「例会報告」『岩稜歩きトレーニング/金比羅』記 I・T

【行先】 ; 京都大原/金比羅Y懸尾根 

【日時】 ; 11月12日(日)  【天候】;曇り,一時時雨あり

【参加者】 ;女性7名、男性4名妙計「11名

【例会目的】 ; ①岩稜歩きの基本技術(三点支持の登り、クライムダウン)や、安全技術の技術を練習し、習得する。
②「金比羅/Y懸尾根」実際に登り、岩稜地の登りを実体験する。

【コースタイム】 ・出町柳(8;30)-<車>-江文神社下駐車場(9;00-05)==江文神社前(9;10-20)==Y懸尾根取付き下の林〔プルージック等の練習〕(9;30-10;10)==Y懸尾根取付き部~Y懸の頭〔岩稜の登り、降りトレーニング〕(10;30-16;00)==<Y懸沢>==江文神社前(16;45-17;00) 〔解散〕

【報告】以前にやったことあるかなぁ・・」、「Y懸尾根の上まで行ってないが、下の所で登り下りの練習をした」、「このような例会は初めて」と、経験、未経験の会員さんが7名、私たち技術スタッフ4名を交えて合計11名の参加でした。当日は、遅れていた秋が一気に来た感じで、北西の冷たい風が吹き、曇天に時に細かい雨が降るという悪いコンディションでしたが、参加の皆さんは熱心に最後まで取り組んで頂きました。無事にY懸の頭まで登り終え、急斜面やガラ場のY懸沢を下って江文神社前でミーティングを行って、この日の例会を終えました。事故無く、初期の例会目的を達成できて良かったです。参加者の皆さんには、寒い中熱心に取り組んで頂き感謝します。また技術スタッフとして参加頂いた皆さんにあつくお礼申し上げます。ご苦労さまでした。今後の参考のため、当日の状況を以下に報告します。また、久しぶりの岩稜歩きトレ例会で、うまく行ったこと、うまく行かなかったこと、終了が午後4時になったことなどを踏まえ、今回の例会の総括もしておきたいと思います。

〔行動記録〕9時に江文神社下駐車場に全員集合。江文神社前で、自己紹介と各自装備を装着して出発。林道すぐ上の林で、木の間にロープを張って“クレイムハイスト”と“プルージック”の実地練習を行う。集いで練習してきたので皆さんスムーズです。続いて今日は登る人を“直接確保”で確保するため、自分をロープに連結する“グローブヒッチ”を練習する。こちらも簡単な結び方のため、皆さん早々にマスター。以上を行った上、実際の岩場に向います。

Y懸尾根の取付きの岩は非常に良い練習場ですが、その上の岩が動いているとのことで使えず、巻き道を使って一段上の岩で練習します。上で確保して順番に登ってもらいました。続いて今度はクライムダウンで下降して登り返す練習を行いました。スタッフの皆さんが、岩場の途中や下からアドバイスします。一人ずつですので結構時間がかかります。待っている間が寒いので、何か着て防寒対策をお願いし、丁度昼になりましたので待ち時間に朝食をとって頂きました。出来ればクライムダウンを2-3回ずつやりたかったのですが、上まで行くのに時間がかかること、天気も降ってくるかも知れないこと等を考えて皆さん1回で終了。半分の方が終わった時点で、村上さんに終わった皆さんと次の岩場に先行してもらいました。途中傾斜の緩い岩場を通りますが、皆さんスムーズです。

次の岩場は2段になっていて、1段目の取付きが一寸難しく、“お助けヌンチャク”でも掛けて登ってもらおうかと考えていましたが、Mさんから「初級登山学校も1段目は飛ばして、2段目からやっています」とのことで、今日は2段目から登ることにしました。今度はMさんが上で確保して、皆さん順番に登ります。この岩場はトユ状になっていて中に入り込まず両側の岩にホールド、スタンスを求めて登りますが、ここも最初のスタンスが乏しく苦労される人が多かったです。難なく行く人、苦労してやむなく膝をついて行く人、いろいろです。ここでも半分の人が終わると、先にNさん、S子さんに登ってもらい、Nさんにビレーを交代して、MさんとS子さんに終わった人達と次の岩場に向います。後ろに取付きの岩でアイゼントレをしていた同志社のワンゲル部が追いついて着ました。事情を話して待ってもらいます。

