライムダウン練習を1回で済ませましたが、次回は2-3回繰り返し練習出来ると思います。(最後のミーティングでも参加者から「クライムダウンの練習をもっとしたかった」との意見がありました。参加者感想にも同様意見が出ています。皆さんの要望に応えたいですね)

・事前学習会を行ったため、皆さん登るときに「余り遠い所の手掛りはダメやねぇ」とか、「足は真っ直ぐに」とか、勉強会で学習したことを思い出しながら登られていました。姿勢も岩にへばりつく事無く登られていて、事前学習会は効果がありました。

・今回は直接確保をする上で、スタッフの方が将来マルチクライミングの練習として取り組んで頂きました。お二人とも講習は受けられてシステムは理解されていますが、実戦経験は乏しかったと思いますので、今回は各岩場の全てを二人でやって頂きましたので、非常に良い練習になったと思います。

・直接確保で時間がかかるのは想定して内ですが、一つの反省点は一人登り終えると次の人用にロープを下ろしますが、ここでロープがスムーズに下ろせませんでした。これは、上部で確保する時にワンターンで上に支点をとりますが、これを出来るだけ上部にとって確保者の足下を広くして、そこに確保でロを引上げてきたロープを輪になるようにさばいていけば、絡まること無くあとロープを落とすときもスムーズに行きます。マルチでの細かいノウハウですが、こういう点を説明出来ていなかった点は反省点です。それと登る人をロープに結束する場合は、今回の様に短い岩場であれば、ロープ末端を使わずに出来るだけロープの上部にグローブヒッチで結びます。こうしておくと上部確保者の所にロープが多く溜らず、ビレー解除した特にしたら下でロープを引っ張ればそのままに落とせます。また、本当に短い岩場であれば、ロープを一々下ろすこと無く2-3人を続けて確保し続けられます。次回から直接確保でもこのような点を改善すれば時間短縮が図れると思います。

例会参加者感想》   『岩稜歩きトレーニング/金比羅』

例会終了後、参加の皆さんに今後のトレーニング例会の参考にさせて頂くため、出来るだけ「参加感想」の提出をお願いしました。以下の「参加感想」が寄せられました。

久しぶりの岩稜トレーニング、新鮮でした。次回が楽しみです。記 M・A

「初めての経験です。ハーネスやカラビナなどを付けるとそれだけで緊張します。一人ずつなので最後の方だった私は、前に登る人の足や手を置くところや運び方など見て、自分の時は、と思うけれど、いざとなると余裕は持てません。それでも少しずつ分かることもあって、最後の所が一番楽でした。終わってみると楽しかったです間人の海の岩場で友達と遊びまわった頃を思い出しました。」                     記 K・K

ハーネスを着けるのも久しぶりでねじれがないか見てもらいながら何度も着けたり外したりしてようやく装着できました。

岩に取り付く前にロープワークの練習をして結び方と名前を覚えましたが、忘れないように繰り返し練習が必要だと思いました。今回収穫だったのは最後の頭への登りで今までどうしても登れなかった所が自力で登れたことです。何度かの練習と実践で少しずつ慣れてきたのかなと思いました。下りはまだ恐怖心があるのでまた何度か練習して慣れていきたいと思います。     記 K・R

 『右京のつどい』で岩場・岩稜帯の登下降の基本技術やロープワークについて学んだ後、「金毘羅」で久しぶりに練習をして大変勉強になりました。特に、ロープワークを斜面を使って現地で注意点やポイントなどを丁寧に教えていただき、実践できたことはとてもよかったです。岩を登るときも足の置き方などその場その場で声掛けをしていただき、分かりやすかったです。今回は、人数が多く皆さんの様子を見ながら実践ができたことはよかったのですが、同じところを登ったり下りたりする練習回数が少なかったのが残念でした。次回は下りる練習をもう少ししていただけるとうれしく思います。定期的に岩稜トレーニングをしていただけると、少しずつステップアップしていけると思いますので、これからもよろしくお願いします。 記 N・Y