《個人山行報告》綿向山に樹氷ハイクを楽しんで来ました 記 I・T

【行先】 ; 滋賀県日野『綿向山(1110m)』   【地図】;1/25000「日野東部」

【日時】 ; 2月10日(土)   【天候】;曇り  

【山行目的】 ; 雪の『綿向山』登山を楽しむ

【コースタイム】 ・宇治(7;36)-<名神高速>-蒲生スマートIC-<R477等>-御幸橋臨時駐車場(8;45-9;12)==ヒミズ谷小屋/455m(9;35-43)==三合目/720m(10;30) ==あざみ小屋(10;35-43)=
==五合目小屋/840m(11;02)==行者コバ(七合目)/950m(11;25-37)==『綿向山(1110m)』(12;10-13;08)==竜王山分岐(13;13)==行者コバ(13;20)
五合目小屋(13;30-38)==あざみ小屋(13;55-58)==ヒミズ谷出合小屋(14;35)
=御幸橋駐車場(14;45-15;23)-<R477他>-蒲生スマートIC-<名神高速>-(17;36)宇治 ・歩行時間;5時間48分,歩行距離;9.1㎞,累積登高;805m

【報告と感想】“樹氷ハイク”で人気の『綿向山』へ行ってきました。雪は少なく五合目から上だけでしたが、七合目から上で奇麗な樹氷が見られました。曇り空でしたが鈴鹿の山々も展望できました。今年も綿向山の“樹氷ハイク”が楽しめて良かったです。

『綿向山』は、私達右京でも毎年例会を組んで“樹氷ハイク”を楽しんでいる山です。ところが、今年4月から令和8年末まで、間伐作業とそれに伴う林道工事のため、登山は全面入山禁止となります(「竜王山」経由での登山道は使用可能)。私にとって、3年後は行けるかどうかわかりませんので急遽予定して山行してきました。

『綿向山』は”鈴鹿山系”の西端の山で、年間を通じて多くの登山者が訪れます。特に冬の樹氷が美しく、“樹氷ハイク”の山として人気が高い山です。それにしても、最近の冬の綿向山は凄い人気です。駐車場を次々広げて作って対応されていますが満杯になります。当日も8時45分に着きましたが、正規の御幸橋駐車場側の何ヶ所もの駐車場は満杯で、辛うじて竜王山登り口側の臨時駐車場に案内されて辛うじて止められました。既に沢山の人が入山されているようです。

私も早速に準備をし、入山連絡のメールを入れて出発しました。林道を詰めて山道に入る手前に”ヒミズ谷小屋”があります。ここに登山者BOXがあり、入山届を入れて出発。橋を渡って山道に入ります。雪は全然ありません。道は、急斜面につづら折りの道がつけられていて登りやすいです。一合目、二合目と順調に進み、三合目で林道を横切ります。林道から少し入った所に“あざみ小屋”がありその周辺に雪が見えだして、ルート上も砂利混じりの氷化した道になります。上から見ると黒く汚れていますので要注意です。フラットで静移動、静荷重で進みますと程なく五合目の小屋です。

ここからは全くの雪道になります。ここでアイゼンを履く人もありますが、私は白い雪道歩きを楽しみます。傾斜が緩い雪道歩きは楽しいものです。七合目の行者コバでアイゼン着用。いまはチェーンスパイクが大流行ですが、ここから上は傾斜の強い斜面を真登しますので、やはりアイゼンが有利で安心です。まわりの木々はエビのしっぽ状に吹き付けられて氷化した樹氷が奇麗です。

ここで表参道の夏道と別れて、目の前の尾根を直登する冬コースを登ります。夏コースは右手に尾根をトラバースして進み頂上下の急斜面をジグザグで登りますが、雪が着くと急斜面のトラバースは難しく滑落のリスクがあります(実際に滑落事故がでていました)。このため森林組合の協力で、無雪期はブナの根が傷むため止められている尾根の“直登コース”を積雪期だけは開放されています。ありがたいです。

この尾根の登りは150m程の登りですが、コンターが混んでいる斜面が短いですが3段あって、その間の一寸緩んだところで息継ぎしながら登ります。若い人達はサッサと一気に登っていきますが、年寄りには最後のがんばりどころです。今日は先に登って降りてくる人が多いです。対向で待ったり、待ってもらったりし、樹氷を見たりして案外楽に登れました。

竜王山の分岐へ来ると、そこはもう山頂の一角です。ますます奇麗になる樹氷を愛でながら少し行くと山頂です。下山する沢山の人と対抗してきましたが、それでもまだ結構な人で賑わっています。空は曇り空、風は殆ど無し、向かいの鈴鹿の山々は、鎌ヶ岳を除き上部に雲がかかっています。上着を羽織り、フリースの帽子に変えて防寒対策をして、ザックに腰を下ろしてお昼を頂きます。今日は風がないのでゆっくり楽しめます。その内少し薄日が差す時もあって、ゆったりとコーヒーも楽しみました。約1時間幸せな時を過ごし、重い腰を上げて下山準備です。沢山いた人達も次々下山していき、もう7-8人だけになっていました。

アイゼンを効かせて尾根を下ります。まだ登ってくる人がいますが、アイゼンを履くと斜面は広いので悠々と対向できます。7合目までの尾根の降りはすぐですが、雪も多くアイゼン歩行が楽しめました。7合目は沢山休んでおられますが、私はそのまま通過。5合目小屋までトットコトットコ下ります。雪道歩きは楽しいです。

5合目小屋で小休止。ここから雪は少なくなりますがアイゼンはそのままで3合目のあざみ小屋へ向います。あざみ小屋でも小休止。以前の雪が多かった時ですが、右京の例会では山頂を登ったあとこの小屋でぜんざいをして大休止。そしてワカンを出来るだけ多く持参して、小屋の雨の斜面でラッセルやワカン歩行の練習をして楽しみました。今は雪が少なくなりましたし、これだけ人が多くなりましたら一寸しんどいでしょうね。 あざみ小屋で多くの人がアイゼンを脱いでいます。私はしぶとくアイゼン練習のつもりでそのまま下りましたが、2合目まで来ると雪は全然無く、足が疲れるだけですので外しました。そして少し行った曲り角の所で、石に乗ったつもりが凍っていてスリップしてしまい尻餅。そうなんです、つづら折りの屈曲部は岩混じりの傾斜部でそこが良く凍っています。それに泥がついてみんな真っ黒ですので要注意の場所です。反省!

そのあとも順調に降って、ヒミズ谷出合小屋に14時過ぎ着。山頂から1時間そこそこです。雪道の降りは楽で早いです。あと林道のような登山道を駐車場へ。会に下山報告を入れてこの日の山行を終えました。今年は雪が少なく一寸諦め気分で行きましたが、奇麗な樹氷が多く残っていました。
天気も曇り空でしたが、鈴鹿の山々も時々見えましたし、何より風が無くて山頂でゆっくり出来て楽しい“樹氷ハイク”であり“雪山山行”でした。

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