3番目の岩は、そんなに難しくなく、みなさんも岩に慣れてきてスムースに登ります。ただ、一人二人人登ったあと、細かい雨がパラついてきました。うーん!このまま降り続いて岩が濡れるほどになると、上まで通り抜けることが困難です。このコルからY懸沢にエスケープしなければなりませんが、道はなく灌木の急斜面のようです。澄子さんに上がって来てもらってロープを出して偵察に行こうかなと悩んでいる内に、雨が止んでくれてホッとして練習を続けました。

4番の岩場は最終の岩場で、ここを登るとゴールの“Y懸の頭”です。何とか雨も止んで、ゴールまで登り切れそうです。村上さんに上がってもらって確保をお願いし、また順番に登ってもらいます。ここは一段上がった所から外傾した斜面に立って右手に渡り、右手のリッジにホールド、足場がありますのでそこから登りますが、その外傾の斜面に立つのが中々です。
中間点に上がってそこのルートを説明すると皆さん苦労しながらもクリアして行かれます。ここの岩は、一段目、二段目と繋がって上部もやさしいですが少し長いので、少し時間がかかります。それと登られたあとの、次の人用のロープがスムースに降りてきません。ロープワークに慣れない為ロープが絡まるようです。最初のため仕方ないことです。2人登った位で、西脇さんが追いついて来ましたので、ここの岩は左側でも登れそうなので、ロープを持って上がって確保をお願いしました。しかし、上で適当なビレー点が無いとの連絡で2ルート作るのは断念。それではと澄子さんから、中間点で切ってそこで確保して、一段目と二段目を同時進行で登ることを提案され、私が中間で確保して一段目を登ってもらい、ここで確保ロープを切り変えて二段目を登ってもらいました。こうして時間短縮を図りながら全員が無事にY懸の頭に到達。

4番の岩場は最終の岩場で、ここを登るとゴールの“Y懸の頭”です。何とか雨も止んで、ゴールまで登り切れそうです。村上さんに上がってもらって確保をお願いし、また順番に登ってもらいます。ここは一段上がった所から外傾した斜面に立って右手に渡り、右手のリッジにホールド、足場がありますのでそこから登りますが、その外傾の斜面に立つのが中々です。
中間点に上がってそこのルートを説明すると皆さん苦労しながらもクリアして行かれます。ここの岩は、一段目、二段目と繋がって上部もやさしいですが少し長いので、少し時間がかかります。それと登られたあとの、次の人用のロープがスムースに降りてきません。ロープワークに慣れない為ロープが絡まるようです。最初のため仕方ないことです。2人登った位で、Nさんが追いついて来ましたので、ここの岩は左側でも登れそうなので、ロープを持って上がって確保をお願いしました。しかし、上で適当なビレー点が無いとの連絡で2ルート作るのは断念。それではとS子さんから、中間点で切ってそこで確保して、一段目と二段目を同時進行で登ることを提案され、私が中間で確保して一段目を登ってもらい、ここで確保ロープを切り変えて二段目を登ってもらいました。こうして時間短縮を図りながら全員が無事にY懸の頭に到達。

〔総括〕

・岩稜トレーニングが初めての方や期間が長く空いている方が殆どのため、より安全にと“プルージックでの確保”ではなく、直接確保で行った関係で、時間が長くかかりました。ただ、皆さん誰もスリップ等してテンションを掛けておられませんので、次回以降は“プルージックでの確保”で大丈夫と思います。それでいくと今回は時間の都合で下部の岩でのクライムダウン練習を1回で済ませましたが、次回は2-3回繰り返し練習出来ると思います。(最後のミーティングでも参加者から「クライムダウンの練習をもっとしたかった」との意見がありました。参加者感想にも同様意見が出ています。皆さんの要望に応えたいですね)

・事前学習会を行ったため、皆さん登るときに「余り遠い所の手掛りはダメやねぇ」とか、「足は真っ直ぐに」とか、勉強会で学習したことを思い出しながら登られていました。姿勢も岩にへばりつく事無く登られていて、事前学習会は効果がありました。

・今回は直接確保をする上で、スタッフの方が将来マルチクライミングの練習として取り組んで頂きました。お二人とも講習は受けられてシステムは理解されていますが、実戦経験は乏しかったと思いますので、今回は各岩場の全てを二人でやって頂きましたので、非常に良い練習になったと思います。

・直接確保で時間がかかるのは想定して内ですが、一つの反省点は一人登り終えると次の人用にロープを下ろしますが、ここでロープがスムーズに下ろせませんでした。これは、上部で確保する時にワンターンで上に支点をとりますが、これを出来るだけ上部にとって確保者の足下を広くして、そこに確保でロを引上げてきたロープを輪になるようにさばいていけば、絡まること無くあとロープを落とすときもスムーズに行きます。マルチでの細かいノウハウですが、こういう点を説明出来ていなかった点は反省点です。それと登る人をロープに結束する場合は、今回の様に短い岩場であれば、ロープ末端を使わずに出来るだけロープの上部にグローブヒッチで結びます。こうしておくと上部確保者の所にロープが多く溜らず、ビレー解除した特にしたら下でロープを引っ張ればそのままに落とせます。また、本当に短い岩場であれば、ロープを一々下ろすこと無く2-3人を続けて確保し続けられます。次回から直接確保でもこのような点を改善すれば時間短縮が図れると思います。

例会参加者感想》   『岩稜歩きトレーニング/金比羅』

例会終了後、参加の皆さんに今後のトレーニング例会の参考にさせて頂くため、出来るだけ「参加感想」の提出をお願いしました。以下の「参加感想」が寄せられました。

久しぶりの岩稜トレーニング、新鮮でした。次回が楽しみです。記 M・A

「初めての経験です。ハーネスやカラビナなどを付けるとそれだけで緊張します。一人ずつなので最後の方だった私は、前に登る人の足や手を置くところや運び方など見て、自分の時は、と思うけれど、いざとなると余裕は持てません。それでも少しずつ分かることもあって、最後の所が一番楽でした。終わってみると楽しかったです間人の海の岩場で友達と遊びまわった頃を思い出しました。」                     記 K・K

ハーネスを着けるのも久しぶりでねじれがないか見てもらいながら何度も着けたり外したりしてようやく装着できました。

岩に取り付く前にロープワークの練習をして結び方と名前を覚えましたが、忘れないように繰り返し練習が必要だと思いました。今回収穫だったのは最後の頭への登りで今までどうしても登れなかった所が自力で登れたことです。何度かの練習と実践で少しずつ慣れてきたのかなと思いました。下りはまだ恐怖心があるのでまた何度か練習して慣れていきたいと思います。     記 K・R

 『右京のつどい』で岩場・岩稜帯の登下降の基本技術やロープワークについて学んだ後、「金毘羅」で久しぶりに練習をして大変勉強になりました。特に、ロープワークを斜面を使って現地で注意点やポイントなどを丁寧に教えていただき、実践できたことはとてもよかったです。岩を登るときも足の置き方などその場その場で声掛けをしていただき、分かりやすかったです。今回は、人数が多く皆さんの様子を見ながら実践ができたことはよかったのですが、同じところを登ったり下りたりする練習回数が少なかったのが残念でした。次回は下りる練習をもう少ししていただけるとうれしく思います。定期的に岩稜トレーニングをしていただけると、少しずつステップアップしていけると思いますので、これからもよろしくお願いします。 記 N・Y


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